ニューサイクリング 1985年8月号(No.253)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1985年8月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1985年8月号は、通巻253号です。

カラーの口絵は、「アイアンマン・ジャパン・インびわ湖」「魔物について」「八ヶ岳山荘絵日記」です。

253号の目次をページ順に追うと、

 18 旅と水の味 ウォーターパーティー 水場ガイド

 36 みづ

 44 夢のまた夢、水の泡

 52 水といえばコーヒーとなる私の場合

 54 使ってみたら エビアン・スプレー

 56 ザッツ・ステージレース 6戦士の9日間

 70 私をとらえる魔物について

 84 ニューパスハンティング 山形・新潟 朝日スーパー林道

 96 アイアンマン・ジャパン・インびわ湖

100 エッセイ 八ヶ岳山荘日誌

108 NCラリーのお知らせ

110 サイクリングプランを提供するアメリカの会社

112 近畿ロード 鈴鹿サーキット・コースレコードの日

114 私のミニガイド 草津より四万へ 四万切り目

118 NCサロン

121 製品メモ

となっています。

主な記事を以下にご紹介します。

「旅と水の味 ウォーターパーティー」は、8月号の特集です。「水場ガイド」は、各地の名水や泉、沢水などとっておきの水場を楽しめるガイドです。ここでは、関東・中部・近畿地方の22か所を紹介しています。

「みづ」は、民俗学的見地を探求する筆者が、水と人とのかかわりを考察した水の文化史です。その内容の見出しは「インコグニタ」「名のない神」「井戸に祈る」「用水工事の匿名性」「ナイルの賜物」となっています。

「夢のまた夢、水の泡」は、ボトルの水から、清涼飲料水の話まで、軽妙な語り口でつづる筆者の独断・体験的エッセイです。その中身は、まだ粉末しかなかったスポーツドリンクとWBGTの話。サイクリング時に持つボトルの本数と、ボトルのにおいとデザイン。水のうまさの変化と、水を買うような時代になった話など、多岐にわたっています。

「水といえばコーヒーとなる私の場合」は、今井編集長の水とコーヒーについての話です。編集長曰く「水といえば私の場合、まずコーヒーということになる。」しかし、自身は水やコーヒーにマニアックなこだわりがあるわけではなく、自身のコーヒー好きは「コーヒーを飲む」という雰囲気にあるといっています。

「使ってみたら エビアン・スプレー」は、製品メモの番外編です。これは、ペリエと共にフランスを代表するミネラルウォーター、エビアンのスプレーです。エビアンといっても飲むのではなく、顔や体に吹き付けて使うもので、ここでは暑い時期のサイクリングでの使用感をレポートしています。

「ザッツ・ステージレース 6戦士の9日間」は、「オリンピア・ツール」に招待されたスギノチームのドキュメンタリーを杉野安氏が綴っています。今回のレポートは、日本からオランダへ移動してホテルへ。翌日からはオランダサイドのスタッフと合流してトレーニングを開始。次の日はトレーニングの後、午後からのクリテリウムに参加。日本を発って4日目には本番となる「オリンピア・ツール」に向けて移動。15チームが参加した本番レース、初日に7.9kmTTと第1ステージ、翌日は第2ステージとチームTTと各日とも2レース行われた、スギノチーム各選手の試合内容を伝えています。

「私をとらえる魔物について」は、7月号から始まった新連載です。「愛好家にとって自転車は魔物のようなものだろう」この一文で始まるこの企画は、オーナーにとって、そして読者にとっても魔物といえる自転車を紹介していきます。今回は、ビルの中にアトリエを構えるオーナーが所有する、トーエイの「シクロスポルティフ」と「ランドヌーズ」そしてアランの「クルスルート」が登場しています。NC誌メカニカルアドバイザー新田眞志氏による解説は「古典的な部品を組み入れたアッセンブルに関する考察」です。

「ニューパスハンティング」は、林道や峠を主体に地図や写真を多数掲載して案内しているコースガイド企画の連載です。今回は「ブナの原生林を貫く山形・新潟を結ぶ長大な林道」と題し、朝日スーパー林道を紹介しています。コースは鶴岡駅をスタートし、スーパー林道を辿って県境の峠を一つパスし、三面まで90km走って民家泊。翌日は、蕨峠をパスして小国駅に至る30kmを走った、計120kmです。

「アイアンマン・ジャパン・インびわ湖」は、6月に行われたトライアスロンの上位30名と最終ゴールの選手の公式タイムを掲載しています。

「エッセイ 八ヶ岳山荘日誌」は、1週間の夏休みをとった編集部員による、休暇を楽しんだ話の2回連載です。今回は、滞在4日目のパスハンターをクルマで麦草峠まで運び、雨地峠の周回。5日目は、麦草峠から夏沢峠までの八ヶ岳縦走。6日目は夏沢峠の宿から出発して唐沢鉱泉でひと風呂浴びて山荘へ戻り。7日目は北八ッ池巡りをし、翌最終日は山荘を離れて東京へ戻っています。

「NCラリーのお知らせ」は、この年の10月に春日温泉で開催される「ニューサイクリング読者会」の開催告知です。

「サイクリングプランを提供するアメリカの会社」は、レースやマウンテンバイクではなく、ごく普通の自転車好きの人達を対象にしてサービスを提供しているアメリカの企業を取り上げています。そして、プランの提供や宿泊のあっせん、自転車やアクセサリーのレンタルに、ウエアや食料の販売を掲載しているカタログと、プランの一部を紹介しています。

「近畿ロード 鈴鹿サーキット・コースレコードの日」は、「第20回近畿ロード」のレースレポートです。レポートは、6月に鈴鹿サーキットで行われた男子個人のレース展開を伝えています。他には、男子個人、団体、女子、少年の各クラス上位入賞者を掲載しています。

「私のミニガイド(8)」は、読者投稿によるサイクリングルート紹介企画の連載です。今回は「上毛野国 草津より四万へ 四万切り目」と題し、長野原駅から林道を走って和光原泊。翌日は、途中で野反湖へ寄り道しつつ、四万切り目わらび峠を越えて中之条駅に至る1泊2日のルートを案内しています。

「NEW CYCLING SALON」は、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載するコーナーです。今回は、「INFORMATION」でエディ・メルクス講演会他、3件の情報。「レター・トゥ・エディター」では、読者からの質問に対して編集部が回答しています。

「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、リベラルのスーパージュラルミンレーサー「トルネード」を紹介しています。

1985年8月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「マイル112」でした。

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