ニューサイクリング 1969年2月号(No.55)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1969年2月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1969年2月号は、通巻55号です。

この号の表紙は「じてんしゃ その19」です。

通巻55号の目次をページ順に追うと、

口絵 グアム島サイクリング

口絵 1969年年賀状誌上展

 22 特集・サイクリングの他の楽しみ コレクショナーの夢

 28 特集・サイクリングの他の楽しみ 路傍を楽しむために

 30 特集・サイクリングの他の楽しみ サイクリングと写真

 34 特集・サイクリングの他の楽しみ 350円の執念

 36 野次馬的グァム島遊記

 44 蔵王・磐梯サイクリングメモ

 54 雨とパンクの峠越え

 58 自転車のある小説 犯人は緑色の自転車に乗っていた。イギリスの小説を紹介する。

 60 ある意見(2) 鋭い観察眼でとらえる自転車の話。

 70 連載第26回 シクリスム概論 あなたはどうしたら強くなれるか。いよいよ本筋に入ってきたレースの基本。

 76 連載第20回 オーダーメイド読本 オーダーに必要な予備知識のうち、自転車に関するもの。自転車に興味ある人の必読講座。

 82 メルクス,あなたは誰?(2) 少年メルクスの感動的な選手への道。

 86 東西南北

 88 パニアバッグ

 90 代理部だより

 92 カンパの新しいカタログから

 97 交換案内

 99 代理店名簿

100 編集後記

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「サイクリングの他の楽しみ コレクショナーの夢」

このコーナーは、今月号の特集です。サイクリストの楽しみ方として、このコーナーでは自転車に乗らない楽しみ方を取り上げています。ここではコレクターである筆者が今まで見てきた自転車関連の施設やのみの市、自身が集めている自転車の切手やアクセサリー類に事について語っています。


「サイクリングの他の楽しみ 路傍を楽しむために」

このコーナーは、今月号の特集です。サイクリストの楽しみ方として、このコーナーでは自転車に乗らない楽しみ方を取り上げています。筆者いわく、サイクリングの時は目的地よりもそこに行くまでの路傍の方が気になるといって、サイクリングにおける民俗学の楽しみについて語っています。


「サイクリングの他の楽しみ サイクリングと写真」

このコーナーは、今月号の特集です。サイクリストの楽しみ方として、このコーナーでは自転車に乗らない楽しみ方を取り上げています。ここでは筆者の楽しみとしているサイクリングと写真を結びつけた、単なる記念写真にとどまらないサイクリングの写真の撮影について語っています。


「サイクリングの他の楽しみ 350円の執念」

このコーナーは、今月号の特集です。サイクリストの楽しみ方として、このコーナーでは自転車に乗らない楽しみ方を取り上げています。ここでは筆者のコレクションにまつわる苦い思い出と、その後の行動のことを語っています。


「野次馬的グァム島遊記」

これは日本から22人でグァム島へサイクリングに行った、今井編集長執筆による海外サイクリング紀行です。一行は早朝アガナ空港に到着後エアーテルに入って一寝入りします。昼近くにになってから起きだした一行は、午後から時折スコールの降るなかをツーラバーポイント等へサイクリングに出かけます。二日目からは島を巡る本格的なサイクリングに出発、島の南側を走ります。途中では現地の子供達からスポーツ車が珍しいから乗せてくれとせがまれたりしました。その日はメリッソのモーテルに泊まりましたが、そこでは現地のカメラマンとの出会いがあったりします。翌日はスコールが断続的に降ったためサイクリングはあきらめてバス移動にしました。この日はショッピングを楽しんだり、現地の人達も交えてチャモロ料理とお酒を楽しみ、翌日の午前二時に空港へ向かって帰国の途に就きました。


「蔵王・磐梯ツーリングメモ」

この文は、大学生の筆者が夏休みを利用して19日間のサイクルツーリングに出た時の事を綴った紀行文です。長野県の自宅を出た筆者は初日は高崎泊、二日目は三国峠を越えて六日町泊、三日目は小千谷、三条を抜けて加茂市でテント泊をします。四日目は国道49号を走って上野尻の旅館に泊まり、五日目は喜多方から檜原湖まで進んでテント泊、六日目はあずまのユースホステルに宿泊します。七日目は山形市まで、八日目は蔵王まで、九日目は仙台まで各地のユースに泊まりながら車を進めます。十日目は仙台のユースに連泊として松島へ向かいますが、雨だったため松島からは寄り道せずまっすぐ宿に戻りました。11日目は国道4号線で福島まで行ってから高湯温泉へ上がって旅館泊、12日目は裏磐梯のユースに宿泊し、13日目は五色沼観光と野口記念館を見学して猪苗代の民宿に泊まります。14日目は会津若松で観光に寄ってから田島に泊まり、15日目は県境を越えて日光のユースに投宿、16日目は湯元のユースに泊まりました。17日目はいろは坂を下ってから国道122号を行き、足尾を過ぎて県境を越え桐生まで走って藪塚温泉の旅館に泊まります。18日目は軽井沢まで走りますが宿が取れず、知り合いの食堂に泊めてもらい、19日目は国道18号を走って自宅へ向かいました。


「サイクリングレポート 雨とパンクの峠越え」

筆者は輪友5人とともに輪行で小淵沢まで行き、自転車の組み立てにかかりますが、一人のステムトラブルで手間取り、駅前で昼食を食べてからの出発となります。それでも雨が降るなか、また途中で一人がパンクしたりしましたが、なんとか走り続けて予定していた松原湖まで辿り着き、民宿を見つけて泊まりました。翌日も雨の中出発し、赤谷の湯を訪ねることにしますが、途中の店で聞くとそこは今はやっていないとのこと。そこで予定を変更し、臼田町で宿をとることにしました。三日目はようやく晴れ、田口峠を上り始めますが筆者のフリーが半固定になるトラブルが発生。フリーを分解してみると、前回の分解時に油を入れ忘れていることが発覚したり、他の一人がパンクしたりとトラブルが続きます。峠を越えてからは、この日帰るつもりでいた予定を変更して磐戸に泊まり、翌日もう一日走ることとしました。最終日は下仁田まで出た後、小さな峠を越え、あとは本庄まで走って今回のツーリングを終えました。


「自転車のある小説 犯人は緑色の自転車に乗っていた」

この文は1968年12月号のNC誌に掲載された、英国の探偵小説に出てくるイギリスのクラブについて書いたエッセイを読んだ筆者が、サイクリングクラブの出てくる小説の例を紹介しています。またあわせて、自転車と文学との関係について筆者なりの考察を述べています。


「ある意見 サイクリストの立場から」

この文は自転車に関連したモノやコトに対して、筆者の考えを述べたものです。今回は、プジョーのランドナーと小径車についての意見を述べています。筆者は前年にプジョーのランドナーを購入し、千キロほど走ってみた感想として長所と短所を述べています。もう一つは友人から2年ほど借りていた折畳みの20インチのミニベロについての感想と今後の小径車に対する希望を述べています。


「シクリスム概論 自転車競技の基本」

これは鳥山新一氏の執筆による、自転車レース全般に関して根本的な問題から手掛け、客観的、体系的に整理してまとめ上げようと企画した連載です。第26回は「第一篇 基礎篇 第6章 運動生理学」となります。今回からは「筋肉、循環器、呼吸器の基礎知識」と題し、そのはじめとして筋肉について、その種類、構造、最大筋力、エネルギー、そして筋肉活動のポイントについて論じています。


「連載講座 オーダーメイド読本」

このコーナーは、これからオーダーをしたい、あるいはオーダーをしたけれど何となくしっくりこないという問題を持っている人達の視点で考えていく企画の連載です。第20回は「オーダーに必要な予備知識」として、自転車のオーダーに関する考え方について解説しています。今回の内容は、自転車をオーダーする際の独創と模倣について考察しています。


「イタリア通信 メルクス あなたは誰? (2)」

この文は、イタリア在住の日本人から寄せられたレポートです。今回は前回に引き続き、エディ・メルクスのプロフィールを紹介しています。ここではエディの少年時代から高校までの両親と自転車とのかかわりについて触れられています。


「サイクリング東西南北」

このページは、各サイクリング協会並びに各クラブの交換の場所としてニューサイが提供しているページです。今回は日本サイクリング協会、西日本大学サイクリング連盟、各地の八つのサイクリングクラブから寄せられたニュースが掲載されています。


「パニアバッグ」

このコーナーは、読者に開放されているページです。今月号は編集部に届いた年賀状のお礼と、650リムに関する質問などが掲載されています。


「カンパニョロの新しいカタログから」

ここでは、カンパニョロ社から発行されたカタログの第16号を紹介しています。ここではカタログの中から、ブレーキ、ヘッド小物、ハブ、クイックネジ類のページと、モデルチェンジしたヌーボレコード、ヴァレンチノエクストラ、スポルトエクストラの各リアディレイラーを取り上げています。


「交換案内」

自転車や部品の売りたし買いたしのコーナーです。今月号からは掲載申し込みに申込券が必要になりましたが、完成車の売りたしが20台あるなど、申し込み方法変更前と変わらず多数の掲載依頼が届いています。


1969年2月号の裏表紙広告は、日米富士自轉車の「富士ハイフラッシャーシリーズ」でした。

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