ニューサイクリング 1974年2月号(No.111)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1974年2月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1974年2月号は、通巻111号です。

この号のグラビアは「信州ツーリングから」「マイパスハンティング 12」「私達のクラブミーティングから」です。

通巻111号の目次をページ順に追うと、

14 特集 恒例・御存知年賀状これくしょん'74

24 ツーリングエッセイ ツーリングで知合った小鳥たち(上)

34 ツーリング ばがぼんどつーりんぐだいありー(1)

46 ツーリング アフリカグランドツーリングレポート(7)

56 座談会 オーダーメイドについて

66 シクリズムよもやまばなし2〈特殊工作について〉

68 ブリヂストン新車「ロードマン」

72 本〈サイクルダイジェスト・サイクリング〉

82 製品メモ(ゼウスフリー・マイヤールハブ・BSブレーキ・ヤマネ輪行袋・宝山、プレッシャーゲージ)

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「恒例 御存知年賀状これくしょん'74」

この記事は今月号の特集で、毎年の恒例となった読者からの年賀状紹介です。この年は読者やショップなどから編集部に寄せられた年賀状119件が紹介されています。


「ツーリングで知合った小鳥たち(上)」

ここでは野鳥に興味を持った筆者が前年の春から夏の間にサイクリングで鳥たちに出会った時の感動などを綴っています。今回は群馬南牧村で遇ったミソサザイ、群馬神ヶ谷で遇ったホウジロ、胡桃平で遇ったヒガラ、雨池で遇ったルリビタキとミゾゴイを鳥のイラストとともにその時の想い出を紹介しています。


「ばがぼんどつーりんぐだいありー 1」

この文は、しばらく仕事から離れてみようと思い前年にそれを実行した筆者による風来坊旅日記です。今回は「フィンランドの巻」と題し、最初はまえがきとして筆者が仕事を辞めたあと1年ほど自転車で日本国内を旅したこと、そして次に世界をぶらつきたいと思い立ったことの顛末を紹介しています。そして、本題となるフィンランドへの旅は、ヘルシンキからスタートしてリーヒマキ、ハーメンリンナ、タンペレを通ってバーサまでテント泊しながら走った道中の出来事や北欧の夏の実態、自転車のトラブルについて綴っています。


「アフリカ自転車旅行レポート」

この文は、アフリカでサイクルツーリングをしている大学生から送られてきた旅のレポートを紹介している連載です。今回は「第四部 アフリカで思ったこと」と題し、日本での思い出、筆者の自転車遍歴とそれらにまつわる思い出、最後に筆者の感じたサイクリングの楽しみ語録を紹介しています。


「座談会 オーダーメイドの精神と実際」

この記事は自転車のオーダーメイドのマンネリ化、画一化がみられる当時の状況を鑑みて、オーダーとは何かということを一緒に考えてみようという意図で企画された座談会の記録です。前回の'73年12月号ではユーザーサイドの人による座談会でしたが、今回はシクロサロンウエハラの植原郭氏、サイクルストアヒロセの広瀬秀敬氏、アルプス自転車工業の萩原浩氏、営業側の3名に進行役の今井編集長との会談です。その話題はオーダーの定義などの基本論や理想論、芸術論について、オーダーする人とその人たちの傾向、注文を受ける側の考え方等となっています。


「シクリズムよもやまばなし (2)」

この記事は、自転車のメカに関する話題を色々と取り上げていく連載です。今回は「特殊工作そして自転車の評価」と題し、時代とともに特殊工作といえる範囲が変化している事を取り上げています。また、完成車を評価する本当の見方についての筆者の考えを述べています。


「フルチョイスシステムの新車 ロードマン」

この記事では、前年の暮れに発表された「ロードマン」のベーシックモデルR1~R4までの4車種をフレームスケルトンと写真で紹介しています。また、選択パーツ、バリエーションパーツ、スペアパーツも各パーツの内容を写真も交えて紹介しています。


「本」

このコーナーでは、自転車関係の書籍を紹介しています。今回はトリニン・ブック発行の「The Book of the BICYCLE」と、フォーレット出版社発行の「BICYCLE DIGEST」がどちらも初歩的な入門書として紹介されています。


「製品メモ」

こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、ゼウスの軽合フリー、マイヨールのクイックハブ、ブリヂストンのサイドプルパラセッター等を取り上げています。


1974年2月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「ダイヤモンドDT-6110」でした。

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