ニューサイクリング 1986年7月号(No.264)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1986年7月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1986年7月号は、通巻264号です。

カラーの口絵は、「魔物について」です。

264号の目次をページ順に追うと、

 18 ニューパスハンティング 御霊櫃峠から猪苗代湖へ

 28 私をとらえる魔物について

 42 ハウ トゥ トライアスロン 城本徳満のトライアスロン道場

 60 '86国際サイクルロードレース 大阪大会・東京大会

 68 使ってみたら バインディングペダルシステム3

 70 バインディングペダルを較べてみた ルックVSシステム3

 74 モノディスプレイ

 84 市川雅敏勝利! ツール・ド・マルティニック

 86 東日本実業団ロードレース

 88 '86オリベッティ・ツール・ド・ジャパンシリーズ 所沢ステージ

 90 第8回丸石サイクルロードレース大会

 94 気になる風景 公界的なもの

 96 '86NCラリーのお知らせ

 98 ニューパスハンティング実走レポート 小原スカイライン・八高山・菩提峠

102 自転車月間中央大会

104 山荘しらさにて 雷と雨の思い出

110 NCサロン

となっています。

主な記事を以下にご紹介します。

「ニューパスハンティング」は、林道や峠を主体に地図や写真を多数掲載して案内しているコースガイド企画の連載です。今回は「会津・長いつづら折りの歴史の峠」と題し、御霊櫃峠から猪苗代湖へのルートを紹介しています。コースは郡山駅をスタートし、御霊櫃峠をバスして猪苗代湖へでます。猪苗代湖からは国道49号へ出て、中山峠をパスして磐梯熱海駅に至る50.6kmです。

「私をとらえる魔物について」は、1985年から始まった連載です。「愛好家にとって自転車は魔物のようなものだろう」という一文で始まるこの企画は、オーナーにとって、そして読者にとっても魔物といえる自転車を紹介しています。今回は、フリー・ミュージシャンのオーナーが所有するトーエイのランドヌーズが登場しています。NC誌メカニカルアドバイザー新田眞志氏による解説は「旅行車の車輪径に関しての考察」です。

「ハウ トゥ トライアスロン 城本徳満のトライアスロン道場」は、スポーツクラブインストラクターによる、サンツアーの城本徳満選手へのインタビュー記事です。はじめはサイクリストからトライアスリートになったきっかけ、初期のスイムとランのトレーニングについて聞いています。次にトライアスロンの自転車選びのポイントと、トレーニングの仕方について。最後は「ハウ トゥ トライアスロン」として、水泳・自転車・マラソン各種目毎のコツについて聞いています。そして、編集部による追加インタビューとして、城本選手にトライアスロンの素晴らしを語ってもらっています。

「'86国際サイクルロードレース 大阪大会・東京大会」は、5月に大阪で、その1週間後に東京で開催されたロードレースの男子のレースレポートです。リザルトは、各大会の男女上位10名がタイムと共に掲載されています。

「使ってみたら バインディングペダルシステム3」は、専用シューズのアディダスStiとセットで使用するビンディングペダルシステムの紹介です。ペダルは左右に溝があり、シューズの両サイドにある溝をスライドさせる仕組みで、チネリのM71のようなペダルシステムです。

「バインディングペダルを較べてみた ルックVSシステム3」は、ルックのビンディングペダルと、「使ってみたら」で紹介したシステム3との比較テストです。足入れの良さは、システム3の方が良いとのことです。これは、旧来のユーザーは足の先をクリップに突っ込むという動作とシステム3の足入れ動作が似ているからではないかと推察しています。ルックについては、これを使ってしまうといまさら普通のペダルは使えないといっています。

「モノディスプレイ」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、CLB「スペースライン」、チネリ「EXO」「スポイラーBB」、ASSOSレーシングペダル、ソローニュのフロントバッグ、パナソニックのニューモデル10車種等を紹介しています。

「市川雅敏勝利! ツール・ド・マルティニック」は、「市川雅敏選手のスイス便り(3)」です。この便りでは、5月にマルティニーク島で行われたステージレースの成績報告をしています。5つのステージで争われた第2ステージで市川選手が勝利、参加91人完走35人のレースで、トップから3分50秒遅れで総合3位となったことも伝えてきています。

「東日本実業団ロードレース」は、6月に群馬サイクルスポーツセンターで開催された「第20回全日本実業団東日本自転車ロードレース大会」のレースレポートです。

「'86オリベッティ・ツール・ド・ジャパンシリーズ 所沢ステージ」は、5月に所沢市リハビリテーションセンター周回コースで行われた「オリベッティ・ツール・ド・ジャパンシリーズ」第1戦のレースレポートです。

「第8回丸石サイクルロードレース大会」は、5月に白河高原東亜相互企業(株)明日香台幹1号道路、西郷村27号線で開催された大会のフォトレポートです。

「気になる風景」は、サイクリングで訪れた場所の地名の由来や、その地域の風習などを綴る随想です。今回は「公界的なもの」と題して、歌舞伎の話のもとのことついて語っています。

「'86NCラリーのお知らせ」は、この年の10月に愛知県岡崎市で開催予定の「ニューサイクリング読者会」の開催告知です。

「ニューパスハンティング実走レポート」は、連載「ニューパスハンティング」で紹介されたコースの、読者による実走レポートです。今回は、「小原スカイライン周辺」「表丹沢林道・菩提峠」「八高山周辺」の実走レポート計4件が掲載されています。

「自転車月間中央大会」は、5月に上野恩賜公園で催された、自転車月間中央大会のクラシック自転車のパレードの様子を写真で紹介しています。

「山荘しらさにて 雷と雨の思い出」は、夏休みを利用して愛媛・高知の県境周辺を走ったサイクリング紀行です。兵庫から輪行で到着した伊予三島駅を起点に走り始め、初日の宿泊地である大杉の旅館には土砂降りになる前に到着。しかし、翌日からは雨にたたられ2日間宿に足止めとなります。宿では、雷や雨に見舞われた過去のツーリングをいろいろと思い出しています。雨は続きますが、休みも残り2日となったので、霧雨の中出発して石槌スカイラインを下るところで話を締めくくっています。

「NCサロン」は、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載するコーナーです。今回は、「INFORMATION」でレース情報を1件。そして、梶原製作所の梶原氏が編集部に持ってきた灘の酒「東叡」を紹介しています。他には、谷島啓之選手のアメリカ便り2」が届いています。

1986年7月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「レイダック」でした。

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