ニューサイクリング 1981年2月号(No.196)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1981年2月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1981年月号は、通巻196号です。
通巻196号の目次をページ順に追うと、
14 ■談論風発■対談 千葉洋三さん 常に科学する心を持ち続けるサイクリスト
28 連載中 新版欧州車界探訪
36 ガイド■林道あ・ら・かると 愛鷹林道
44 鳥海山麓の林道にて
52 冬は夜長の掃除…といえば
56 フランスで見たこと、考えたこと(4) 世界選手権ルート
60 ブリヂストンの新製品 ベルトドライブ駆動装置とワンタッチ折りたたみ自転車
78 【グラビア】 〈イラスト〉クラブラン
79 【グラビア】 大平街道
82 ランチタイムクッキング スープ三種
84 恒例 年賀状コレクション'81
94 斜視 論争の行方
96 連載中 堀田君の旅から旅(伊豆・大沢)
98 スポーツ車の系譜(9) ハブギヤ装備の通勤通学車
100 山に住む神
104 舞台、塞ノ神峠を越えて下付知へ
108 銅版画(金属凹版)について
117 New Cycling SALON〈TOURING REPORT〉剣山・見の越
119 New Cycling SALON〈TOURING REPORT〉九重連山展望
120 New Cycling SALON〈ESSAY〉自転車のない自転車旅行車
124 New Cycling SALON〈LETTER TO EDITOR〉
126 New Cycling SALON〈製品 MEMO〉
129 New Cycling SALON〈会報すくらっぷ〉
132 New Cycling SALON〈編集後記〉
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「談論風発」
このコーナーは、自転車に係る様々な分野の方と今井彬彦編集長が対談する企画の連載です。今回は「常に科学する心を持ち続けるサイクリスト 自転車とカヌー,人力の乗物に惹かれて」と題して、アマンダスポーツの千葉洋三氏との対談です。なお、今回の聞き手は今井編集長ではなく、編集部の鈴木氏となっています。対談では、自転車に興味を持ち始めたきっかけからチューブラーに魅せらていった話。他にはエアロの話やクロモリパイプの話、自転車以外ではカヌーのことが話題にあがっています。
「新版 欧州車界探訪 最終回」
この記事は杉野安氏の執筆による、1973年・1977年に連載していた「車界探訪」に続く、当時のヨーロッパ最新自転車事情を伝える連載です。今回は「23年前のフランスの想い出」と題して、筆者が23年前にフランスを訪れ、まだ画学生だった加藤一氏に会った話、自転車店を訪ね歩いたり、パリショーやパリの朝市を見学して回った話をしています。
「新連載 林道あ・ら・かると(3)」
「過ぎ去った初秋の想い出 鳥海山麓の林道にて」
この文は、筆者と輪友の3人で象潟から走り始めて鳥海山周辺にある中島台林道、公園道路、手代林道、奥山林道と4本の林道をつないで走った1泊2日の道中を綴ったサイクリングエッセイです。
「冬は夜ながの掃除…といえば」
この文は自転車の清掃について、自転車を逆さまにするところから各部の清掃そして最終的な確認作業まで、筆者の手順や清掃スタイルを紹介しています。
「フランスで見たこと、考えたこと」
この記事は、今井編集長による、この年の世界選手権見物に訪れた道中の見聞録です。今回は「〈4〉世界選手権ルート」と題し、世界選手権のロードレースを見て印象深かったこととして、女子ルート、プロレース、および過去のチャンピオン達が出るOB達のレースとそのレース後のことを書いています。
「ベルトドライブ駆動装置とワンタッチ折りたたみ自転車」
この記事は、ブリヂストンで開発された新機構である「自動張力調節機構付ベルトドライブ」と、ワンタッチ折りたたみ自転車「スニーカー」を紹介しています。
「クラブラン」
この記事は、筆者が描いたイラストと短文を掲載したグラビアページです。
「大平街道」
この記事は、長野県飯田にある街道を峠を越えながら走った際に撮影した写真を掲載したグラビアページです。
「ランチタイムクッキング」
この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、チーズ・スープ、ネギ・セロリ・ベーコンのスープ、あさりのチャウダーの三品です。
「恒例 年賀状COLLECTION1981」
このコーナーは毎年2月号の恒例で、編集部に届いた読者からの年賀状の一部、90通を紹介しています。
「論争の行方」
この記事は「N.C.JOURNAL 斜視」と題する、匿名の連載記事です。今回は、ニューサイ誌上でも繰り広げられていた誌上論争について、どこに賛成または反対するかということが読者にとっての収穫になるのではないかと意見しています。
「堀田君のガイド風紀行 旅から旅 ●伊豆・大沢 昔の面影残す古湯」
この記事は、サイクリング紀行の連載です。今回は、西伊豆の大沢温泉を訪れた話です。
「スポーツ車の系譜 その9 ハブギヤ装備の通勤通学車全盛の時代」
この記事は、「日本のスポーツ車その足跡を探る」とした企画で、今井編集長執筆による連載です。今回は第1次サイクリングブーム後に来た、通勤通学車とも呼ばれた、アップハンドル、ハブギヤ三段の自転車について解説しています。
「山に住む神」
この文は、輪行して飯田線の水窪駅から走り出し、神社を訪れつつ勝坂方面へ走った際の様子と、訪問地での山岳信仰にまつわる話も交えつつ綴ったサイクリング紀行です。
「舞台、塞ノ神峠を越えて下付知へ」
この文は、下呂駅から下付知駅まで雪道の峠を越えて走った様子を写真と文で伝えるサイクリングエッセイです。
「銅版画(金属凹版)について」
この記事はイラストを描いている筆者が、銅版画製作に関する技法として直接技法であるドライ・ポイント、エングレーヴィング、メゾチントを、間接技法としてエッチングとアクチワントについて解説しています。
「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は2件掲載されており、1件目は「剣山・見の越」と題して、祖谷渓の民宿から雪の降る中を剣山を越えて貞光の駅まで走った時のことをレポートしています。
「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は2件掲載されており、2件目は「九重連山展望」と題して、阿蘇方面から牧ノ戸峠を経由して法華院温泉まで走った時の様子をレポートしています。
「New Cycling SALON 読者応募えっせい」
このコーナーは読者から寄せられたエッセイを紹介しています。今回は「自転車のない自転車旅行者」と題し、筆者が自転車を持たずに大阪から夜行に乗って白馬へ旅行に行った際の車内の様子や白馬を散策した時の様子をつづっています。
「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は前年の11月号で紹介した、浜平鉱泉に置いた連絡ノートからの追加情報、警察官による職務質問に関する解説が寄せられています。
「New Cycling SALON 製品MEMO」
このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、コンチネンタルのチューブラータイヤ「ザルスポート」と「TYPE IV」、サンヨーのデジタルスピードメーター、シクロウネのエアロフォーク、他を取り上げています。
「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」
このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は、浦和サイクリングクラブ、西日本大学サイクリング連盟学士会、東日本学生サイクリング連盟、西宮市役所サイクリングクラブ、両国サイクリングクラブ、輪跡サイクリスツツーリングクラブの各クラブから会報情報が寄せられています。
1981年2月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「ユーラシア」でした。


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