ニューサイクリング 1986年1月号(No.258)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1986年1月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1986年1月号は、通巻258号です。
カラーの口絵は、「魔物について」「あけましておめでとうございます」です。
258号の目次をページ順に追うと、
18 恒例 新春エッセイ 旅立ちかうんとだうん
62 私をとらえる魔物について
74 ニューパスハンティング 八溝山と幻の県道 大子那須線
86 プロトン内部! うなりを上げて通過する選手集団 彼ら五感のモノローグ
96 自転車の父 カール・ドライスの生涯と仕事
104 マエストロ アゴスティーノ・ポラート
108 '85全日本実業団チームタイムトライアル
114 製品メモ
117 NCサロン
となっています。
主な記事を以下にご紹介します。
「恒例 新春エッセイ」は、1月号の恒例となっている特集です。この年の新春エッセイ、テーマは「旅立ちかうんとだうん」で、13編のエッセイが掲載されています。各エッセイの題目をご紹介すると「旅気だつ時」「五輪塔が旅を呼ぶ」「私の中の旅へ」「六つのランダムファイル」「私の旅だより」「旅へと誘うものの正体」「テリトリー人間が旅立つ時」「地図、表の旅、裏の旅」「峠があるから」「家出のすすめ(自転車版)」「トリガーについて」「旅に湯宿」「MOBILITY サイクリストの"旅"」となっています。
「私をとらえる魔物について」は、1985年に始まった連載です。「愛好家にとって自転車は魔物のようなものだろう」この一文で始まるこの企画は、オーナーにとって、そして読者にとっても魔物といえる自転車を紹介しています。今回は、画家のオーナーが所有するラグレスのゼファー・ランドナー、パニア台を付けたトーエイ・グランランドナー、フタバのレディスランドナーが登場しています。NC誌メカニカルアドバイザー新田眞志氏による解説は「自転車のカタチ、そして部品の変遷についての考察」です。
「ニューパスハンティング」は、林道や峠を主体に地図や写真を多数掲載して案内しているコースガイド企画の連載です。今回は「展望の良い尾根道とクライム&ダウン」と題し、八溝山と県道大子那須線を紹介しています。コースは黒磯駅をスタートし、途中のピークと八溝山をパスして常陸大子駅に至る57kmです。
「プロトン内部! うなりを上げて、通過する選手集団 彼ら五感のモノローグ(5)」は、前年から始まった連載です。内容は、この時期にレーサーとして活躍していた選手たちへのインタビューで構成されています。今回は、ブリヂストンサイクル所属の鈴木光広選手に話を聞いています。
「自転車の父 カール・ドライスの生涯と仕事」は、ドイツ人の筆者によるドライス男爵の人物誌です。この年、生誕200年となったカール・フリードリヒ・クリスチャン・ルドヴィッヒ・ドライス・フォン・ザウアーブロン男爵の出生と青少年期。数学者、物理学者、実業家としてのドライス、そして人力で動く四輪車の発明からドライジーネ誕生。最後は埋もれた天才として失意のうちにこの世を去ったところ、彼の死後の評価についてまでを綴っています。
「マエストロ アゴスティーノ・ポラート」は、カンパニョーロ社のアゴスティーノ・ポラート氏へのインタビュー記事です。一問一答式のインタビューでは、ポラート氏の現在の仕事、トゥーリオ・カンパニョーロ氏のことについて聞いています。
「'85全日本実業団チームタイムトライアル」は、'85年11月に行われた「'85全日本実業団チームタイムトライアル・ロードレースびわ湖大会」のチームタイムトライアルのレースレポートです。
「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、シマノ600EXSISモデルの各パーツ、アラヤ20Aの 650Aリム、スギノ75コンポーネント、セライタリア「ターボトライアスロン」等を紹介しています。
「NCサロン」は、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載するコーナーです。今回は、レースカレンダーのプレゼント、書籍紹介、他2件の情報が掲載されています。
1986年1月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「グランテック」でした。
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