ニューサイクリング 1982年6月号(No.213)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1982年6月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1982年6月号は、通巻213号です。
カラーの口絵は、「'82サイクルショー」「街角」です。
213号の目次をページ順に追うと、
16 '82サイクルショー
30 女性用スポーツ車ラインアップ
40 マウンテンバイクという遊びが始まった
46 ウエストコーストからのニューウェーブ メカ マウンテンバイク
52 アトリエ訪問 サイクルスポーツ ヤナギサワ
58 製品MEMO
66 旧石榑林道
72 スーパー林道とは何なのか?
76 道ばたの石造文化財ー不動明王の巻ー
80 閑談閑話 日本のサイクリストはウォータービートルのようだ
82 オーダーメイド議論 ブラサガリ賛歌
86 季節の接点
87 バス停で
88 八ヶ岳山麓を巡る
94 深く壮大な原生林を行く
98 林道あ・ら・かると実走レポート
100 タンデムについて
106 INFORMATION
108 Letter to Editor
112 ニューサイクリングラリー決定
となっています。
主な記事を以下にご紹介します。
「'82サイクルショー」は、大阪で開催されたサイクルショーの写真掲載を中心とした取材レポートです。
「女性用スポーツ車ラインアップ」は、冒頭で今井編集長が女性用スポーツ車に求められる要件を述べ、その点を踏まえたうえで今回は各マスプロ大手メーカーの女性用スポーツ車を取材し、5社のモデルを紹介しています。
「マウンテンバイクという遊びが始まった」は、この頃アメリカから生まれてきたマウンテンバイクをソフト・ハードの両面から紹介しています。
「ウエストコーストからのニューウェーブ メカ マウンテンバイク」は、当時のマウンテンバイクを各部の写真とともに詳細を紹介しています。
「アトリエ訪問」は、オーダーメイドフレームを製作する工房を紹介する連載コーナーです。今回は「入念にそして端正に」と題して「サイクルスポーツ ヤナギサワ」を訪問しています。
「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、カンパマーク入りバッグ、シクロウネのオリジナルエアロハンドル、デットピエトロの「ピエトロ#2000」、シマノの「フルフィットペダル」等を紹介しています。
「旧石榑林道」は、「林道あ・ら・かると」と称するコースガイドの連載です。この企画では、文章と地図の他にも、コマ地図や写真もふんだんに使ってコースを案内しています。今回は「鈴鹿山脈をまたぐ、まっ白な峠道」と題して、旧石榑林道を紹介しています。
「スーパー林道とは何なのか?」は、サイクリングで遭遇した出来事を発端に、スーパー林道の定義や林道工事の実態、林道建設のマイナス面についてレポート。また、自然保護に対する自身の意見を述べています。
「道ばたの石造文化財ー不動明王の巻ー」は、1970年代のニューサイクリング誌上で連載していた「路傍の文化財」の続編といえるエッセイです。今回は、筆者が転居した付近にあった不動明王について綴っています。
「閑談閑話」は1981年9月号から始まった、今井編集長の執筆による連載です。今回は「日本のサイクリストはウォータービートルのようだ」という、イギリス人サイクリストが日本に来て持った感想を題に、日本のサイクリストの現状と課題について述べています。
「オーダーメイド議論 ブラサガリ賛歌」は、オーダーフレームに対する意見のひとつとして、筆者の持つオーダー品と既製品に対する意見を述べています。
「季節の接点」と「バス停で」は、自転車のある風景写真と共に掲載されている詩です。
「八ヶ岳山麓を巡る」は、長野県の野辺山から小諸までの宿泊サイクリングに出た女性サイクリストのサイクリング紀行の2回連載です。前編となる今回は「夜、雨、心細い単独行」と題して、輪行で駅に降り立った野辺山から稲子湯まで走っています。
「深く壮大な原生林を行く」は、山形から福島へ朝日・飯豊連峰の林道群を走ったツーリングレポートです。
「林道あ・ら・かると実走レポート」は、「林道あ・ら・かると」で紹介されたコースの、読者からの実走レポートです。今回は、国士越について、レポートが5件寄せられています。
「タンデムについて」は、読者からの質問に答えるQ&Aのコーナーです。今回はタンデムを製作中の読者からのコース選定とギア比などのアドバイス依頼について、地元のサイクルショップからの情報や、他のタンデミストの例を挙げて回答しています。
「LETTER TO EDITOR」は、編集部に寄せられた読者からの投稿を紹介するコーナーです。今回は「サイクリング道路この無意味な物」「ニップルがとんだカンパワイヤー」「クリップがあたるのは良くない」が掲載されています。
「ニューサイクリングラリー決定」は、この年の9月に軽井沢で開催されることとなったニューサイラリーの告知です。
1982年6月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「モノックス」でした。
コメント
コメントを投稿