ニューサイクリング 1981年9月号(No.204)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1981年9月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1981年9月号は、通巻204号です。
この号のカラー口絵は「さすらい派北海道を行くIII 空」です。
通巻204号の目次をページ順に追うと、
18 ◆特集 ラフロードにチャレンジするニューウェーブマシン
38 【座談会】激論 ツーリング部品・用品について
48 アトリエ訪問 レーシングサイクル シマザキ
58 ジロ・ディタリア アボーニ制 モゼールVSサローニ
68 ガイド■林道あ・ら・かると 富士中腹の林道
76 ◆ガイド紀行 南アルプスを間近に展望する峠
84 自転車史の中の盲点
86 連載・閑談閑話 用語徒然(1)
88 ◆製品メモ
98 ランチタイムクッキング番外編 ニンニク料理 あげ肉だんご
102 ◆ツーリングレーポート 北沢峠はついに幻だった/ 西上州の原生林 / 大台林道
112 ◆LETTER TO EDITOR 私が夢想したカンパニョーロエアロレコード仕様チネリレーサー / 私のギヤリング / 林道あ・ら・かると実走レポート
115 ◆会報すくらっぷ
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「特集 ラフロードにチャレンジするマシンのメカニズム」
この記事は9月号の特集で、当時サイクリングに新しい分野として定着しつつあったラフロードサイクリングに焦点を当て、この分野に関心があるメーカー、サイクリストを取り上げています。取り上げられている自転車は、ペガサスのパスハンター、セオサイクルのシェルパとポーターラフ、アルプスのクライマー、クリタスポーツのクロスカントリー、アマンダスポーツのクロスモデル、タカムラ製作所のラリーの7台となっています。サイクリストは5名の方を取り上げ、自転車とサイクリングスタイルを紹介しいてます。
「座談会(2) 激論 ツーリング部品・用品について」
この記事は今井編集長の司会のもと、7名の関係者が集まってツーリング専用というものがあるのだろうかという問いと、それに要求される機能・機構を考えてみようという企画の座談会の記録です。今回は回転部、輪行車、トランスミッション、バッグ、靴等について議論しています。
「連載・アトリエ訪問」
この記事は、ハンドメイド車として独立したブランドを持ち、自らロー付けを行うアトリエに限って紹介していく企画の連載です。今回は「自転車ばかりに固まりたくない」と題して「Shimazaki(シマザキ)」を製作する「レーシングサイクル シマザキ」の島崎幸氏を取材しています。
「アボーニ制 モゼールVSサローニ '81ジロ・ディタリア」
この記事は、当時イタリア在住だった宮沢清明氏による第64回ジロ・デ・イタリアのレースレポートです。レポートでは区間勝者にボーナスタイムを与えるアボーニ制が採用された影響にも触れながらこの年のレースの経過と結果をレポート。そしてその後のイタリア選手権のモゼールとサローニの戦いについて、さらにはツール・ド・フランスの途中経過についてもレポートしています。
「林道あ・ら・かると(10)」
この記事は、林道を中心に紹介していこうということで始まったコースガイド企画の連載です。このガイドは文章に加えて、地図やコマ地図そして写真も多く交えながらコースを詳細に案内しています。今回は「富士の裾野でハードライディング?」と題して、担当者が美しさの裏に密む荒々しさを体感する林道群と評した、鳴沢から鳴沢林道、軽水林道、八軒林道、北山林道、白塚林道、上井出林道と走ってから割石峠を越えて鳴沢に戻る約60kmのルートを案内しています。
「ガイド紀行 南アルプスを間近に展望する峠」
この文は、飯田駅を出発して小川路峠、しらびそ峠を越えて伊那大島まで走ったサイクリング紀行です。
「自転車史の中の盲点」
この文では、多くの自転車史が書かれているが、その中に環境とのかかわり、機械の文化史が欠落しているのではと筆者が述べています。
「閑談閑話」
この記事は9月号から始まった、今井編集長の執筆による連載です。今回は「用語徒然 1」と題して、スポーツ車やサイクリング、レース等の用語について、明治の初め頃に使われていた漢字による当て字を紹介したり、昔からの慣用語、JIS用語、イギリス語、アメリカ語、フランス語、さらにはイタリア語までが入り混じって使われていた当時の外来語の読み方について触れています。
「製品MEMO」
このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今回は、マッキンレーのNF1フロントバッグ、三ツ星のトリムライン・ターボタイヤ、カンパニョーロの財布と小物入れ、FTの軽量パーツセット、他を取り上げています。
「ランチタイムクッキング 番外編です」
この記事はサイクリングに出た際のランチタイムのクッキングをコンセプトに、色々な料理とその材料および料理法を紹介していくコーナーです。今回のランチは番外編として、スタッフが実際に野山に出て料理を実践しています。今回作ったのはニンニクその他香辛料いっぱいのあげ肉だんごです。
「TOURING REPORT」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は3件の掲載があり、1件目は「北沢峠はついに幻だった」と題し、前夜泊まった奈良田温泉から北沢峠を目指して行けるところまで走った時の様子をレポートしています。
「TOURING REPORT」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は3件の掲載があり、2件目は「西上州の原生林」と題し、中ノ沢林道を走りに行った時の様子をレポートしています。
「TOURING REPORT」
このコーナーは読者から寄せられたツーリングレポートを掲載しています。今回は3件の掲載があり、3件目は「大台林道」と題して、大台辻、千尋峠を越えて走った時の様子をレポートしています。
「LETTER TO EDITOR」
このコーナーは、読者から編集部あてに寄せられた便り等を紹介しています。今回は、読者が考えたカンパニョーロ・エアロレコード仕様のチネリレーサーのこと、読者の使用しているランドナーのギア比について、「林道あ・ら・かると」の実走リポートとして養老林道と世附林道のレポートが3件ずつ、4月号に掲載された毛無峠から五味池までのコースに関する情報が寄せられています。
「会報すくらっぷ」
このコーナーでは、各地のサイクリングクラブの情報を紹介しています。今回は、ペンギンサイクリングクラブ、港サイクリングクラブ、安濃津サイクリングクラブ、奥多摩サイクリングクラブ、明治大学体同連ワーゲンレンカー部、伊那サイクリングクラブの各クラブから会報情報が寄せられています。
1981年9月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「アトランティススポルティーフ」でした。


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