ニューサイクリング 1984年12月号(No.244)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1984年12月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1984年12月号は、通巻244号です。

カラーの口絵は、「ライクヨーロピアン!! シマノ・グリーンピア・ロード」「フランスVSイギリス 50年代の実用車」「ワンショット 峠の下り(信州峠)」です。

244号の目次をページ順に追うと、

 20 未来へ移行し始めた競技マシン像に迫る

 30 辺境を行く 晩夏下北紀行

 40 ニューパスハンティング(3) 上州 暮坂峠と無名の峠

 52 杉野安のヨーロッパとび歩き(3) 番外編 ケルンショーetc.

 66 フランス・アルプス紀行(2)

 76 2台の実用自転車 オスカーエッグとトライアンフ

 82 乗る人見る人自転車道楽 番外編

 90 西上州(二)初冬

100 製品メモ

104 越美国境 二つの峠(三)

110 シマノ・グリーンピア・ロード 対社会を目指した新しい試み

116 第2回ロードレース全国クラブ対抗チャンピオン大会全成績

118 私のミニガイド

120 "ずくなし"サイクリング 高鳥谷山

129 昭和59年度総目次

となっています。

主な記事を以下にご紹介します。

「未来へ移行し始めた競技マシン像に迫る」は、スギノテクノの杉野安社長へのインタビュー記事です。この年にフランチェスコ・モゼールがファニーバイクでアワーレコードの記録を更新した時にも使用されたパネルホイール、現在でいうディスクホイールについて、そして当時の最新競技マシン像に迫っています。

「辺境を行く 晩夏下北紀行」は、前年の夏に下北半島を一周したサイクリング紀行です。寝台列車で輪行してきた青森駅を出発し、夏泊半島を回って下北半島へ。海峡通り、大間崎、尻屋崎を巡り、小田野沢で国道と合流した東通りを南下するところで話を結んでいます。

「ニューパスハンティング」は、「旧道を探る」に代わる新たなコースガイド企画として始まった連載です。記事の体裁は前企画と同様に、地図とともに写真を多数掲載しています。今回は、上州の暮坂峠と無名の峠を越えて道祖神を訪ねるルートを紹介しています。

「杉野安のヨーロッパとび歩き」は、スギノテクノ社長の杉野安氏がスギノレーシングチームを率いてのオランダ合宿の様子や、ヨーロッパ各地での見聞を伝える連載です。今回は「番外編 ケルンショーetc.」と題し、ケルンショーを見た感想にアレックス・サンジェ訪問記。そして、日本の自転車レース界への提言と自転車専門学校の訪問、フランス在住の日本人選手との交流等を届けています。

「フランス・アルプス紀行(2)」は、この年の6月末から7月初旬にかけてスイスおよびイタリアの一部を含むフランスアルプスを訪れた、海外サイクリング紀行です。今回は、イタリアから小サンベルナール峠を越えてフランスに入り、ヴァル・ディズィール、ランスルブーム・モンチェニスを経由して、ガリビエ峠へ至るまでです。

「2台の実用自転車 オスカーエッグとトライアンフ」は、フランスとイギリスの実用車を紹介しています。記事では各車のディテールを紹介するとともに、その国のごく普通の人々が、どのような形で自転車と接しているかという視点での考察も行っています。

「乗る人見る人 自転車道楽」は、様々な分野のサイクリスト・自転車愛好家を訪ね、その人物と自転車を紹介する連載コーナーです。今回は番外編として今井彬彦編集長を、そして編集長の所有車である、トーエイスポルティフとサブリエールを紹介しています。

「西上州」は、筆者が10年間、65回、延べ130日に渡る西上州ツーリングをしたまとめとして、主に初冬から晩春にかけてを季節ごとに書いた連載紀行です。今回は1979年の初冬に訪れた、西武秩父駅から魚尾道峠、大福峠、杖植峠を越えて下仁田、そして群馬藤岡に至る1泊2日の行程です。

「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、サンツアーのXCシリーズ、カンパニョーロのリム各種と新しいレコードシリーズ、カシマのツーリング用サドル「カシマックスF4」と「カシマックスGTV」等を紹介しています。

「越美国境 二つの峠」は、福井県と岐阜県の境にある両白山地にある二つの峠「桧峠と温見峠」を越える目的で走った、今井彬彦編集長によるサイクリング紀行の連載です。最終回は、温見集落跡でコーヒーブレークしての再出発から頂上までの押し歩き。下りは沢で水につかったり、がけ崩れ跡を自転車を担いで通ったりしながら能郷にある旅館へ辿り着くまでとなっています。

「シマノ・グリーンピア・ロード 対社会を目指した新しい試み」は、主催者および参加者へのインタビュー記事です。シマノ工業が企画・主催したグリーンピア・ロード。既存のレースイベントとは趣を異にした雰囲気の中で、集まってきた人達は何を感じ何を見たのかを、走った人、見た人、そして主催した人それぞれからのコメントを集めています。

「第2回ロードレース全国クラブ対抗チャンピオン大会全成績」は、群馬CSCで開催された同大会の全クラス全リザルトを掲載しています。

「私のミニガイド」は、琵琶湖の東、杉峠と保月集落周辺を案内しているガイド紀行です。

「"ずくなし"サイクリング 高鳥谷山」は、メンバーの多くが「農作業多忙につき」不参加となり、コンセントレーションランとなったサイクリングのエッセイです。コンセントレーションランとはいうものの、他のメンバーの動向は分からず、担ぎあげが必要な集合場所の「山のてっぺん」も行かず、道の合流点での合流となったものぐさなランの話です。

「昭和59年総目次」は、NC誌1984年1年間の掲載タイトルをジャンル別に分類し、一覧形式にまとめたものです。

※目次では題が「昭和59年度総目次」となっていますが、本文では「昭和59年総目次」となっています。

1984年12月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランテック」でした。

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