ニューサイクリング 1976年4月号(No.137)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1976年4月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1976年4月号は、通巻137号です。
この号のグラビアは「ディレイラーミニヒストリー 三光舎製品に見るクラシックチェンジ」「京都北山周遊」です。
通巻137号の目次をページ順に追うと、
16 TOURING REPORT 特集 この冬を振り返って 金剛山
18 TOURING REPORT 特集 この冬を振り返って 上州の古里を訪ねて
20 TOURING REPORT 特集 この冬を振り返って 伊賀越
24 続・高校教師からひとこと
29 ある高校クラブ・夏合宿の記録から
36 連載 ルネ・エルスオーダー始末記
44 連載 路傍の文化財
46 旅 鬼無里への誘い
62 レース 古田治久氏のヨーロッパ便り
66 【ガイド】杏の里
68 連載 神のよる木
72 カメラ紀行 蒜山高原
76 カメラ紀行 洛北と柳生
80 えっせい
84 FFシステムについて
86 製品MEMO
89 VELO SPOT
90 LETTER TO EDITOR
94 編集後記
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「金剛山」
この文は「TOURING REPORT 特集 この冬を振り返って」と銘うった4月号の特集のひとつで、筆者が11月のある日曜に大阪の金剛山へ登ろうと42Bの自転車で出かけた時の道の様子や景色についてレポートしています。
「上州の古里を訪ねて」
この文は「TOURING REPORT 特集 この冬を振り返って」と銘うった4月号の特集のひとつで、筆者が午後から前橋を出発して沼田を経由して雪道を走りながら川場温泉まで行った時の路傍の風景や名刹を訪れたレポートを綴っています。
「伊賀越」
この文は「TOURING REPORT 特集 この冬を振り返って」と銘うった4月号の特集のひとつで、筆者が冬のある休日に仲間と共に途中から雪になるなかで長野峠等を越えたサイクリングに行った際の道路状況や交通量、道中の雰囲気などをレポートしています。
「続・高校教師からひとこと」
この記事は、大学を卒業して地元北海道の高校に就職、サイクリングクラブの顧問となって活動した筆者が、1年間を振り返っての雑感をアトランダムに書き綴ったレポートです。
「ある高校クラブの記録から」
この記事は、函館にある高校のサイクリング同好会が夏合宿として行った下北半島一周4泊5日の様子を2名の生徒がレポートする旅の記録です。
「ルネ・エルスオーダー始末記 その2」
この記事は花田尊文氏がフランスを訪れてからルネ・エルスを手に入れるまでの顛末を伝えるレポートの連載です。今回は手元に届いたランドヌーズについて、そのアッセンブルを紹介するとともに、エルスのランドヌーズとそのフレームについて筆者の感想やランドヌーズに対する筆者の考えを綴っています。
「路傍の文化財21」
この文は、筆者が路傍の文化財を紹介していく企画記事の連載です。今回は「天文の碑(その2)」と題して、横浜や神戸にある天文に関する記念碑を紹介してます。
「鬼無里への誘い」
筆者は夜行列車に乗って松本へ、そこから篠ノ井線に乗り換えて明け方に篠ノ井駅に到着します。そこから国道19号線を走って長野市内を抜け、鬼無里を目指してペダルを踏みます。土合を過ぎて少し行ったところが土砂に埋まっていたため、安全を期して土合まで戻り、戸隠方面へ出てから鬼無里に向かう遠回りルートを選択します。大望峠を越えて走り続け、山影に陽が沈みかけた頃ようやく鬼無里に辿り着き、旅館をとって泊まります。翌日は激しい雨で、予定より早く出発することにします。道中はサイクリストと出会うこともなく、自然の中を一人で走り続けてから白馬駅に到着します。ここでオフシーズンは自転車に乗っているという登山家と出会い、自転車を分解しながら会話を交わします。白馬駅からは汽車に乗り、雨でネオンが煙る新宿に到着しました。
「古田治久氏からのヨーロッパ便り」
この記事は、シマノフランドリアチームのメカニックおよびリポーターとして渡欧していた古田治久氏が、ヨーロッパレース界の話を会社および長谷部雅幸氏に送った便りを紹介したものです。今回の内容はドミフォンマシンについて、この年新たにフランドリアチームに加わったドミフォンを主要な競技種目とする選手からの聞いたことなどを送ってきています。その内容はドミフォンに使われる自転車についてと誘導用オートバイについてで、自転車のタイヤとリムの特殊な装着方法やペーサーの装備類について詳細にレポートしています。
「杏の里」
この記事は、サイクリング写真集団による、長野県更埴市の森地区周辺サイクリングを写真と共に案内するサイクリングガイドです。
「神のよる木(その1) くすの木」
この記事は実例を紹介しながら、木・石・水を媒体として人と自然のコミュニケーションについて考えていこうという企画の連載です。今回は古事記や風土記に出てくるくすの木を取り上げ、木の神聖視について考察しています。
「カメラ紀行 蒜山高原」
この記事は、湯原湖畔から湯原温泉まで雪の積もった道を押したり乗ったりしながら数時間かけて進んだ時の様子を写真で伝えるフォトエッセイです。
「カメラ紀行 洛北と柳生」
この記事は、以前訪れたが大雪のために敗退した厳冬期の芹生峠、改めて訪れて峠を越えて走った時の様子を写真で伝えるフォトエッセイです。
「えっせい」
ここでは、読者から募集したエッセイを2編紹介しています。ひとつはあることをきっかけにほったらかしにしていた自転車に再び目覚めて色々といじりだしたことを綴った「サイクリストともあろうもんが」。もう一つは「ふてくされ二題」とした、パイプがうまく吸えない話と、オーダーした自転車のカンティレバーブレーキがちっとも効かないという話です。
「オールラウンドなギヤチェンジを狙った FFシステム」
ここでは、フロント・フリーホイーリングシステムと呼ばれるシマノの新製品について、詳しく紹介しています。
「製品MEMO」
こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、三ヶ島の軽合金トークリップ、レジナのチタンフリー等を取り上げています。
目次にはありませんが88ページには「第一回チャレンジロードレース」と題した、この年の3月7日に伊豆のサイクルスポーツセンターで行われた大会の様子を伝える記事が掲載されています。
「VÉLO SPOT」
このコーナーは今井彬彦編集長が当時の自転車界についての様々な話題を取り上げるコーナーです。今回は「「白け」から脱出しては?」と題し、当時サイクリストがあまり走らないとかクラブの活動が低調だなどいった傾向がある。その原因は当時半ば流行語となっていた「しらける」にあるのではないか。その解消のために、何かに夢中になれる雰囲気がほしいといっています。
「LETTER TO EDITOR」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便りを紹介しています。今回は、自転車のメカに関する自身の経験を伝える文と、当時の国産スポーツ車に対する感想が届いています。
1976年4月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル工業「ユーラシア」でした。
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