ニューサイクリング 1981年10月号(No.205)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1981年10月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1981年10月号は、通巻205号です。

この号のカラー口絵は「2nd 神鍋カップ!サンツアーロード」「秋の北八ッ大幹線林道」です。

通巻205号の目次をページ順に追うと、

 16 見てきた '81ツール・ド・フランス

 30 シアトル・ポートランド間 320キロサイクリング大会伴走記

 35 イギリスのサイクルミュージアム

 44 ●ニューウェーブメカ/ラフロードマシン/その2 装備とテクニック

 54 アトリエ訪問 東川製作所

 62 【座談会】激論 ツーリング部品・用品について(3)

 70 メカニズム随想 Campagnoloファンの思い入れ

 74 私の自転車自分史(2)

 76 ◆製品メモ

 79 ▼ニューサイクリングラリー

 84 ガイド ■林道あ・ら・かると 京都北山に原生林を訪ねて

 92 大阪・東京555kmノンストップリレー

104 ▼夜叉神峠と野呂川林道

106 ◆ツーリングレポート シャクナゲいっぱいの峠-十文字峠

110 ▼林道あ・ら・かると実走レポート

112 ▼閑談閑話/用語徒然(2)

114 ▼フレーム屋からの意見 小暮、山本氏に答える

119 ◆会報すくらっぷ

122 ◆LETTER TO EDITOR 折れたシャフト/鞍掛峠へ行きました

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「見てきた '81ツール・ド・フランス」

この記事は杉野安氏による、ツール・ド・フランスの平坦地のエタップに焦点をあてた観戦記です。レポートはレース内容だけではなく、筆者が平坦地レースを2日連続してみたいと希望した理由やレース前後の選手の様子、メカニシャンの仕事、スポンサーや費用のことなどのインサイドストーリーも書いています。


「シアトル・ポートランド間 320キロサイクリング大会伴走記」

この記事は、同大会に出場したタンデムでの参加者の一組の伴走をすることとなった筆者による大会レポートです。レポートでは最初にイベントの概要を説明したあと、200マイルを1日で走る、過去の記録10時間を破るべく挑戦したタンデムカップルの途中までの伴走レポートと、後日そのカップルが新記録でゴールしたことを伝えています。


「イギリスのサイクルミュージアム」

この記事では、前年にヨーロッパ各国の乗り物のミュージアムを見て回った筆者が、イギリスの自転車に関係したミュージアムについて書いています。ここで紹介しているのはシャトルワースコレクションで、14台あるうちの主な展示車を紹介しています。最後にはイギリスにある各都市のミュージアムを一覧にして15か所掲載しています。


「特集 ニューウェーブメカ ラフロードマシン/その2 装備とテクニック」

この記事は10月号の特集記事で、当時サイクリングに新しい分野として定着しつつあったラフロードサイクリングに焦点を当てています。今回は冒頭で、当時のラフロードサイクリングの主なフィールドとなった山岳地帯での走り方の個々の違いや危険性、問題点などに触れています。その次にテクニック編として実際に活動しているサイクリスト達を同行取材して、各場面での走行テクニックを写真で紹介しています。次の装備編では、取材したサイクリスト4氏のうちの2氏の装備を写真入りで紹介、最後には靴について4氏の使用シューズとコメントを掲載しています。


「連載・アトリエ訪問」

この記事は、ハンドメイド車として独立したブランドを持ち、自らロー付けを行うアトリエに限って紹介していく企画の連載です。今回は「レースマンに支えられるマメな手作り」と題して「LEVANT(レバン)」を製作する「東川製作所」の東川正博氏を取材しています。


「座談会(3) 激論 ツーリング部品・用品について」

この記事は今井編集長の司会のもと、7名の関係者が集まってツーリング専用というものがあるのだろうかという問いと、それに要求される機能・機構を考えてみようという企画の座談会の記録です。今回はツーリングのシューズとウェア、ライト、特殊なサイクリングを楽しむためのものについて議論しています。


「メカニズム随想 Campagnoloファンの思い入れ」

この文は、カンパファンを自称する筆者が自身の意見を「全体像」「ポリシー」「オリジナリティ」という視点から語っています。


「連載 私の自転車 自分史(2)」

この記事は今井編集長による、「自転車に憑かれた男の遍歴」と副題を付けた、編集長自身の歴史を語る連載です。今回のテーマは「スポーツ車との出合い」で、冒頭では出版業界の職を転々としていた時に坪井弥太郎氏が創刊した雑誌サイクルの編集に携わることとなった筆者の遍歴を紹介。そしてサイクルの取材で見た、変速機の付いたスポーツ車に衝撃を受けてからスポーツ車にのめり込んでいくまでの経緯を綴っています。


「製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、日東ハンドルのハンドル・レバー、カンパニョーロ・アメリカのバックル、VIVAのフロントバッグ、他を取り上げています。


「ニューサイクリングラリー」

この記事は、伊豆サイクルスポーツセンターで開催されるニューサイクリングラリー(NCR)の開催告知です。


「林道あ・ら・かると(11)」

この記事は、林道を中心に紹介していこうということで始まったコースガイド企画の連載です。このガイドは文章に加えて、地図やコマ地図そして写真も多く交えながらコースを詳細に案内しています。今回は「京都北山に原生林を訪ねて」と題して、久田川合町から生杉経由で地蔵峠を越えて京大芦生演習林峰越林道、八丁林道を走って久田川合町に戻る約95kmのルートを案内しています。


「大阪・東京555kmノンストップリレー」

この記事は、東通相模サイクリングクラブの創立10周年記念に行った、9人で大阪から東京まで走ったリレーランの計画から実行、そして各区間の模様を伝えるイベントレポートです。


「夜叉神峠と野呂川林道」

この記事は、サイクリング写真集団・茨城に所属する筆者による、峠越えサイクリングのフォトエッセイです。


「TOURING REPORT」

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「シャクナゲいっぱいの峠 十文字峠」と題し、信濃川上経由で輪行してきた梓山から峠を越えて中津津川方面へ下りていくまでの様子をレポートしています。


「林道あ・ら・かると実走レポート」

この記事は、「林道あ・ら・かると」の6月号で紹介された「太田部峠・矢久峠」と、7月号で紹介された「高須林道」の読者による実走報告です。


「閑談閑話」

この記事は9月号から始まった、今井編集長の執筆による連載です。今回は「用語徒然 2」と題して、用語の定義づけの必要性と雑誌の中に比較的よくあらわれる英字略号のフルスペルと、団体略称の正式名称を紹介しています。


「小暮氏、山本氏に答える フレーム屋からの意見」

この記事では、'81年7月号および'80年1月号で書かれたオーダーフレームの価格や品質に対する意見ついて、フレーム製作者側の意見を細山製作所の細山正一氏が述べています。


「会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は、日本サイクリング協会、シクロツーリスト昴、ミノムシサイクリングクラブ、日本サイクリスツツーリングクラブ京都、両国サイクリングクラブ、名古屋サイクルフレンズ、港サイクリングクラブ」の各クラブから会報情報が寄せられています。


「LETTER TO EDITOR」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は、自転車乗車中にストロングライトのクランクシャフトが折れた話と、鞍掛峠を走ってきたサイクリングレポートが寄せられています。


目次にはありませんが、123ページには綿貫益弘氏の2冊目の単行本「まとまらない話」が紹介されています。


1981年10月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「アトランティススポルティーフ」でした。

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