ニューサイクリング 1985年1月号(No.245)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1985年1月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1985年1月号は、通巻245号です。

カラーの口絵は、「'84 NCラリー」「ディスクホイール日本上陸」「謹賀新年」です。

245号の目次をページ順に追うと、

 20 新春NC 自転車博

 58 ニューパスハンティング(4) 鹿留林道の二十曲峠

 68 杉野安のヨーロッパとび歩き(4) オランダ合宿打ち上げ

 82 フランス・アルプス紀行(3)

 94 ディスクホイール あれは遠雷のような饗鳴音をたてて走った

100 山岳サイクリングからのノウハウ(5) 雪

106 製品メモ

112 西上州(三)新春

120 '84オータム サイクル フェスティバル

122 濁川温泉への善意実る

となっています。

主な記事を以下にご紹介します。

「新春NC 自転車博」は、1月号の特集です。この年は例年のエッセイ集から趣向を変え、前年1年間に記事が掲載された15名の著者達と、その著者達が乗る自転車を紹介しています。

「ニューパスハンティング」は、林道や峠を主体に地図や写真を多数掲載して案内しているコースガイド企画の連載です。今回は「富士の大展望」と題し、鹿留林道、二十曲峠を紹介しています。コースは東桂駅をスタートし、鹿留林道から二十曲峠をパスして芝草村経由で東桂駅に戻る39.5kmです。

「杉野安のヨーロッパとび歩き」は、スギノテクノ社長の杉野安氏がスギノレーシングチームを率いてのオランダ合宿の様子や、ヨーロッパ各地での見聞を伝える連載です。連載最終回は「オランダ合宿打ち上げ」と題し、スギノチームの選手たちの活躍と、この時期の機材の変革ぶり。街へ出ての自転車関連の見聞録と、合宿を締めくくるパーティーの様子を届けています。

「フランス・アルプス紀行(3)」は、この年の6月末から7月初旬にかけてスイスおよびイタリアの一部を含むフランスアルプスを訪れた海外サイクリング紀行です。最終回は、ガリビエ峠を越えた街ブリアンソンからディザール峠、ヴァルス峠、シーム・デ・ラ・ボネッテを越えて地中海へ。サイクルツーリングの終点ニースでは、街をポタリングで回った様子を綴って、旅を締めくくっています。

「ディスクホイール あれは遠雷のような饗鳴音をたてて走った」は、「ディスクホイールの秘密を探る」と副題を付け、スギノチームによるディスクホイールのテストレポートを掲載しています。レポートは5選手による試乗記、ディスクホイールのメリットや、前のみと前後に装着した場合の安定感の違いについて述べています。

「山岳サイクリングからのノウハウ(5)」は、山岳サイクリングを狭い範囲でとらえず、自然条件の中でいかにしたらよりよい活動としてのサイクリングが行えるか、という点にポイントを置いた連載です。今回は、山岳サイクリング研究会に所属する筆者が、雪道の情報収集について解説しています。

「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、サンツアーの新しいサイクロンシリーズの各パーツ、マイナーチェンジしたシュパーブプロの各パーツ、セラロイヤルの「セラロイヤルプレステージ」、IRCの「ロードライトEX」等を紹介しています。

「西上州」は、筆者が10年間、65回、延べ130日に渡る西上州ツーリングをしたまとめとして、主に初冬から晩春にかけてを季節ごとに書いた連載紀行です。今回は1980年の新春に訪れた、海瀬駅を出発して武州街道を走り、十石峠、桧沢峠、木々岩峠を越えて妙義荒船林道から横川駅に至る3泊4日の行程です。

「'84オータム サイクル フェスティバル」は、琵琶湖蓬莱山で行われた大会のイベントレポートです。

「濁川温泉への善意実る」は、長野県西部地震により被災した、多くのサイクリストが泊まった濁川温泉のご家族へのお見舞金の報告です。募金額と募金者の紹介、あわせて募金者から寄せられた哀悼の声も掲載されています。

1985年1月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランテック」でした。

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