ニューサイクリング 1968年5月号(No.46)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1968年5月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1968年5月号は、通巻46号です。

この号の表紙は「世界選手権ロードレース」です。

通巻46号の目次をページ順に追うと、

  6 グラビア 一九六七年世界選手権

 11 グラビア '67 自転車競技の切手

 12 グラビア デイレーラー・コレクション

 14 グラビア 輪行袋の使いかた

 24 第一章*自転車競技を見る人に 自転車競技の歴史 タイアが発明された頃

 27 第一章*自転車競技を見る人に こんな大会がある 国内の主な大会と外国のレースもちょっと紹介

 31 第一章*自転車競技を見る人に こんな種目がある これだけ知っていればあなたも〈通〉だ

 42 第二章*自転車競技を始める人に あなたも始めましょう すばらしい自転車競技

 44 第二章*自転車競技を始める人に これで選手の仲間入り ライセンスの取得まで

 46 第二章*自転車競技を始める人に 普段の生活も大切 スポーツマンとしての心がまえ

 47 第二章*自転車競技を始める人に どのようにレースは行われるか その種目と規則

 52 第二章*自転車競技を始める人に これだけは揃えよう 服装と持ちもの

 55 第二章*自転車競技を始める人に お忘れもののないように 準備から帰宅まで

 56 第二章*自転車競技を始める人に 力を出すための乗り方 乗り方走り方・安全な乗り方

 62 第二章*自転車競技を始める人に 仲間をつくろう トレーニング

 64 第二章*自転車競技を始める人に たまには休もう 健康と管理

 66 第二章*自転車競技を始める人に 競技場のつかいかた そのエチケットと愛好会

 68 第二章*自転車競技を始める人に 私のトレーニング

 70 自転車競技場一覧

 71 自転車競技連盟一覧

 76 第三章*自転車に興味を持った人に 自転車を求める時の注意 競技用自転車の条件 種目にあった自転車 競技用自転車の規格 体格に合った自転車 適正価格の自転車

 95 第三章*自転車に興味を持った人に 競技用自転車の設計 フレームについて 部品について

114 第三章*自転車に興味を持った人に 競技用自転車の手入れ 大切な愛車の他入れのポイント

116 一九六七年に活躍した主な選手

120 一九六七年の主なできごと

127 グラビア 一九六七年中央大会ハイライト

143 附*一九六七年競技記録

168 アマチュア自転車競技記録ベストテン

169 全国高校自転車競技記録ベストテン

171 全日本ランキング

174 読者が調べた五十傑

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


この号は、全ての記事が自転車競技に関するものとなっている「自転車競技への招待」と題した自転車競技の特集増大号です。サイクルツーリングに関する記事は無く、連載も全て休載となっています。


「グラビア 1967年世界選手権」

ここには、オランダのアムステルダムで開催された世界選手権のトラックとロードの競技風景と表彰式の写真を掲載しています。


「グラビア 1967年に発行された自転車競技の切手」

ここには、チェコスロバキア、ポーランド、東ドイツ、イタリア、ソ連、エクアドル、メキシコで発行された切手を掲載しています。


「グラビア ディレイラー・コレクション」

ここには、サンプレックス、ユーレ、カンパニョロのリアディレイラー17種類を掲載しています。


「グラビア 写真で見る 輪行袋の使いかた」

ここには、自転車を分解して輪行袋に収めるまでの手順を13枚の写真と説明文で説明しています。


「第1章・自転車競技を見る人に 自転車競技の歴史 タイアが発明された前後の頃」

この記事では、自転車競技の歴史を「タイア発明前」と題した1790年頃の自転車が登場した頃から1850年頃のペダル付自転車の登場とその頃から始まった競争の記録と、「タイア発明後」と題した1880年ダンロップの発明による空気入りタイアの登場以降の自転車競技の発展について書いています。あわせて、タイア発明以降の日本の自転車競走事情も紹介しています。


「第1章・自転車競技を見る人に 自転車競技には こんな大会がある」

この記事では当時日本で開催されていた自転車競技、日本選手権をはじめ国体、地域・東西対抗戦、インカレ、インターハイ、全国都道府県対抗などの国内大会と、世界選手権をはじめとした海外での自転車レース紹介しています。


「第1章・自転車競技を見る人に 自転車競技には こんな種目がある」

この記事では当時日本国内で行われていた競技種目として、トラック競技は千米タイムトライアル、スクラッチレース、四千米個人追抜、四千米団体追抜、ポイントレース、ミスアンドアウト、速度競走を、ロード競技は個人ロードレース、チームタイムトライアルロードレースを紹介しています。他には海外で行われていた競技としてドミフォン、六日間レース、アワーレコード、二十四時間レースを紹介しています。


「第2章・自転車競技を始める人に あなたも始めましょう すばらしい自転車競技」

この記事では自転車競技を始めて見ようと思っている人たちに向けて、まずはその魅力をインタビュアーと選手の会話風にして伝えています。次にスポーツをレクリエーションスポーツとチャンピオンスポーツに分類したうえで、自転車はどちらとしても楽しめると伝えています。


「第2章・自転車競技を始める人に これで選手の仲間入り ライセンスの取得まで」

この記事ではどのようにしたら色々な試合に出られるかを、小中学生、高校生、定時制・通信制高校生、大学生、実業団、一般に分けてライセンスの取得手順や試合の出場方法を説明しています。


「第2章・自転車競技を始める人に 普段の生活も大切 スポーツマンとしての心がまえ」

この記事では選手生活を送るために、普段の生活の中で心がけるべき事項を挙げてその意義を解説しています。


「第2章・転車競技を始める人に どのようにレースは行われるか その種目と規則」

この記事では日本で主に行われている自転車競技の種目と、「日本アマチュア自転車競技規則」から主な規則を抜粋して紹介しています。


「第2章・転車競技を始める人に これだけは揃えよう 服装と持物」

この記事では自転車競技をするにあたり用意すべき機材、自分の自転車と貸与車のことと服装について解説しています。


「第2章・自転車競技を始める人に お忘れもののないように 準備から帰宅まで」

この記事では試合前日にするべき準備と、当日にやるべきこととその手順について、さらにレースが終わってからのことについても解説しています。


「第2章・転車競技を始める人に 力を出すための乗り方 乗り方走り方」

この記事では自転車の調整について、フレームサイズの選び方、サドルやハンドルポジションの決め方、乗車姿勢について解説しています。

「安全な乗り方」では、トラックレーサーおよびロードレーサーでの安全な乗車方法と道路使用時の注意点およびロード練習時の心得を解説しています。


「第2章・自転車競技を始める人に 仲間をつくろう トレーニング」

この記事ではトレーニング方法の捜し方やトレーニング時間の確保方法、またトレーニングを行う時にすべきことについて解説しています。


「第2章・自転車競技を始める人に たまには休もう 健康管理」

この記事ではトレーニングと休息など、健康管理についてのポイントを解説しています。


「第2章・自転車競技を始める人に 競輪場のつかいかた そのエチケットと愛好会」

この記事ではトラック競技の練習において自転車競技場を使用する場合の使い方と、トラックレースを専門に指導してくれる愛好会について解説しています。


「第2章・自転車競技を始める人に 私のトレーニング」

この記事では当時のアマチュア自転車競技選手、国持一洋選手、田辺昭夫選手、斧隆夫選手、井上三次選手に各自のトレーニング方法や一週間のトレーニングスケジュールなどを聞いています。


「自転車競輪場一覧」

ここでは当時あった競輪場52場と、競輪休止中の会津、アマ専用の宮城野、紫波の2か所、計55か所の所在地と周長およびカントを掲載しています。


「自転車競技連盟一覧」

ここでは、全国のアマチュア自転車連盟の所在地一覧と、自転車競技愛好会の所在地と練習所の一覧を掲載しています。


「第3章・自転車に興味をもった人に 自転車を求める時の注意 一、競技用自転車の条件」

この記事では競技用自転車を選択する時のポイントとして「軽く走れる」「故障せず丈夫である」「合理的な乗車姿勢がとれる」「踏む力が走るために使われる」「高速時の走行性能がよい」「安全である」の6つを挙げ、それぞれの要点を解説しています。

「二、種目にあった自転車」では、「トラックレース用車」「ロードレース用車」「サイクル・クロス用車」「サイクル・ボールゲーム用車」に大別し、さらに種目別に求められる自転車の性能要件を解説しています。

「三、体格に合った自転車」では、体格に合った自転車を決めるための「立パイプの寸法」「上パイプの寸法」「クランクの長さ」「ハンドルの形状」「ギヤ比」の適正値の求め方を解説しています。

「四、適正価格の自転車」では、競技用自転車が一般用の自転車よりも高価になる理由として「工作精度が高い」「丈夫で耐久性がある」「ていねいである」「設計が正しい」「個性がある」「上手なアッセンブル」を挙げ、これらの理由に外れていないものを選ぶようにすべきとしています。


「第3章・自転車に興味をもった人に 競技用自転車の設計」

ここでは次ページ以降に述べる具体的内容に先立って、自転車競技用自転車のことを考えるにあたっての概念的なことをを述べています。

「一、フレームについて」では、フレーム製作にあたって考えるべき要素として「フレームの寸法」「フレーム材料」「フレーム工作」を挙げ、それぞれについて図表なども使用して詳細を解説しています。

「二、部品について」では、競技用自転車の部品について17項目に分類してそれぞれの部品に求められる性能要件を解説しています。


「第3章・自転車に興味をもった人に 競技用自転車の手入れ」

この記事では、競技用自転車の性能を維持するために必要な整備をすべき部分と、そのメンテナンス方法やポイントについて解説しています。


「1967年に活躍した主な選手」

ここでは1967年に活躍した6人の選手、井上三次(法大)、今村満(日大)、田辺昭夫(東京)、斧隆夫(大阪)、早狩嘉悦(日大)、伊藤健次(中京高)を、主な戦績と共に紹介しています。


「1967年の主なできごと」

ここでは自転車競技会のトピックとして「日本選手権の充実と実業団車連の誕生」「メキシコで世界新記録続出」「ドーピングとアワーレコード」と題した記事を掲載しています。


「グラビア 1967*中央大会ハイライト」

ここでは国体、日本選手権、インターハイ、インカレ、タンデム選手権における競技中の写真を掲載しています。


「附・1967年競技記録」

ここでは1967年に開催された国内12大会「第5回全日本学生選手権チームロードレース」「第1回全日本実業団対抗ロードレース」「第3回全日本学生新人戦」「第2回全国都道府県対抗」「第36回日本選手権」「第23回全日本大学対抗選手権」「第12回全国高等学校道路競走中央大会」「第18回全国高等学校対抗選手権」「第15回全国地域対抗・第20回東西対抗」「第22回国民体育大会自転車」「第8回全日本学生個人選手権」「第2回全日本学生タンデム選手権」と「1967年世界選手権」の競技結果を掲載しています。


「1967年度 アマチュア自転車競技記録ベスト10」

ここでは1967年度のアマチュア自転車競技の記録から、4000m団体追抜、1000mタイムトライアル、4000m個人追抜、500m速度競走、4000m実用車速度競走におけるタイムのベストテンと、世界記録と日本記録を紹介していてます。


「全日本ランキング」

ここでは、1967年に行われた主要競技会での結果を点数化して上位10人にランクされた各選手のプロフィールを写真入りで紹介しています。


「読者が調べた50傑」

この記事は、ニューサイクリング誌No.29~41に掲載された記録をもとに読者が独自にまとめた、1000mタイムトライアル上位50人の一覧表を掲載しています。


1968年5月号の裏表紙広告は、日米富士自轉車の「富士フラッシャーF10・F5」でした。

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