ニューサイクリング 1982年9月号(No.216)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1982年9月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1982年9月号は、通巻216号です。

カラーの口絵は、「ワンショット」です。

216号の目次をページ順に追うと、

 20 女子レーサー 河西ひろみに聞く

 48 玉原湿原

 56 林道あ・ら・かると実走レポート

 64 製品メモ

 70 リムセメントについて

 74 北欧を旅す その2

 84 ツーリング随想 天狗の教え子

 84 閑談閑話

 92 アトリエ訪問 ナガサワレーシングサイクル

100 サイクリングサイクリスト論議

106 遠山郷から青崩峠

110 ある製材所

111 栃木 巴波川の流れに

112 私の自転車自分史(8)

114 LETTER TO EDITOR

となっています。

主な記事を以下にご紹介します。

「女子レーサー 河西ひろみに聞く」は、NC誌の年間テーマである「女性サイクリスト追求」シリーズの企画のひとつです。今回は今井千尋・千束両氏の司会による、当時学生であった河西ひろみ氏と、ラバネロの高村精一・佳代子夫妻出席による座談会です。

「玉原湿原」は、夜行で上越線の湯檜曽駅まで輪行し、玉原を越えて沼田まで3人で走ったサイクリング紀行です。

「林道あ・ら・かると実走レポート」は、「林道あ・ら・かると」で紹介されたコースの実走レポートで、今回は14件のレポートが寄せられています。

「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、レジナの「フォーチュラ・フリー」「CXフリー&チェン」「チタール・フリー」、ユッチンソンのチューブラータイヤ「スーパーボーイ」「ベロニウム」、報国チェン「Vertex」「Zチェン」、モドーロのブレーキセット等を紹介しています。

「リムセメントについて」は、読者からの質問に答えるQ&Aのコーナーです。今回は、リムセメントのメーカー別の日本の気候における適否と、チューブラータイヤを取り付ける際の前処理についてのアドバイスを掲載しています。

「北欧を旅す」は、杉野安氏による北欧自転車見聞録の2回連載です。後編となる今回は、スウェーデンを訪れた話の続きと、ノルウェー、フィンランドを訪れた話です。

「ツーリング随想」は、各地でのサイクリングとその土地に関わる言葉・地名の由来や歴史等について綴る連載の随想です。今回は「天狗の教え子」と題して長野県の修那羅大天武と修那羅峠のことについて触れています。

「閑談閑話」は1981年9月号から始まった、今井編集長の執筆による連載です。今回は「論議の行方とあり方と」と題して、この頃誌上でも論争が行われていたことを挙げて、自転車やサイクリングにとどまらず、社会一般における論議の意義について、編集長の見解を述べています。

「アトリエ訪問」は、オーダーメイドフレームを製作する工房を紹介する連載コーナーです。今回は「選手にとってのアドバイザーはオレラでしかない」と題して「ナガサワレーシングサイクル」を訪問しています。

「サイクリングサイクリスト論議」は、サイクリストはどうあるべきかという議論を誌上で行っているコーナーです。今回は、「柳下氏の意見について」「サイクリストはかくあるべきか?」「サイクリスト論議・私の意見」「柳下氏の文章に思う」の4件の意見が掲載されています。

「遠山郷から青崩峠」は、飯田線の天竜峡から赤石林道、秋葉街道を通って水窪まで走ったサイクリング紀行です。

「ある製材所」は、愛知三河にある製材所の運搬用の鉄道を題材にしたショートエッセイです。

「栃木 巴波川の流れに」は、巴波川を題材にした新田眞志氏によるショートエッセイです。

「私の自転車自分史」は、今井編集長による「自転車に憑かれた男の遍歴」と副題を付けた編集長自身の歴史を語る連載です。今回のテーマは、「もっと歴史を大事にしたい」と題して、日本の自転車関係における自分たちの歴史に対する無頓着に対する意見と、編集長の2台目の自転車の細部について綴っています。

「LETTER TO EDITOR」は、編集部に寄せられた読者からの投稿を紹介するコーナーです。今回は「タンデムできました」と林道情報の「高畑不動尊から八徳林道」「十石峠旧道と桧沢峠」の3題が掲載されています。

1982年9月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「アトランティス」でした。

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