ニューサイクリング 1982年3月号(No.210)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1982年3月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1982年3月号は、通巻210号です。
カラーの口絵は、「イタリア気質が生み出す先鋭イタリアンエアロマシン」です。
210号の目次をページ順に追うと、
20 大学サイクリングクラブの新人指導法
40 ビギナー、女性のためのカーサイクリング
42 ミラノショーから
50 製品メモ
60 アトリエ訪問 渡辺捷治製作所
70 ポイント制を導入したオフロードサイクリングのグレード化の試み
78 チロル アルプスを行く(3)
90 富士の展望台 国士越
98 林道あ・ら・かると実走レポート
103 山と自転車
106 私の自転車 自分史(6)
109 閑談閑話(基本)
114 Letter to Editor
122 REAR LAMP
となっています。
主な記事を以下にご紹介します。
「大学サイクリングクラブの新人指導法」は、この年の年間テーマとしている「女性サイクリング追求」の企画に沿った特集です。今回は、特に女性に限っての新人教育について、今井千尋氏の司会により、武蔵大学、桜美林短期大学、法政大学、大阪教育大学、京都女子大学の各部員による座談会です。
「ビギナー、女性のためのカーサイクリング」は、初心者や女性を仲間に加えてのサイクリング方法として、自動車活用のグループサイクリングのやり方について提案しています。
「ミラノショーから」は、「イタリアのエアロ車の考え方」と副題を付けた、イタリア生活6年となった宮沢清明氏によるミラノショーの視察レポートです。
「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、カンパ980フロントメカ、クレメン・チューブラーのニュータイヤ5種、モドーロWレバー、オーストリッチバッグ「F530」「F300」「F400」等を紹介しています。
「アトリエ訪問」は、オーダーメイドフレームを製作する工房を紹介する連載コーナーです。今回は「自ら乗り、自ら作り乗りやすい自転車を追求する」と題して「渡辺捷治製作所」を訪問しています。
「ポイント制を導入したオフロードサイクリングのグレード化の試み」は、オートバイのトライアル競技の点数制を参考にしたポイント制の導入の試みと、コース開拓とコースのグレード化について紹介と解説をしています。
「チロル アルプスを行く」は、オーストリア・チロル地方へ走りに行った海外サイクリング紀行の連載です。今回は、再びオーストリアへ入りホッホトールを越えウィーンまでとそこでの滞在。また、現地での食べ物、飲み物のことなど、現地の人々のサイクリングスタイルについても綴っています。
「富士の展望台 国士越」は、「林道あ・ら・かると」と称するコースガイドの連載です。この企画では、文章と地図の他にも、コマ地図や写真もふんだんに使ってコースを案内しています。今回は「春は桜いっぱい、富士の見える伊豆の峠路」と題して、国士越併用林道を紹介しています。
「林道あ・ら・かると実走レポート」は、「林道あ・ら・かると」で紹介された大笹林道、北山の林道、大上林道を実走した読者による実走報告が10件紹介されています。
「山と自転車」は、殿村秀典氏が自身の登山とサイクリングの経験に基づいて、山岳サイクリングの心得について語っています。
「私の自転車自分史」は、今井編集長による「自転車に憑かれた男の遍歴」と副題を付けた編集長自身の歴史を語る連載です。今回はノートンサイクリングクラブを結成してから毎日曜日にサイクリングへ出かけた経験により、サイクリング計画がすぐにプランニングできるようになったこと。しかし、現在では今は昔の話となってしまったことなどを綴っています。
「閑談閑話」は1981年9月号から始まった、今井編集長の執筆による連載です。今回は「基本」と題して、当時、あらゆる所で基本やルールを守るという精神が無くなって来ているように思えるとして、世間一般や自転車に関わる問題点を提起しています。
目次にはありませんが、111ページには「シィディ主催 エポック'82」という題のミニ自転車ショーの視察レポートが掲載されています。
「LETTER TO EDITOR」は、編集部に寄せられた読者からの投稿を紹介するコーナーです。今回は「大菩薩峠へ行ってきました」「行きたくなる林道あ・ら・かると」「ホッカホッカの林道情報です」「トンネルの壁から腕が」「親子レバーのこと」「クラブ員募集」が掲載されています。
1982年3月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「アトランティス」でした。
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