ニューサイクリング 1990年7月号(No.313)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1990年7月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1990年7月号は、通巻313号です。

カラーの口絵は、「魔物について」「全プロ選手権」です。

313号の目次をページ順に追うと、

 22 競輪選手の自転車(1) 舞台裏のドラマ

 30 NC道案内

 38 世界選手権ファイナルカウントダウン・パートII

 50 私をとらえる魔物について

 62 日本プロロードチームの第1歩

 72 清津峡の想い出 I氏への手紙

 78 第37回全日本プロ選手権 ピスト・ロード

 84 90国際サイクルロードレース大会

 90 第1回パナソニック・マウンテンキャット・カップ

 92 NCテスティングギヤリポート

 96 丸石サイクルロードレース

 98 ヘレラの国からブェノス・ディアス

102 NCクラブハウス サーティワン

106 自転車考 人と自転車の付き合いを考えてみよう

111 モノディスプレイ

112 NCエイドステーション ツーリングレポート

124 NC情報通

126 My wayside 早太郎

となっています。

主な記事を紹介すると、

「競輪選手の自転車(1) 舞台裏のドラマ」は競輪の世界を機材を作る側にいた筆者による、選手と機材というテーマに迫っていく連載記事です。第1回は、ケイリンの概要とフレーム供給に関する内幕のさわりを紹介しています。

「NC道案内」は、ニューサイクリング誌のガイドシリーズで、ルートマップと写真を中心に構成されている連載のサイクリングガイドです。今回のコースは、妙義荒船林道・妙義線を紹介しています。

「世界選手権ファイナルカウントダウン・パートII」は、この年に初めて日本開催となる世界選手権に向けた連載特集です。今回は、アマチュア自転車競技連盟専務理事と日本プロフェッショナル自転車競技連盟理事長へのインタビュー記事2本。そして、杉野安氏による「世界戦に燃えよ」と題した、世界戦に対する思いを寄せた文が掲載されています。

「私をとらえる魔物について」は、愛好家にとっての「魔物」といえる自転車を紹介していく連載です。今回はベルタンのランドヌーズです。解説文では、オーナー自身の成り立ちや自身のセンスについて語っています。自転車とそのディテールについては、11点の写真とその解説文で知ることができます。メカニカルアドバイザーの新田眞志氏によるトピックは「'60年代の仏製廉価版旅行モデル」となっています。

「日本プロロードチームの第1歩」は、当時のプロロードレースチーム監督による、世界選手権強化事業としてイタリアに遠征した際のことを報告している参戦レポートです。

「清津峡の想い出 I氏への手紙」は、披露宴の司会を務めたサイクリスト仲間への手紙という形で書かれた、その友人夫婦と行った新潟でのサイクリングの想い出を綴った紀行文です。

「第37回全日本プロ選手権 ピスト・ロード」は、90年の世界選手権日本代表選考会も兼ねたピストおよびロードの取材記事です。ピストはフォトレポートで、ケイリンの俵信之、スプリントの坂本英一・松井英幸、5000m個人追抜の飯島規之の各選手が紹介されています。ロードレースはレースレポートも掲載されており、この年は途中からアタックして逃げ切った浅田顕選手が優勝しています。

「90国際サイクルロードレース大会」は、大阪・名古屋・東京、各大会のレースレポートです。

「第1回パナソニック・マウンテンキャット・カップ」は、大阪の河内長野市で開催されたATBのオフロード大会に参加した編集部員による取材レポートです。

「NCテスティングギヤリポート」は、中川工業の「デュラオール・カーボンケブラー624」 、キャットアイのコードレス・サイクルコンピュータの製品紹介と試乗レポートです。

「丸石サイクルロードレース」は、福島県で開催された公道ロードレースの取材レポートです。

「ヘレラの国からブェノス・ディアス」は、コロンビアに長期滞在することとなった筆者によるコロンビア自転車レース事情をレポートするシリーズです。今回は、一つの伝説と最新の流行について紹介しています。

目次にはありませんが、100ページ、101ページには「第1回インターナショナルトリアルシン開催」が掲載されています。この記事は、スペイン語で自転車トライアルを意味するトリアルシンと、静岡県天竜市で開催された日本初の国際大会のことを紹介しています。

「NCクラブハウス」は、各地のクラブを紹介する為にNCが提供しているページです。今月は「サーティワン」から記事が寄せられています。

目次にはありませんが、104ページ、105ページには「第3回クラシック自転車コンテスト」が掲載されています。この記事は、上野公園で開催された「自転車月刊中央大会」の一環として開催されたコンテストの様子を伝えたものです。

「自転車考 自転車と人の付き合いを考えてみよう」は、自転車技術研究所の所長を務めた筆者による、自転車をどのようにして育てていくべきかということを筆者の視点から述べた連載です。今回のテーマは「自転車の形を読む(その2)」です。

注:7月号の目次ではタイトルが「自転車考 人と自転車の付き合いを考えてみよう」となっていますが、本文タイトルは「自転車考 自転車と人の付き合いを考えてみよう」となっています。

「モノディスプレイ」は、新製品情報のコーナーです。7月号では、マイナーチェンジしたカンパニューロのATBコンポーネント「ケンタウルス」や三連勝の新製品「ACシステムセット」等が紹介されています。

「NCエイドステーション」は、読者からの投稿で、ツーリング・レポート「伊豆半島・天城縦走路」が掲載されています。

「My wayside」は、「道端に伝承されたものを、ツーリストの視点で紹介してみよう」とするシリーズの連載です。今回の題目は「早太郎」です。

1990年7月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ワイルドウエスト」でした。

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