事前のご紹介

本日の1冊は、予定通り週明けより再開予定です。

来週は、月曜・水曜・金曜に掲載させていただく予定でおります。

再開第1回目はご案内の通り、ニューサイクリング創刊号を予定しております。

そこで事前のご紹介として、創刊号に掲載されている今井守彦編集長によるニューサイクリング誌創刊挨拶の全文をここに掲載させていただきます。

「サイクリングの楽しさを知らせる これから始める人たちに、正しい知識と経験を」

サイクリングの特長を上げてみると、年令に制限がなく、小学生から老人まで各自のやり方で楽しめる事、他のスポーツのように一定の場所がいらず、ゴルフ場、野球場やスキーなどと違って道路があればどこでも良い事、交通機関を利用しないから、そのわずらわしさがない。バスや汽車などの時間を気にしないで良い事、特にシーズンがない事、ハイキングなどとくらべて、相当距離がのびる事、健康上非常に良い事リズム感とスリルに富んで居て、スピードの快感がある事、などいくらでもあげる事が出来て、こんなに良い物はないと思われますが、まだまだ日本では誰でもがやるという風にはなっていません。

これは、もちろんまだサイクリングが人に知られてから日が浅いためもありますし各地に良い指導者が少いためもあります。然し、やはり一番大きい事は、本当にサイクリングをよく知っている人が驚くほど少いためのようです。自転車は誰でもが知っているもので、乗れない人が殆ど無いのに、それをレクリエーションに利用する人があんがい少いのは、自転車があまり身近なために、改ってこれがレクリエーションの用具となる事に気がつかないためもありますが、もつと大きな原因は、自転車は荷物の運搬に長い間使われていたために、遊びの面として考える人が少いためのようです。その上、そのような荷物運搬用としての自転車がよく発達して、設計や組立てが荷物用として考えられ、レクリエーション用として、軽快に乗るための、乗用車としての自転車が少なかったために、これをのりまわして遊ぼうという人がいなかったのも当然でしょう。

それがやっと最近になって、サイクリングということが云われ、少しづつ自転車を見直している人もふえて来ていますが、まだまだ少ない状態です。又、サイクリングをやろうと思っても、手近かに経験のある人もどうしてやったら良いかと思っている人がたくさんあります。

その反面、つい自転車が身近かにあるので、何気なくそれに乗ってサイクリングを始めて見たが、どうも尻が痛いとか、疲れるとか、苦しいとか云って止めてしまう人も沢山あります。

これは実は、サイクリングの本当に正しい知識や経験がないためで、最初にちゃんとした知識をもってから始めると、驚くほどその状況が変って来ます。その点ではあんがいサイクリングは、それを本当に楽しもうとすると、気軽にただ自転車にのれば良いんだという事で、うまくない事がわかります。スキーやスケートのように足につけても、始めはすべる事はもちろん、立つこともむずかしいというものでなく、誰にも乗れる自転車であるだけに、手軽に考えすぎるようで、本当の愉快さを味わう前に止めるような事になってしまうのです。

この雑誌は、そんなこれからサイクリングを始めて見ようかと思っている人、又は始めた人に、正しいやり方や、知識を得られるものにしようと思っています。この雑誌を毎月読めば、廻り道をしないで、本当に愉快なサイクリングが出来る、又自転車はどんな部品で出来ているか、その修理や手入れはどうするか、サイクリングクラブではどんな事をしているか、どんな所へ行ったら良いか、どこにどんなコースがあるか、などサイクリングの実際や考え方、用具の知識など、あらゆる方面にわたる内容を盛って行きたいと思っています。

その他、色々な行事のニュースや、新しい製品、サイクリングを楽しむための予備知識、各方面へ行った人の紀行文など変化に富んだものにするつもりです。

サイクリングが広まる事を此の上ない念願としている私達は、一人でも多くの人がこの雑誌を通じて、楽しみを覚え又人にすすめて頂けるように心から希望しています。長くご愛読下さい。

今井彬彦

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