ニューサイクリング 1989年8月号(No.301)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1989年8月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1989年8月号は、通巻301号です。

カラーの口絵は、「魔物について」「NC道案内」です。

301号の目次をページ順に追うと、

 20 3850gのキャンプ コンパクトキャンプのススメ

 28 私をとらえる魔物について

 40 NC道案内 長峰山から十二

 46 吹き抜けていった悔恨 全日本アマチュア自転車競技選手権大会個人ロードレース

 54 エプソン・ボスコのBERGAMASCA

 60 '89 Mt Fuji MTB Meeting in June 3~4

 71 モノディスプレイ

 74 NCテスティングギヤリポート ・三ヶ島MAPSTAGE・ビースト

 84 孤独の旅 どうしようかと思った

 88 杉野 安の舌万歩計から 〈クリームソーダ〉

 94 NCエイドステーション

100 NC情報通

102 気になる風景 痛恨の戦後

103 超クラシック自転車

106 アタック!恭資! 三浦恭資、スイスからの手紙

108 ニューサイクリングラリーのお知らせ

となっています。

主な記事を以下にご紹介します。

「3850gのキャンプ コンパクトキャンプのススメ」は、装備を最小限にしたサイクルキャンプのノウハウを紹介しています。また、コンパクトキャンプを実践している読者にその実践方法を聞いています。最後は、シュラフ・マット・テントや食器やコンロまですべての装備を4kg弱にまとめた装備を紹介しています。

「私をとらえる魔物について」は、'85年開始の連載企画です。「愛好家にとって自転車は魔物のようなものだろう」という一文で始まるこの企画は、オーナーにとって、そして読者にとっても魔物といえる自転車を紹介しています。今回は、イラストレーターがオーナーの自作フレームのクルスルートが登場しています。NC誌メカニカルアドバイザー新田眞志氏による解説は「フレームの自作について」です。

「NC道案内」は、ルートマップと写真を中心とした見るサイクリングガイドです。今回は「真正面に常念岳!山奥の隠れ里」と題して「長峰山から十二」を紹介しています。ルートは穂高駅をスタートして、明科から長峰山を目指して林道へ入っていきます。933.5mの長峰山と911mの光城山を登り、十二沢林道を走ってから国道へ出て松本駅に至る34.9kmです。ガイドデータでは、ルートにはダート有り、初心者OK、ベストシーズンは4~6月と11月となっています。

「吹き抜けていった悔恨 全日本アマチュア自転車競技選手権大会個人ロードレース」は、6月に仙台で行われ、世界選手権の代表選手選考会ともなっている大会の取材記事です。レポートは男子のロードレースが中心で、各チームと選手の展開、最後はゴールスプリントを制したオーストラリアからの招待選手が制したことを伝えています。記事の最後には女子ロードのレース結果と、フランスで開催される世界選手権ピスト・ロードの日本代表選手を掲載しています。

「エプソン・ボスコのBERGAMASCA」は、イタリアのステージレース「セッティマーナ・ベルガマスカ」に出場したエプソン・ボスコの山田隆博、鳥屋尾恵始、橋詰一也、大石一夫選手の生の声を伝えています。

「'89 Mt Fuji MTB Meeting in June 3~4」は、富士山五合目からのダウンヒルを楽しむATBツーリングイベントに参加した編集部員によるイベントレポートです。

「モノディスプレイ」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、パナレーサーの700Cタイヤ「Khartoum」、チネリのハンドル「クロノバーTEMPO」「TOP64」等を紹介しています。

「NCテスティングギヤリポート」は、新製品のテストレポートです。今回は三ヶ島のクリップレスペダル「MAPSTAGE」と、サンツアーのブローニング変速システム「ビースト」を取り上げています。

「孤独の旅」は6月号から始まった、今井彬彦編集長による随筆の連載です。今回は「どうしようかと思った・・・」と題して、編集長が一時途方に暮れる思いをした出来事を二つ紹介しています。そして大変困ってしまったが、後となっては笑ってしまうような出来事も紹介しています。

「杉野安の舌万歩計から」は、杉野安氏執筆による連載です。これまでスギノ・レーシングチームの活動をNC誌にたびたび掲載してきた杉野安氏ですが、このシリーズはレース以外の物事にまつわる話となります。今回のテーマは「スクランブル・ド・エッグ」です。フランスのホテルの朝食は、コンチネンタル風と呼ばれるパンと飲み物だけの簡素なものだといいます。飲み物はコーヒー、紅茶、ココアなど、パンはクロワッサンやバゲットなどです。ある時筆者はアメリカ風の朝食を注文します。その時に出てきたスクランブルエッグはオートミールの様な、細の目に切られたハムがトロトロの卵に浮いているようなものでした。が、その味はとてもおいしいものでした。あとで聞くと、このスタイルのスクランブルエッグはフランスでは最も普遍的な料理法だったそうです。

※目次ではテーマが「クリームソーダ」となっていますが、本文では「スクランブル・ド・エッグ」となっています。

「NCエイドステーション」は、読者参加のコーナーです。今回は「ニューパスハンティング実走レポート」、'88年7月号で紹介した「小熊黒沢林道」のレポート4件と、'88年8月号で紹介した「鳥居峠と御座石林道」のレポート2件が読者から寄せられています。

「NC情報通」は、自転車に関連したイベントや情報などを掲載するコーナーです。今回は、ツール・ド・北海道の一般参加者募集の告知やクラブラリーの開催報告など、10件の情報が掲載されています。

「気になる風景」は、筆者の気になるコトやモノについて思ったことを綴っている随想の連載です。今回は「痛恨の戦後」と題して、事件周知の需給関係について語っています。

「超クラシック自転車」は、横浜のサイクリングセンター・シマダにアメリカから珍しいクラシック自転車が入ってきたことを伝えています。

「アタック!恭資! 三浦恭資、スイスからの手紙」は、この年の3月からスイスのマビックチームの一員としてレースに出場している三浦恭資選手からの現地レポートです。オフシーズンの大怪我から復帰したレースは、5月から調子を取り戻したレースの展開と上位入賞したことを報告しています。また、市川雅敏選手との練習の事も伝えてきています。

「ニューサイクリングラリーのお知らせ」は、この年の11月に御殿場で行われる「ニューサイクリング読者会」の開催告知です。

1989年8月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ワイルドエウスト」でした。

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