ニューサイクリング 1973年11月号(No.108)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1973年11月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1973年11月号は、通巻108号です。

この号のグラビアは「CONTRE LA MONTRE」「マイパスハンティング 9」です。

通巻108号の目次をページ順に追うと、

14 フィチュア 東京-(560.9KM)-大阪20時間50分の記録

24 あるクラブの記録から

30 メカニズム 小径輪行車の製作4〈フレーム工作〉

38 エッセイ オーダーメイドの本質について

42 メカニズム プジョースーパーPX-10を見る

50 ツーリング 大台林道

62 ツーリング 中国山系

70 ツーリング 鳥首峠を越えて

75 ベテランサイクリストの集い予告

75 製品メモ〈ユーレージュビリー〉

76 お便りから

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「東京-(560.9KM)-大阪20時間50分」

この記事は、東京の皇居前をスタートし大阪梅田までの560キロ余りを走行時間約18時間と休憩約3時間の計20時間50分で走り切ったタイムトライアルの取材記録です。


「あるクラブの記録から」

ここでは、高校の同級生7名のみで構成されるアンテロープ・サイクル・ツーリング・クラブの当時の記録、442峠のべ1,304回に及ぶ峠越えのデータ各種を紹介しています。


「輪行サイクリングを目的とした自転車の製作手記 4」

この文は当時千葉大のサイクリングクラブに所属していた筆者による小径輪行車製作記の連載です。今回はフレーム製作について、ロー付とロー材、フレーム設計・材料・組立、自作の治具のことを述べています。


「シリーズエッセイ 自転車に乗らないサイクリスト」

ここでは「サイクリングと言えるとか、言えない」は別として、筆者が自転車に乗らない楽しさのようなものを綴るエッセイです。今回は「オーダー・その本質的なものについての一つの考え」という題で、オーダーメイドの自転車の設計企画に対するサイクリスト側の責任について筆者の考えを述べています。


「プジョースーパーPX-10Eのメカニズム」

この記事では、当時日本で販売されていたプジョーで最近入荷したというプジョーのスーパーPX-10Eを、各部のアッセンブルパーツとその写真を用いて詳細を紹介しています。


「大台林道」

筆者は輪友2人とともに3人で始発電車に乗って上市の駅まで輪行し、そこからタクシーに乗って移動、柏木の集落、大迫ダムの建設工事現場辺りでタクシーを降ります。ここからは押したり担いだりしながら林道を進みます。途中、三十三荷や銀冷水で休憩しながらようやく大台辻に辿り着きます。ここでスナップを撮ったり着替えをしたあと下りにかかり、この日の泊りを予定している山小屋までひた走りました。翌日は快晴の中、このツーリングのハイライトとなる大台林道の下りを楽しみます。一本杉を通り千尋トンネルの中で昼食、各部を点検してから再出発して下りを船津までひた走り、そこから南紀特急バスに乗り込みました。


「中国山系」

この文は綿貫益弘氏による、倉吉から出て犬挾峠や王貫峠等を越えて各地を巡りながら三次あたりまでを走った様子などを綴ったツーリング紀行です。


「鳥首峠越えの記」

これは画家である筆者が、鳥首峠を2度目の挑戦にして頂上まで辿り着いた、その様子を綴るとともに、峠行のスケッチ3枚を披露しています。


「ベテランサイクリストの集い」

この記事は、ミノムシサイクリングクラブの主催で11月に暮坂峠・草津周辺で開催されるイベントの告知です。


「製品メモ」

こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、フランスのユーレー社から50周年を記念して発表された「ジュビリー」を取り上げています。


「お便りから」

このコーナーは読者から編集部あてに寄せられた便りを紹介しています。今回は、掲載された紀行文を読んだ読者の同ルートを走った時の思い出、「自転車に乗れないサイクリスト」の筆者の友人からの筆者との関り、ヨーロッパツーリングをしている読者からの便り等が紹介されています。


1973年11月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「BS-27」でした。

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