ニューサイクリング 1983年12月号(No.232)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1983年12月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1983年12月号は、通巻232号です。
カラーの口絵は、「白夜の極北を行く」「スモールライダーのスモールマシン」です。
232号の目次をページ順に追うと、
16 亜米利加自転車事情
34 スモールライダーのスモールマシン
42 奥加賀・奥越・奥美濃を行く〈下〉
52 旧道を探る 旧碓氷峠
62 自転車の遊び 私の場合
70 友情という名の自転車レース
78 ヨーロッパを歩きながら(1)
88 乗る人見る人 自転車道楽(2)
94 サンパウロから
96 気になる風景 みちのく
98 ツーリングレポート
100 白夜の極北を行く(I)
112 製品メモ
116 第14回クラブラリー
となっています。
主な記事を以下にご紹介します。
「亜米利加自転車事情」は、当時マウンテンサイクルが盛んになってきていたアメリカ自転車界の現状について、サンツアーUSAの河合一郎氏に編集部の今井千束氏がインタビューしています。
「スモールライダーのスモールマシン」は、前月号から続く小柄なライダーに注目した企画です。今回は当時頭角を現してきた今野栄選手の乗る1台目と2台目の自転車について、フレームスケルトンやギヤ比とクランク長などの視点から検証を行っています。
「奥加賀・奥越・奥美濃を行く〈下〉」は、今井彬彦編集長によるサイクルツーリング紀行の2回連載です。今回は、宿を出て谷峠を越えて勝山、九頭竜川から九頭竜湖を過ぎ、油坂峠を越えた後の越前街道で雨と交通量の多さから郡上八幡で自転車をたたむことになってしまったところまでです。
「旧道を探る」は、「旅を目的とするサイクリストに向けた旧道や旧峠の探訪」と銘打って始まった連載です。今回取り上げる道は「壮快な尾根道下り」と題した、中山道旧碓氷峠です。
「自転車の遊び 私の場合」は、秩父方面へのツーリングに出た話と共に、自転車で走ることの自身の心情を綴ったエッセイです。
「友情という名の自転車レース」は、障碍者の参加する「第1回フレンドシップサイクルロードレース」の取材レポートです。
「ヨーロッパを歩きながら(1)」は、杉野安氏によるヨーロッパ見聞録の連載です。今回は、チューリッヒで行われた世界戦トラック競技の済んだあと、各地を回って見聞きしたスイス自転車界状況とグルメ情報を伝えています。
「乗る人見る人 自転車道楽(2)」は、11月号から始まった新連載で様々な分野のサイクリスト・自転車愛好家を訪ね、その人物と自転車を紹介するコーナーです。今回は、自動車会社に努めつつ編集部の言う「道落」しつつあった中堀剛氏を訪ね、最近作ったという、W/Oとチューブラーを使い分けるSWの旅行車を紹介しています。
「サンパウロからの手紙」は、ブラジルの自転車メーカーに技術指導するためサンパウロに滞在している筆者から送られてきた、シクロクロスレースの観戦記と写真が掲載されています。
「気になる風景」は、サイクリングで訪れた場所の地名の由来や、その地域の風習などを綴る随想です。今回は「みちのく」と題して東北の氏や地名について綴っています。
「ツーリングレポート」は、読者からの投稿「辛苦辛苦の八倉峠」と「消えゆく峠ー迦歯葉山周辺の峠ー」2件のレポートが寄せられています。
「白夜の極北を行く(I)」は、スカンジナビア半島にあるノルウェーを自転車で旅したサイクルツーリング紀行の連載です。今回は、旅の準備から飛行機でベルゲン空港に到着後、列車やフェリーも利用しつつ、自転車でヨーツンヘイム山地周辺まで走っています。
「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、サンツアーの超ワイドレシオチェンジの「GTL」3種と「スプリントロードハブ」、アトムのシングル・3段フリー、アトム「エキスバンディングブレーキハブ」、カンパニョーロ「980」、トーエイオリジナルエンド等を紹介しています。
「第14回クラブラリー」は、全国サイクリングクラブ連絡協議会の加盟クラブが持ち回りで開催しているイベントの開催レポートです。この年は、名古屋サイクルフレンズの担当で、愛知県で開催されました。
目次にはありませんが、122・123ページには「昭和58年総目次」が掲載されています。「昭和58年総目次」は、NC誌1983年1年間の掲載タイトルをジャンル別に分類し、一覧形式にまとめたものです。
1983年12月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ユーラシア」でした。
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