ニューサイクリング 1984年8月号(No.240)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1984年8月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1984年8月号は、通巻240号です。
カラーの口絵は、「六十里越街道」「フランスのエスプリ漂う新着2台のアレックス・サンジェ」「暑中見舞」です。
240号の目次をページ順に追うと、
20 旧道を探る(23) 六十里越街道
40 アメリカの女性レーサー、ボルドーーパリ600kmに挑戦
48 先鋭メカニカルトライアルマシン製作密着取材 下
66 海外サイクリングガイドIII ヨーロッパ編
84 サイクルツーリストに迫る その2
86 紀行 晩秋夏沢越え
92 乗る人見る人自転車道楽
100 アレックス・サンジェの魅力
102 スポーク組み28・32・36の再点検
110 習作、手作りディレイラー
114 山岳ツーリングからのノウハウ(3)
120 製品メモ
122 NCサロン
となっています。
主な記事を以下にご紹介します。
「旧道を探る」は、「旅を目的とするサイクリストに向けた旧道や旧峠の探訪」と銘打って始まった連載です。今回取り上げる道は「月山、湯殿山直下の峠を三つ越えミイラの眠る山村を巡る路」と題した、六十里越街道です。
「アメリカの女性レーサー、ボルドーーパリ600kmに挑戦」は、女子選手として史上初めてボルドーーパリに挑戦するベッツィー・キング選手に、伴走車で同行した福井龍夫氏によるレポートです。
「先鋭メカニカルトライアルマシン製作密着取材 下」は、当時の自転車競技界で最新鋭となっていた、アップステアリングバーと前輪小径を採用し、ブレーキを完全内蔵としたLEVELのトライアルマシン製作の取材記録です。後編となる今回は、マシン各部の仕様やメカニズムを写真を中心に詳細に伝えています。
「海外サイクルツーリングガイド」は、中央大学サイクリングクラブOBによる、現地での情報を基に作成した「海外へ行きたいサイクリストへのアドバイス」と銘打った海外サイクリングのノウハウ集です。今回は前回に引き続き「ヨーロッパ編」と題して、スペインとオーストリアの情報を掲載しています。
「サイクルツーリストに迫る その2」は、サイクルツーリングに対する個々のサイクリストの考え方やかかわり方といった、その人なりのパターンを雑談と紀行文によってサイクルツーリストの姿を見ようと企画された連載です。今回は、「レクリエーションは日常生活の延長線上に・・・」と題した竹本一男さんとのおしゃべりです。
「晩秋夏沢越え」は、「サイクルツーリストに迫る」で謳っている紀行文です。竹本一男さんによる紀行文は、本沢温泉や硫黄岳を巡った内容となっています。
「乗る人見る人 自転車道楽」は、様々な分野のサイクリスト・自転車愛好家を訪ね、その人物と自転車を紹介する連載コーナーです。今回は二瓶尚士さんを訪ね、梶原製作所製のスポルティーフを紹介しています。
「アレックス・サンジェの魅力」は、テレビの自転車歴史番組で取材されていたアレックス・サンジェのことを紹介する放映を見た今井千束氏が、サンジェの魅力について綴っています。
「スポーク組み28・32・36の再点検 」は、自転車技術研究所勤務の井上重則氏が「ホイール組への一つの提言」と謳って、ホイールを組む際のスポークの組み方や部品の選択について、仕事で得てきた知見を活かした提言を行っています。
「習作、手作りディレイラー」は、'60年ツール時代のようなシルエットを再現するために、前後変速機とレバーの変速3点を筆者が改造や自作した製作記です。
「山岳サイクリングからのノウハウ(3)」は、山岳サイクリングを狭い範囲でとらえず、自然条件の中でいかにしたらよりよい活動としてのサイクリングが行えるか、という点にポイントを置いた連載です。3回目となる今回は、編集部員がシルバンコンパスを使いこなす方法を解説しています。
「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、ICSのカンパパーツ「チェンリング」「フロントメカ」「コントロールレバー」、マビックの軽量リム「GEL280」「ARGENT 8」等を紹介しています。
「NEW CYCLING SALON」は、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載するコーナーです。今回は、「INFORMATION」で全国クラブラリーの開催情報、デートサイクリングコース、展示会情報。「旧道実走レポート」は、安楽越えと鈴鹿峠。「林道情報」は経ヶ岳林道と三峰川林道に関する情報が寄せられています。
1984年8月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「MB-1」でした。
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