ニューサイクリング 1984年4月号(No.236)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1984年4月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1984年4月号は、通巻236号です。
カラーの口絵は、「レボリューショントライアル」「径二題」「ワンショット」です。
236号の目次をページ順に追うと、
20 特別寄稿 モゼール・真実は革命を生んだ
32 対談 自転車ってなんだ
44 旧道を探る(10) 山辺の道
54 間道だけを辿った 四国四辻あたり
65 秩父の遭難に想うこと
72 進化するサイクルウェア
80 自転車の写真を撮る
92 乗る人見る人自転車道楽
102 製品メモ
112 輪行制度の問題点を考える(一)
114 TAプロフェッショナルツーリスト
120 NCサロン
となっています。
主な記事を以下にご紹介します。
「特別寄稿 モゼール・真実は革命を生んだ」は、フランチェスコ・モゼールがアワーレコードの世界記録51.151kmを樹立したことに寄せて、フランスの自転車ジャーナリストであるピエール・シャニー氏が挑戦の準備から記録達成までを追ったドキュメンタリーの日本語訳を掲載しています。
「自転車ってなんだ」は、メビウスの栗田秀一氏と編集部の今井千束氏による「自転車文化を語る」対談記事です。
「旧道を探る」は、「旅を目的とするサイクリストに向けた旧道や旧峠の探訪」と銘打って始まった連載です。今回取り上げる道は「のんびりした大和の古道」と題した、山辺の道です。
※目次では「旧道を探る(10)」となっていますが、本文は「旧道を探る(19)」となっています。
「秩父の遭難に想うこと」は、前年のサイクリスト遭難事故について、アルプスの萩原慎一氏が山岳サイクリングに関する氏の考えを述べています。
「進化するサイクルウェア」は、この頃に「限りなく皮膚に近づくマテリアル」として登場したエアロウェアとその素材となるライクラ生地について解説しています。
「自転車の写真を撮る」は、サイクリング写真集団東京のメンバーの方と編集部員の二名による、サイクリング写真の撮影テクニックを解説している記事です。
「乗る人見る人 自転車道楽(6)」は、様々な分野のサイクリスト・自転車愛好家を訪ね、その人物と自転車を紹介する連載コーナーです。今回は鈴木利行さんを訪ね、21台所有している中の1台であるアレックス・サンジェを紹介しています。
「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、サンツアーのスモールサイズのシュパーブプロブレーキレバー・シュパーブプロチェンホイールセット・シュパーブチェンとチェンカッター・シュパーブシートピラー他、ナショナルのチューブラータイヤ「クルス21」「メリーテ21」「コンペティション21」、プーマのレーシングシューズ「ツールマレー」等を紹介しています。
「輪行制度の問題点を考える(一)」は、当時の輪行制度「普通手回り品切符を購入する際にサイクリング協会会員証を提示しなければならない」という条件を撤廃しようという「輪行制度改善の推進運動」について、この運動の世話人の一人である今井彬彦氏の執筆記事です。今回は、当時の制度の問題点として挙げた4点のうち、「サイクリストの負担の問題」と「各府県のサイクリング協会のあり方」について述べています。
「TAプロフェッショナル ツーリスト」は、TAプロフェッショナルのアウターとツーリストのインナーを組み合わせてトリプル化したオリジナル工作の製作レポートです。
「NEW CYCLING SALON」は、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載するコーナーです。今回は、「IOFORMATION」でイベント情報が3件。「LETTER TO EDITOR」には「キリマンジャロの麓から」と「輪行制度改善の動き」。「旧道実走レポート」は「シンドかった旧中仙道」と「歴史を感じた大平街道」の2件が掲載されています。
1984年4月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランヴェロ3100」でした。
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