ニューサイクリング 1973年7月号(No.104)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1973年7月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1973年7月号は、通巻104号です。
この号のグラビアは「残雪の椿井峠」「マイパスハンティング 5」です。
通巻104号の目次をページ順に追うと、
12 ラリースタイルファストランの記
16 エッセイ エディ・メルクス・1〈生活とレースと自転車〉
30 エッセイ 欧州車界探訪8〈オランダ・北欧の巻〉
48 エッセイ 独り言2〈自転車に乗らないサイクリスト〉
53 フィチュア バイコロジーの集い
56 ツーリング 五島列島行
68 ツーリング イングランド南部サイクリング
68 コレクションメモ
72 ツーリング 峠ルポ 柚ノ木峠
77 フィチュア ヤマハプジョーシリーズ
78 製品ニュース〈吉貝ブレーキその他〉
79 お便りから
80 本誌取扱スポーツ車店名簿
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「ラリースタイルファストランの催し」
この記事は、ACTCが催したラリー形式のランのレポートです。ラリーは青梅-氷川-奥多摩湖-奥多摩有料道路-数馬-本宿-立川のコースで行われ、各区間の経過と結果等をレポートしています。
「エディ・メルクス」
この記事は「彼の生活とレースと自転車」と副題をつけた、当時のエディ・メルクスに関する様々なことを伝える沼勉氏によるレポートの連載です。連載第1回となる今回は、「メルクスの現況」と題して、筆者とメルクスの出会いと日本人として初めて自宅を訪れて会話したことを伝えています。そしてもうひとつ「メルクスの私生活」と題してメルクスの家庭と練習の環境のことを綴っています。
「車界探訪」
この文は「ヨーロッパ各地気まま旅行記」と副題をつけた、当時の杉野鉄工社長の杉野安氏による見聞記です。今回は、「オランダと北欧」と題し、ベルギーからオランダのアムステルダムに到着した夜の出来事や当時のオランダ自転車業界の状況や、バイコロジーについて伝えています。またその他に、北欧諸国のことについても言及しています。
「シリーズエッセイ 自転車に乗らないサイクリスト」
ここでは「サイクリングと言えるとか、言えない」は別として、筆者が自転車に乗らない楽しさのようなものを綴るエッセイです。今回は「独り言2」という題で、沖縄で乗った自転車の仕様のことや沖縄から鹿児島に渡ってからのサイクリングのこと等を綴っています。
「第二回バイコロジーの集い」
この記事は6月上旬に環境週間のひとつの行事として伊豆CSCで開かれた「バイコロジーの集い」のイベントレポートです。
「五島列島行記録から」
この文は、前年の12月に五島列島をサイクリングした時の記録を基に、補筆してまとめたツーリングレポートです。初日はユースを出て長崎港から福江島の福江港に渡ったあと、猪掛峠を越えて荒川まで走り国民宿舎に宿泊しました。翌日はフェリーで玉之浦に渡ってから井持浦、大宝、中須、二本楠、楠原、岐宿と走って福江市内の旅館に泊まりました。3日目は朝から雨だったため堂崎での観光をバスで往復、福江に戻ってからは船で中通島の奈良尾港へ渡ります。ここから桐古里を経由して有川方面に向かいますが、道が悪く途中で乗せてもらったトラックで青方まで移動して、この日は青方の旅館に泊まりました。翌日は大曾、奈摩、青砂ヶ裏、曾根、小串、似首と走って榎津の港に辿り着きます。ここから船に乗って小値賀島の笛吹に渡り、旅館に投宿します。翌日は荷物を宿において出かけ、黒島を走ってから船で自転車とともに斑島へ渡って走ってから宿へ戻りました。そして最終日は、小値賀から平戸へ渡り、五島の旅を終えました。
「CYCLING IN ENGLAND〈イギリスサイクリングから〉ロンドン、そしてイギリス南部を走る」
これは、渡英後に自転車に興味を持ってサイクリングを始めた日本人女性による、イギリス南部を走ったサイクリング紀行です。筆者は勤めを辞めたのを機に長期の休みを取ってサイクリング旅行に出ます。筆者の住むヨークシャ南部の町ドンカスターから電車に乗って東海岸のヤーマスまで移動します。翌日からサイクリングを開始してケンブリッジまで、その翌日はケンブリッジからロンドンまで走ります。ロンドンではウインブルドンに行ったりと大都会をサイクリングしながら三日間過ごしてから出発、都会を離れてミルフォードまで行ったあと、村のユースで二日間の休養を取りました。
「コレクションメモ」
このコーナーでは、自転車に関する雑貨類を紹介しています。今回は、ポルトガルで発行されたロードレースの切手、ペリカン社発行のイラスト集「自転車賛歌」等を紹介しています。
「峠ルポ 伊賀・柚ノ木峠」
筆者は友人が1時間も早くやって来たので、急いで朝食と準備を済ませ出かけます。多門、市場、瀬野を抜け落合橋を渡り林道柚ノ木線に入ります。地道をしばらく走ったあとは草が多く茂るなかを担いで進むこととなります。先の道はさらに大変になり、最後は二人がかりで1台ずつ自転車を押し上げてようやく峠に辿り着きます。峠で昼食をとってから出発しますが、下りも大変で2時間ほど進んでからようやく自転車に乗れるところまで出ます。そこからは加太へ出てから伊勢別街道を走って帰宅しました。
「フランス・プジョー自転車 ヤマハから発売」
この記事では、ヤマハ発動機が総代理店として発売されることとなったプジョーの自転車16車種の中から、PX-10Eの写真と主な仕様などを紹介しています。
「製品ニュース」
こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、ワイマン社の新製品「シンメトリック」、吉貝機械金属の吊り金具やハンドレスト等を取り上げています。
「お便りから」
このコーナーは読者から編集部あてに寄せられた便りを紹介しています。今回は、読者から夏沢峠付近の近況と、6月号に掲載された記事の誤りの指摘が届いています。
1973年7月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「BS-27」でした。
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