ニューサイクリング 1984年7月号(No.239)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1984年7月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1984年7月号は、通巻239号です。

カラーの口絵は、「59年度全日本選手権」「'84国際サイクルロードレース東京大会」「スイスの峠」です。

239号の目次をページ順に追うと、

 20 先鋭メカニカルトライアルマシン製作密着取材 上

 32 サイクルツーリストに迫る その1

 34 紀行 湖国賛歌

 44 第4回自転車月間中央大会

 48 アメリカのマウンテンサイクルのこの頃

 54 乗る人 見る人 自転車道楽

 64 旧道を探る(22) 細尾峠・粕尾峠・大越路峠

 72 ハンドメイド"変速機"

 78 海外サイクリングガイドII ヨーロッパ編

 94 気になる風景 幾何学の好きな蛇

 96 全日本・国際ロード・ツール ド ジャパン・スギノカップ

102 旧道実走レポート

108 NCサロン

112 製品メモ

116 山岳ツーリングサイクリングからのノウハウ(2)

120 ある峠にて

となっています。

主な記事を以下にご紹介します。

「先鋭メカニカルトライアルマシン製作密着取材 上」は、当時の自転車競技界で最新鋭となっていた、アップステアリングバーと前輪小径を採用し、ブレーキを完全内蔵としたLEVELのトライアルマシン製作の取材記録です。前編となる今回は、製作にあたっての発想と実作業の繰り返しと、ある日のディスカッションの様子をレポートしています。

「サイクルツーリストに迫る その1」は、サイクルツーリングに対する個々のサイクリストの考え方やかかわり方といった、その人なりのパターンを雑談と紀行文によってサイクルツーリストの姿を見ようと企画された連載です。初回となる今回は、「旅への衝動は何だろうか」と題した山本進一さんとのおしゃべりです。

「湖国賛歌」は、「サイクルツーリストに迫る」で謳っている紀行文です。山本進一さんによる紀行文は、琵琶湖とその周辺の峠を巡った内容となっています。

「第4回自転車月間中央大会」は、浅草の観音堂を中心に開かれた中央大会の「オールドファッションクラシックサイクルパレード」の様子を写真とともに伝える取材レポートです。

「アメリカのマウンテンサイクルのこの頃」は、イベント数が増加しつつあったアメリカのマウンテンサイクル界における市場予想や、開催イベントの形態や規模をイベントスケジュールとともに紹介しています。

「乗る人見る人 自転車道楽」は、様々な分野のサイクリスト・自転車愛好家を訪ね、その人物と自転車を紹介する連載コーナーです。今回は飯泉信夫さんを訪ね、トーエイ製フレームにオリジナルパーツをふんだんに組付けたプロムナードを紹介しています。

「旧道を探る」は、「旅を目的とするサイクリストに向けた旧道や旧峠の探訪」と銘打って始まった連載です。今回取り上げる道は「オール舗装、全100km、峠三つ、標高差1290mのスポルティーフコース」と題した、細尾峠・粕尾峠・大越路峠です。

「ハンドメイド"変速機"」は、リターンスプリング式のフロント変速機をプルプル式に改造した製作過程と、その際に気づいたプルプル式の問題点をレポートしています。

「海外サイクルツーリングガイド」は、中央大学サイクリングクラブOBによる、現地での情報を基に作成した「海外へ行きたいサイクリストへのアドバイス」と銘打った海外サイクリングのノウハウ集です。今回は「ヨーロッパ編」と題して、イタリア、イギリス、スイスの情報を掲載しています。

「気になる風景」は、サイクリングで訪れた場所の地名の由来や、その地域の風習などを綴る随想です。今回は「幾何学の好きな蛇」と題して、蛇嫌いにとっての蛇のいる風景について語っています。

「全日本・国際ロード・ツール ド ジャパン・スギノカップ」は、「第53回全日本アマチュア自転車競技選手権大会」「'84国際サイクルロードレース東京大会」「オリベッティ ツール・ド・ジャパン シリーズ'84」「第2回クラブ対抗自転車競技大会(スギノトラックカップ)」の取材レポートです。

「旧道実走レポート」は、「旧道を探る」で紹介されたルートを実走した読者からのレポートを紹介しています。今回は湯坂路、旧碓氷峠、柳生街道、旧鳥居峠、山辺の道、千国街道、熊野古道の実走レポートが寄せられています。

「NEW CYCLING SALON」は、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載するコーナーです。今回は、「INFORMATION」でレース情報を2件紹介。「林道情報」では5月の乙見山峠の状況」と、秩父・太田部峠から土坂峠への新しい林道の情報が寄せられています。他には、1984年の世界選手権の開催情報が掲載されています。

「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、フィリップのタンデム用ステム、ユーレーの「エコードッパー」と「チャレンジャー」、マッキンレーの各種バッグ等を紹介しています。

「山岳サイクリングからのノウハウ(2)」は、山岳サイクリングを狭い範囲でとらえず、自然条件の中でいかにしたらよりよい活動としてのサイクリングが行えるか、という点にポイントを置いた6月号からの新連載です。2回目となる今回は、アルプスの萩原慎一氏が地図の読み方について解説しています。

「ある峠にて」は、かつて人が住んでいたという峠の様子を写真で伝えるとともに、峠を訪れた印象を綴っています。

1984年7月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランヴェロ3100」でした。

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