ニューサイクリング 1981年6月号(No.201)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1981年6月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1981年6月号は、通巻201号です。

通巻201号の目次をページ順に追うと、

 18 ■談論風発■宮沢清明さん バランスの良い自転車作り

 34 '81東京サイクルショー

 54 アトリエ訪問 細山製作所

 60 ガイド■林道あ・ら・かると 秩父から西上州へ 太田部林道ほか

 82 ランチタイムクッキング チキン・シチュー

 84 【グラビア】 旧柳生街道

 86 【グラビア】 国見峠

 90 スポーツ車の系譜(13) 私のスポーツ車の系譜

 94 〈ツーリング随想〉上戸の目

 98 新・自転車の形を考える 実用に即したエアロとは

106 ミラノのSEI GIORNI 6日間レースを見て

113 New Cycling SALON〈TOURING REPORT〉西伊豆追体験報告

115 New Cycling SALON〈TOURING REPORT〉天目山林道

118 New Cycling SALON〈LETTER TO EDITOR〉

122 New Cycling SALON〈製品 MEMO〉

124 New Cycling SALON〈会報すくらっぷ〉

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「談論風発」

このコーナーは、自転車に係る様々な分野の方と今井彬彦編集長が対談する企画の連載です。今回は「本場イタリアの工房で自転車修業に励む バランスの良い自転車作りを目指して」と題して、当時、ミラノ在住だった宮沢清明氏との対談です。なお、今回の聞き手は今井編集長ではなく、編集部の今井千束氏となっています。対談ではイタリアに渡った頃からロッシンで働いていた時のこと、その後のジャンニ・モッタとの出会いと移籍、そしてまたロッシンへ戻った話しと続きます。他でもレース界のことや自転車のことについてイタリアでの話題が中心に話し合われています。


「'81東京サイクルショー」

この記事は、東京晴海の国際見本市会場で行われた「東京サイクルショー」の取材レポートです。記事は完成車の展示からと部品の展示からと大きく二つに分けて、それぞれを詳報しています。完成車の展示では、前年のケルンショーを皮切りに始まった例にもれず東京でもエアロ一色であり、掲載写真もエアロレーサーが目立っています。部品の展示では、ここでもシマノを中心としたエアロダイナミクス路線の製品が主流であるとレポートしています。


「連載・アトリエ訪問」

この記事は、ハンドメイド車として独立したブランドを持ち、自らロー付けを行うアトリエに限って紹介していく企画の連載です。今回は「どのようなラグパターンでもどのようなフォークの曲がりでも」と題し、「FUTABA(フタバ)」を製作する「細山製作所」の細山正一氏を取材しています。


「林道あ・ら・かると(7)」

この記事は、林道を中心に紹介していこうということで始まったコースガイド企画の連載です。このガイドは文章に加えて、地図やコマ地図そして写真も多く交えながらコースを詳細に案内しています。今回は「秩父と西上州を結ぶ二つの峠路を辿る」と題して、西武秩父駅から林道太田部峠線、林道坂丸線・高萩線・長沢線と巡り、おまけに唐松峠を越えて林道千鹿谷線を走って石間戸に至る約75kmの行程を案内しています。


「ランチタイムクッキング」

この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは、チキン・シチュー、コーンときゅうりのサラダ、デザートマスカットの罐詰の三品です。


「旧柳生街道」

この記事は、奈良から柳生へ向かう剣士の利用した旧街道を数人で走った道中で撮影した写真を掲載したグラビアページです。


「国見峠」

この記事は、滋賀県と岐阜県を結ぶ道を峠を越えて走った際に撮影した写真を掲載したグラビアページです。


「スポーツ車の系譜 その13 私の自転車に見るスポーツ車の系譜

この記事は、「日本のスポーツ車その足跡を探る」とした企画で、今井編集長執筆による連載です。連載の最終回となる今回は、今井編集長の所有してきた自転車をスポーツ車の変遷と重ね合わせながら紹介しています。


「ツーリング随想 上戸の目」

この文は、下戸の筆者が酒好きが酒を飲むためには煩瑣な儀式も厭わないことについて書き連ね、最後に会社の飲み会を抜け出して輪行サイクリングへ行った話を綴った随筆です。


「実用に即したエアロとは」

この記事は「新・自転車の形を考える・2」として、シクロウネの今野義氏が企業とは違った身軽な動きができるハンドメイド工房ならではのエアロ車作りの考え方を披露。それとともに、実際にシクロウネで製作したエアロフレームを取り上げて解説しています。


「ミラノの6日間レースを見て」

この記事は、イタリア・ミラノで行われた6日間レースの初日から5日目までを見てきた筆者によるレース内容の紹介と観戦レポートです。レポートではアマとプロのポイントレース、アメリカンチームレース、イノー対サローニの対決レースについて詳報しています。


「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は2件の掲載があって、1件目は「林道あらかるとの西伊豆に魅せられて 西伊豆追体験報告」と題して、筆者が修善寺、河津と辿って婆沙羅峠を越えて池代の町に入るまでの道中をレポートしています。


「New Cycling SALON 読者応募 ツーリングレポート」

このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は2件の掲載があって、2件目は「奥多摩と奥武蔵の間で 天目山林道」と題して、背稜越えを決行する為に筆者が奥多摩駅から小川谷林道、天目山林道を雪に難儀しながら走って西武秩父駅に到着するまでの道中をレポートしています。


「New Cycling SALON LETTER TO EDITOR(お便りから)」

このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は自作の軽量バッグサポーター製作記が寄せられています。


「New Cycling SALON 製品MEMO」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、チクロリネアのチューブラーホルダーを取り上げています。


「New Cycling SALON 会報すくらっぷ」

このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は、名古屋サイクルフレンズ、日本サイクリスツツーリングクラブ京都、高岡サイクリングクラブ、港サイクリングクラブ、安濃津サイクリングクラブ、夕凪サイクリングクラブ、サイクリストクラブはづき、ペンギンサイクリングクラブ、実業団いわてクラブ、両国サイクリングクラブ、西日本大学サイクリング連盟学士会、西宮市役所サイクリングクラブ、ミノムシサイクリングクラブ、アルプスサイクルフレンズ、奈良サイクリングクラブ、日本サイクリング協会、東通相模サイクリングクラブの各クラブから会報情報が寄せられています。


1981年6月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「アトランティス」でした。

コメント

このブログの人気の投稿

ニューサイクリング 1989年1月号(No.294)

ニューサイクリング 1985年3月号(No.247)