ニューサイクリング 1981年4月号(No.198)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1981年4月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1981年4月号は、通巻198号です。
通巻198号の目次をページ順に追うと、
14 ■談論風発■渡辺捷治さん 乗りやすい自転車って何だろう?
27 ■特集・自転車のスケールモデル 自転車遊びの一分野としての模型作り
28 ■特集・自転車のスケールモデル 1/35に凝縮された自転車の世界
34 ■特集・自転車のスケールモデル 自転車のプラモデルに合せたスケールの自転車をこしらえてみた
36 ■特集・自転車のスケールモデル まずホイールでも作ってみようか
40 ガイド■林道あ・ら・かると ダートを思いっきり下ろう
48 ●アトリエ訪問 シクリ・プロトン
54 フランスで見たこと、考えたこと(6) フランスのサイクリングの現状
59 南志賀探訪 毛無峠から五味池へ
78 【グラビア】霧石峠と富山村
80 ランチタイムクッキング ラーメン三種
82 【グラビア】22nd NEW YORK CYCLE SHOW
92 斜視 差別語について
94 スポーツ車の系譜(11) 10スピード車の発展
99 一眼レフとレンジファインダー
103 ヤジ馬マニヤ記
109 ■製品MEMO番外編 最近のエアロ部品から
118 New Cycling SALON〈TOURING REPORT〉旧天城峠
121 New Cycling SALON〈LETTER TO EDITOR〉
128 New Cycling SALON〈製品 MEMO〉
129 New Cycling SALON〈会報すくらっぷ〉
132 New Cycling SALON〈REAR LAMP〉
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「談論風発」
このコーナーは、自転車に係る様々な分野の方と今井彬彦編集長が対談する企画の連載です。今回は「サイクリストが自転車を作り始めて19年 乗りやすい自転車って何だろう」と題して、渡辺捷治製作所の渡辺捷治氏との対談です。なお、今回の聞き手は今井編集長ではなく、編集部の今井千束氏となっています。対談では渡辺氏と千束氏との出会いの頃からの話に始まり、渡辺氏が考える「乗りやすい自転車」とはどういうことなのか、さらにそこからオーダーやフレーム寸法の難しさ等、自転車作りについての話題に発展していきます。
「特集 自転車のミニチュアモデル 自転車遊びの一分野としての模型作り」
この記事は4月号の特集のひとつで、ここでは特集の前段として、趣味の自転車とそこから拡がる自転車のミニチュアモデル作りの楽しさについて述べています。
「特集 自転車のミニチュアモデル 1/35に凝縮された自転車の世界 殿村秀典さんの作品を見る」
この記事は4月号の特集のひとつで、ここでは自転車店を経営する傍ら自転車のミニチュアも製作している殿村秀典さんの作品を紹介しています。記事では自転車また自転車のある風景を切り取ったような作品を10点以上、また製作に使う部品のストックや道具類等も写真入りで紹介しています。
「特集 自転車のミニチュアモデル 自動車のプラモデルに合せたスケールの自転車をこしらえてみた 新井智英さんの作品を見る」
この記事は4月号の特集のひとつで、ここでは自動車を中心に自転車のプラモデルも製作している学生さんの作品を紹介しています。記事では自動車のスケールに合わせて作った1/24や1/20の作品を写真入りで紹介しています。
「特集 自転車のミニチュアモデル まずホイールでも作ってみようか」
この記事は4月号の特集のひとつで、ここでは担当の編集部員がプロターの1/9スケールのオートバイのキットを使ってスポークホイールを組み上げる過程を紹介しつつ、自転車のミニチュアスポークホイール製作の可能性について考察しています。
「林道あ・ら・かると(5)」
この記事は、林道を中心に紹介していこうということで始まったコースガイド企画の連載です。このガイドは文章に加えて、地図やコマ地図そして写真も多く交えながらコースを詳細に案内しています。今回は「たまにはダートを思い切って下ってみようか」と題して、駿河小山駅から世附林道、水木林道を通って丹沢湖から河内川に沿って走り、谷峨駅に至る40km余りの行程を案内しています。
「連載・アトリエ訪問」
この記事は4月号から始まった、ハンドメイド車として独立したブランドを持ち、自らロー付けを行うアトリエに限って紹介していく企画の連載です。第1回となる今回は「5m離れて美しく見えるマシンを追い求めて」と題し、「PROTON(プロトン)」を製作する「CICLI PROTON(シクリ・プロトン)」を訪問して下森久寿男氏を取材しています。
「フランスで見たこと、考えたこと」
この記事は、今井編集長による、この年の世界選手権見物に訪れた道中の見聞録です。今回は「〈6〉フランスのサイクリングを考える」と題して、ツールーズを訪れてピエール・ロック氏に会い、ロック氏の見るフランスのサイクリストのあり方を聞いたり、フランスの低い丘陵地帯が続く風土を見てそこに合ったサイクリングの走り方を感じた事を綴っています。
「南志賀探訪 毛無峠から五味池へ」
この文は、上信国境の峠を越えながら走るべく、前夜に泊まった七味温泉から毛無山、破風岳、五味池と辿って須坂の街へ向かっていくまでの道中を綴ったサイクリング紀行です。
「霧石峠と富山村」
この記事は、当時の愛知県豊根村と富山村の間にあった峠へ走りに行った時に撮影した写真を掲載したグラビアページです。
「ランチタイムクッキング」
この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、カニ玉ラーメン、タンメン、きざみ菜ラーメンの三品です。
「22nd NEW YORK INTERNATIONAL CYCLE SHOW」
この記事は、ニューヨークコロシアムで開催されたサイクルショーを視察した筆者による、各ブースで気付いた新製品をピックアップ、写真を掲載して紹介しています。取り上げている海外メーカーと製品は、カンパニョーロの栓抜きやバックル3点セット、チネリのBMX用エンド、他16社の製品を。日本製品ではサンツアー、吉貝機械金属、三信松本製作所、三ヶ島製作所各社の製品を紹介しています。
「論争の行方」
この記事は「N.C.JOURNAL 斜視」と題する、連載記事です。今回は、当時のサイクリストは使うことも多かった「集落」や「村落」を表す言葉の使用について、今井編集長が意見を述べています。
「スポーツ車の系譜 その11 10スピードの発展と自転車産業の進歩」
この記事は、「日本のスポーツ車その足跡を探る」とした企画で、今井編集長執筆による連載です。今回は、1960年頃の10スピード車の勃興に伴う完成車メーカーの動きと、オーダーメイドが盛んになり始めたことを書いています。
「ツーリング随想 道具としての一眼レフとレンジファインダーの得失」
この文はサイクリング中に撮る写真について、「写録派」と称する筆者が必要としている「祭祀遺跡そのもの」と「その遺跡が存在する環境が説明できる風景写真」を撮影する際に、一眼レフかレンジファインダーのどちらにすべきか今一つ吹っ切れない状況を語っています。
「■随想■ ヤジ馬マニヤ記」
この記事は、今井千束氏が加藤一氏の自転車マニアぶりについて綴っています。そのエピソードの一つとして、アムステルダムの世界選手権のピスト会場で加藤氏がフランスサイズのカンパニョーロのエクストラレジェーを頼んだことを聞いたこと。そしてそこに至る、加藤氏が休火山から活火山になるに至るまでの過程と、最終的に出来上がった753のフルセットを使ったルネルスのスペシャルメイドを紹介して話を締めくくっています。
「製品MEMO番外編 最近のエアロ部品から」
この記事は「製品MEMO」コーナーの番外編として、当時販売されていたエアロ部品を紹介しています。取り上げているのは、タンゲ精機のエアロ・レビン、丹下鉄工のエアロチューブ、サンツアーのマイクロライト&エアロダイナミクスシリーズ、吉貝ブレーキのエアログランコンペ、石渡のエアロチューブとなっています。
「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は「旧天城峠」と題して、前日に泊まった湯ヶ島の宿から河津まで走った時の様子をレポートしています。
「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は当時流行していたエアロ車に対する意見、NC誌に対する様々な意見、林道情報として御霊櫃林道の紹介と完成間近の逆川林道の現況が寄せられています。
「New Cycling SALON 製品MEMO」
このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、イタリアCAMのルーフラック、自転車キャリアを取り上げています。
「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」
このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は、日本サイクリスツツーリングクラブ京都、ミノムシサイクリングクラブ、仙台サイクリスツツーリングクラブ、夕凪サイクリングクラブ、京都サイクリングクラブ木、輪跡サイクリスツツーリングクラブの各クラブから会報情報が寄せられています。
1981年4月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「アトランティス」でした。


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