ニューサイクリング 1974年3月号(No.112)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1974年3月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1974年3月号は、通巻112号です。

この号のグラビアは「伊勢山上堀坂峠」「大和路の道しるべ」「マイパスハンティング 13」です。

通巻112号の目次をページ順に追うと、

14 レース エディ・メルクス(4)〈孤独なワンマンショー〉

24 ニューカタログ紹介 デローザ/コルナゴ/サンプレックス/ユーレ

40 ツーリングエッセイ ツーリングで知合った小鳥たち(下)

48 ツーリングエッセイ 秩父賛歌

58 ツーリング アフリカグランドツーリング(8)

66 ツーリング ばがぼんどつーりんぐだいありー(2)〈ラップランドへ〉

74 ツーリング 大石川林道を走る

79 シクリズムよもやまばなし(3)〈ペダルの周辺〉

80 お便りから

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「エディ・メルクス」

この記事は「彼の生活とレースと自転車」と副題をつけた、当時のエディ・メルクスに関する様々なことを伝える沼勉氏によるレポートの連載です。連載4回目は「メルクスとレース(その二)」と題し、前回に続いてメルクスとレースについて語っています。そのひとつはメルクスのレーススタイルについて、レースにおけるテクニックの使い方、レース中に考えている事、他について筆者が考察しています。最後は1971年のメルクスの活躍を中心に、メルクスのレース経過や感想や意見をまとめた書籍とその内容の一部を紹介しています。


「ニューカタログ紹介」

この記事では、デローザ・コルナゴ・サンプレックス・ユーレ各社の当時のカタログ紙面を写真で紹介しています。


「ツーリングで知合った小鳥たち(下)」

ここでは野鳥に興味を持った筆者が前年の春から夏の間にサイクリングで鳥たちに出会った時の感動などを綴っています。今回は夏沢峠で遇ったメボソムシクイとアオジ、初夏の八つ山麓で遇ったオオヨシキリ、7月上旬の白駒林道で遇ったオオルリ、7月下旬の白駒林道で遇ったウソを、鳥のイラストとともにその時のエピソードを紹介しています。


「秩父賛歌」

この文は、筆者の考える当時の秩父の華やかな観光地ではない良さを伝えるとともに、かつて日本三大奇郷と呼ばれた浦山郷を自転車で訪ねた時の様子、浦山の大岡様や武士平の浅見老人等のことを綴ったエッセイです。


「アフリカ自転車旅行レポート 8」

この文は、アフリカでサイクルツーリングをしている大学生から送られてきた旅のレポートを紹介している連載です。今回は「第五部 ザイールからセントラルアフリカへ」と題し、ルバンブからカナンガを経由してキンシャサまでのザイール国内での出来事、砂のためほとんど押しのサイクリングとなった事、盗難やわいろ目当ての警官の嫌がらせにあった事、滞在した各地でのエピソードを伝えています。最後は、キンシャサからザイール川を遡ってキサンガニまで船旅をした時の様子を綴っています。


「ばがぼんどつーりんぐだいありー 2」

この文は、しばらく仕事から離れてみようと思い前年にそれを実行した筆者による風来坊旅日記です。今回は「ラップランドへ向かって」と題し、今回はバーサで1日休養してから出発し、ココラ、オール、トルニオ、ロバニエミを過ぎたあたりまでの道中について、特に食料の入手に困ったことは日々の出来事として書かれています。


「八つ岳・大石川林道を走る」

筆者は輪友とともに3人で下仁田駅まで輪行、自転車を組み立てます。しかし、一人がハンドルを忘れてきたということで栃木の自宅まで取りに帰ることに。二人は下仁田を出発、内山峠を越えて小海線の中込駅まで走り、夕方にハンドルを取りに帰ったもう一人と合流したので、この日は駅近くの旅館に泊まりました。翌日は、望月町を経由して大河原峠を目指します。途中から雨が降り出したので、途中のトンネルで雨宿りを兼ねて昼食をとります。この日は麦草峠まで行く予定でしたが雨となったため、この日は大河原峠を少し下ったところにあるロッヂに泊まることにしました。次の日はロッヂを出て大石川林道へ入りますが、始めから押しにやがては担がなければならなくなり、下りになる頃ようやく乗れるようになります。雨池の見える所で小休止してからいよいよ麦草峠へのアタックを開始、自転車を肩に担ぎ峠を目指します。途中でハイカーとすれ違ったりしながら1時間あまり担ぎ上げ、ようやく麦草峠に辿り着きます。峠を後にしてからは八千穂へ向かってダウンヒル、さらに小海へ南下し小海からは東へ進路を変えて武道峠へ向かいます。峠を越えてからは浜平まで下って宿泊、翌日は志賀坂峠を越えて秩父路を残すのみとなりました。


「シクリズムよもやまばなし (3)」

この記事は、自転車のメカに関する話題を色々と取り上げていく連載です。今回は「ペダルの周辺」と題し、ペダルとシューズやシュープレートの使用に関して筆者の意見を述べています。


「LETER TO EDITOR」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便りを紹介しています。今回は、トーエイの特殊工作に関する質問や推薦図書の情報等が寄せられています。


1974年3月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「ダイヤモンド」でした。

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