ニューサイクリング 1973年5月号(No.102)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1973年5月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1973年5月号は、通巻102号です。
この号のグラビアは「マイパスハンティング 3」です。
通巻102号の目次をページ順に追うと、
12 ヨーロッパ=車界探訪 5 '73ケルンのショウから
32 自転車に乗らないサイクリスト 優雅な小道具のこと
38 湖北
48 カメラルポ 雪の東北宿場町
52 走春
56 早春の武州街道
62 スコットランド一周ツーリング
70 コレクションメモ
71 お便りから
74 デザインコンクール入賞作品
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「車界探訪」
この文は「ヨーロッパ各地気まま旅行記」と副題をつけた、当時の杉野鉄工社長の杉野安氏による見聞記です。今回は、「ケルンのショウ」と題し、前半はミュンヘンオリンピックで使用された板張りバンクやクレメンのタイヤの話題、スギノのギアが活躍したことなどを綴っています。そして後半では、ケルンショウに出展したヨーロッパメーカーの様子を多くの写真とともに紹介しています。
※表紙と本文では連載回数を「5」と表記していますが、今月号は連載6回目となります。
「シリーズエッセイ 自転車に乗らないサイクリスト」
ここでは「サイクリングと言えるとか、言えない」は別として、筆者が自転車に乗らない楽しさのようなものを綴るエッセイです。今回は「優雅な小道具のこと」という題で、タバコとコーヒーに関する筆者の好みと、ニューサイクリング誌の表紙に対する感想などを語っています。
「湖北」
この文は、綿貫益弘氏によるサイクリングエッセイです。筆者は3月の三日間、輪行でやって来た安土から始まって湖北の海津へ至るまでの琵琶湖周辺を走った際の出来事や様子を綴っています。
「TOURING CEMERA REPORT 雪の東北宿場町」
この記事は、筆者が冬の南会津を走った様子を伝える写真紀行です。
「走春」
この文は、春の陽ざしに誘われてポタリングに出た筆者が描く、春に走る様を綴ったエッセイです。
「早春の武州街道」
筆者は列車に乗って羽黒下の駅まで輪行し、雨の降るなか十石峠を目指して走り始めます。途中で以前泊めてもらった事のある大日向の店屋に立ち寄ります。今回も色々とごちそうになり、泊まっていけと言われましたが先に進むこととします。馬返からは地道となりますが勾配はあまりなく、ギアを一番軽くすると路程ははかどります。峠では遅めの昼食をとると直ぐに雨のなか峠をあとにします。しかし、峠を下っている間に秩父まで走るのは無理だと判断、近くのバス停から本庄の駅までバスを乗り継ぎ、そこからは電車に乗って帰路に着きました。
「SCOTLAND TOURING 15DAYS」
これは、渡英後に自転車に興味を持ってサイクリングを始めた日本人女性による、スコットランドをツーリングしたサイクリング紀行です。筆者は筆者の住むイングランドのドンカスターから電車に乗ってスコットランドの首都エディンバラを訪れます。行程を立てずにスコットランドにやって来た筆者は最初の2日間をエディンバラで過ごします。その後はバース、プレマール、アバディーン、エルゲンと進みます。翌日はインバネスに向けて出発しますが平地のサイクリングに気力を失い押して歩いていると、途中でトラックに乗せてもらうことができました。そこからはネス湖を過ぎカイル・オブ・ロッホアルシェを経由して戻る道中でトラックを下りて民家に宿を願い出て泊まります。翌日は土砂降りの雨の中、乗用車に乗せてもらってスピーン・ブリッジまで行き、そこからフォートウィリアムまで自転車で走りました。翌日はベン・ネヴィスに登ってからサイクリングを再開、オーバン経由でインバラレイまで進みます。次の日からはローモンド湖沿いを進み、グラスゴーを抜けマードロサンから船でアラン島に渡って島内を夕方まで巡ってから戻ってエアーまで走りました。そして翌日は、隣町のキルマーロック駅まで走って帰路に着きました。
「コレクションメモ」
このコーナーでは、自転車に関する雑貨類を紹介しています。今回は、ツール・ド・フランスの自転車に乗った選手のミニチュア、針金製のだるま自転車、自転車が動く腕時計、モンゴルのサーカスの切手等を紹介しています。
「お便りから」
このコーナーは読者から編集部あてに寄せられた便りを紹介しています。今回は、ニューサイ誌100号に当たってのお祝いと要望の言葉が届いています。
「デザインコンクール入賞作品」
ここでは、第8回デザインコンクールの入賞作品と製作者を紹介しています。
1973年5月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「BS-27」でした。
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