ニューサイクリング 1984年10月号(No.242)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1984年10月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1984年10月号は、通巻242号です。

カラーの口絵は、「神鍋カップ/サンツアーロード」「ニューグッズハンティング ニューデュラエース」です。

242号の目次をページ順に追うと、

 16 夏祭り 神鍋'84

 42 ニューパスハンティング(1) 十二峠、大沢峠、栃窪峠、八箇峠を結ぶ魚沼スカイライン 

 52 杉野安のヨーロッパとび歩き(1) オランダ合宿あれこれ

 64 14歳、アメリカジュニアナショナルツアーに挑戦

 74 海外サイクルツーリングガイド V

 90 乗る人見る人自転車道楽

 98 越美国境 二つの峠

104 山岳サイクリングからのノウハウ(4)

112 NCラリーのお知らせ

114 製品メモ

120 NCサロン

となっています。

主な記事を以下にご紹介します。

「夏祭り 神鍋'84」は、5回目を迎えた神鍋カップサンツアーロードの特集です。この特集はレースレポートは無く、レース周辺のカルチャーの部分を追った取材記事となっています。それぞれの記事の題は「神鍋カルチャーを語る」「レース記録班、大わらわ」「神鍋に見る自転車積載法」「神鍋しょっとショットふぉーかす」「開催地、神鍋は語る」「5年目を迎えた神鍋カップ」となっています。

「ニューパスハンティング」は、「旧道を探る」に代わる新たなコースガイド企画として始まった連載です。記事の体裁は前企画と同様に、地図とともに写真を多数掲載しています。今回は「展望バツグンの尾根を行くスポルティーフコース」と題して、十二峠、大沢峠、栃窪峠、八箇峠を結ぶ魚沼スカイラインを紹介しています。

「杉野安のヨーロッパとび歩き」は、スギノテクノ社長の杉野安氏がスギノレーシングチームを率いてのオランダ合宿の様子や、ヨーロッパ各地での見聞を伝える連載です。連載初回は「オランダ合宿あれこれ」と題し、チーム一行がアムステルダム到着後にホテルへ移動したのもつかの間、その日の夜にクリテリウムレースに出場。そのレース展開と、スギノチーム各選手の成績をレポート。他にもオランダの草レースの状況、参加したロードおよびトラックレースや、オランダの自転車事情について届けています。

「14歳、アメリカジュニアナショナルツアーに挑戦」は、国内のロードレースに参加していた息子に海外の本格的な長距離レースを経験させたいと、父親がヴォーグのレーサーを2台製作。6月から約1か月半、渡米からトレーニング期間を経て7月に6つのレースに参加した時の様子を、同行した筆者である父親がレポートしています。

「海外サイクルツーリングガイド」は、中央大学サイクリングクラブOBによる、現地での情報を基に作成した「海外へ行きたいサイクリストへのアドバイス」と銘打った海外サイクリングのノウハウ集です。今回はアメリカ合衆国、カナダ、オーストラリアの情報を掲載しています。

「乗る人見る人 自転車道楽」は、様々な分野のサイクリスト・自転車愛好家を訪ね、その人物と自転車を紹介する連載コーナーです。今回は加藤孝さんを訪ね、ヒロセのロードレーサーを紹介しています。

「越美国境 二つの峠」は、福井県と岐阜県の境にある両白山地にある二つの峠「桧峠と温見峠」を越える目的で走った、今井彬彦編集長によるサイクリング紀行の連載です。今回は、この二つの峠を目指すこととした経緯。そして、美濃白鳥のトラック便営業所で自転車を組み立てて走り始め、桧峠を越えて石徹白から朝日の集落を経由して大野の街にある旅館へ入るまでとなっています。

「山岳サイクリングからのノウハウ(4)」は、山岳サイクリングを狭い範囲でとらえず、自然条件の中でいかにしたらよりよい活動としてのサイクリングが行えるか、という点にポイントを置いた連載です。今回は、山岳サイクリング研究会に所属する筆者が、気象予報と天気図づくりについて解説しています。

「NCラリーのお知らせ」は、この年の11月に奈良で開催される「第10回ニューサイクリング読者会」開催告知です。

「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、シマノのニューデュラエース7400シリーズの各パーツ、デュージィのレーサーシューズ各種等を紹介しています。

「NEW CYCLING SALON」は、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載するコーナーです。今回は、「INFORMATION」でイベント2件の情報を紹介。「林道情報」には寺沢林道・黒川林道の近況と、井川雨畑林道の情報が寄せられています。

1984年10月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ユーラシア」でした。

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