ニューサイクリング 1970年6月号(No.69)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1970年6月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1970年6月号は、通巻69号です。

この号の表紙は「サイクリストのいんこ」です。

通巻69号の目次をページ順に追うと、

口絵 孤島・栗島

口絵 世界チャンピオンの自転車

12 スポルティーフ 東京-大阪ノンストップトライアル 23時間07分で走破した記録と追尾記 使用自転車のこと

18 メカニズム シクロスポルティーフについて 2 快走用の趣味の自転車スポルティーフの部品構成とくにホイールについて・・・

26 ツーリング カナダ-メキシコ15000キロ一人旅 メキシコの原始生活、暑熱の砂漠、そして3500メートルの峠、ロマンチックな恋

32 メカニズム スポーツ車の調整・手入・修理 2 リムとスポーク・ハブの組合せ・リム組のコツ・スポーツ切断の時の処置など

46 フィチュア 昭和初期30年前のサイクリング界

52 ツーリング 夜の峠越え 急坂と闇に挑むナイトラン・パスハンティング

56 ツーリング 乙女13びきと+アルファ房総を行く 浦和第一高女サイクリング部

61 製品メモ

62 メカニズム サイクリストから見た人力飛行機 序論として道具と機械、そして人力による、走ること、水に潜ること、そして空をとぶことを・・・

68 パニアーバッグ

70 交換案内

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「東京-大阪545キロトライアル23時間7分」

この記事は、東京から大阪までのタイムトライアルに挑戦したライダーの様子をとらえた伴走車に乗った記録係によるレポートです。記事には道中のライダーの様子と共に、通過地点毎の距離・時間等の表と、使用自転車のスペックが掲載されています。


「シクロスポルティーフについて (2)」

ここでは沼勉氏が、スポルティーフについて詳細に解説しています。今回は、スポルティーフのアッセンブル部品についてフレームとホイール、特にホイールについては詳細に解説しています。


「カナダ-パナマ15000キロ一人旅」

この記事は、北米から中米を1年かけて旅したサイクルツーリストにインタビューした内容をまとめたものです。今回はアメリカからメキシコへ入ってからのエピソードを聞いています。


「スポーツ車の調整と修理と手入れのはなし」

この記事はアルプスの萩原慎一氏が、初歩的な段階から一通りいじれるようになるまでのスポーツ車のメンテナンスについて解説しています。今回は「ホイール 2」と題して後輩が先輩にホイールのことを聞きに行くという設定で、リム・スポーク・ハブの種類および、ホイールの組み方と応急修理の方法について述べています。


「昭和初期のサイクリング界」

ここでは「故和田文平氏とそのグループについて」と副題をつけ、昭和初期の自転車界事情と日本に於けるサイクリング界の黎明期の様子を綴っています。


「夜の峠越え」

この文は、志賀坂峠越えのナイトランにグループで出たサイクリング紀行です。文中にルートなどの記述はあまりなく、道中の仲間の様子や筆者の感じたことや心持などを独白のように綴っています。


「乙女13ビキプラスα九十九里を行く」

この文は、浦和第一女子高等高校のサイクリング部春季合宿のレポートです。合宿の目的地は「海が見たい」という事で九十九里方面に決定、日程は学年末の連休を利用した3泊4日となりました。当初、3日目の宿泊にユースホステルが取れませんでしたが、浦和サイクリングクラブの手助けで別の宿泊場所が確保できました。初日は授業があるため午後の出発となり、流山、柏、木下と走ってナイトランもやって印旛沼まで移動、二日目は佐倉、八街、成東、本須賀から九十九里浜沿いを走って白子に宿泊しました。三日目は半島内部に向かい、茂原から東金、雄蛇ヶ池で昼食をとって千葉市内まで移動、宿舎に到着後は千葉県サイクリング協会の方々と交歓会を行いました。四日目は千葉から習志野、船橋、松戸から越谷を通って学校に帰り着きました。


「製品メモ」

こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、清水釿治商店製のサコッシュとショーツ、ユーレーやTAのパーツ各種を取り上げています。


「VOICE OF CYCLIST サイクリストから見た現在の人力飛行機に対する疑問」

ここでは、道具と機械の違いについて筆者が考察したうえで、人間固有能力の機械による代行機能の進歩について、今回は潜水のための道具と走行のための道具について語っています。


「パニアバッグ」

このコーナーは、読者に開放されているページです。今月号は普段の倍ほどとなる4ページにわたる読者からの質問と編集部の回答が掲載されています。


1970年6月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「スカイウエイ」でした。

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