投稿

10月, 2021の投稿を表示しています

ユニカNo.4

イメージ
 本日の商品紹介 今回は中古のサドル、ユニカのNO.4です。 このサドルは、1980年前後のものと思われます。サドルの裏には「UNICANITOR」の文字と4のシールが確認できます。 横には、サドル中央にユニカのマークが、後ろには「CINELLI」の文字がそれぞれプリントされています。 このサドルは中古品の為、少し傷があります。全体に小傷が見られますが、一番大きいのはサドル後部の両サイド部分です。サドルの表皮は本革なのですが、そこが擦られてささくれ立っています。下のパッドが見えるほどではありませんが、表面が少し削られています。 その他の部分、パッドはまだしっかりしていますし、レールやベース部分にも不具合は見られません。床の間自転車に付けて飾っておくには向いていませんが、クラシックロードに取り付けて、イベント等でガンガン乗るというのであれば、むしろ惜しげもなく使える分、お勧めできると思います。

カンパニョーロ・グランスポルトRD

イメージ
 本日の商品紹介 今回は、自転車パーツのご紹介です。 商品はカンパニョーロのヌーボ・グランスポルトです。 1980年前後の製品と思われます。当時も、現在と同様にレコードがトップグレードとしてあり、グランスポルトはその下位グレードという位置付けになっています。 ヌーボレコードとは、基本的なシルエットは同様ですが、製品に使用している材質や仕上げ等で差別化が図られています。 今回の商品は、油汚れはついていますが、未使用品になります。また、注意書きの紙と元箱もついております。 油汚れを掃除すればかなり奇麗になると思います。カンパニョーロを収集されている方には、自身のコレクションに加えて並べても良い外観をしていると思います。 もちろん、自転車に組付けて使用する。あえてトップグレードを採用せず、下位グレードのパーツで、フレームや他の部品もそれに合わせて組み上げる。訳知り顔で、ちょっと外した感じで1台を仕上げるというのは、自転車愛好上級者という感じがして、一目置かれるのではないでしょうか。

フェラーリ599カタログ

イメージ
本日の商品紹介 今回はクルマのカタログです。 クルマのカタログは、購入検討時に自動車ディーラーへ行ってもらってくる方も多いと思います。また、購入意思はなくても興味のあるクルマのカタログをもらってくることもあると思います。 国産車であれば、ディーラーも多くありますし、比較的気軽にもらってくることができると思います。 ところが、輸入車となるとディーラーへ入るのもちょっと敷居が高くなると思います。ましてや、フェラーリ等の高級車となるとさらに敷居が高くなりますし、店に入ったところで簡単にカタログをくれるとは限らないかもしれません。 今回ご紹介するのは、フェラーリ599のカタログです。装丁はハードカバーで、中も厚手の紙を使用した高級な感じがするものです。 こちらのカタログは、イタリア語と英語の併記となっています。日本語の表記は一切ありませんので、本国イタリアで作成されたカタログだと思われます。 実車を手にすることができる方はごく限られた方ですし、試乗することも難しいクルマだと思います。模型が発売されていれば、憧れのクルマとしてそれを買って飾るのもいいと思います。しかし、カタログとなると一般販売などはしませんので、なかなか入手し難いと思います。フェラーリ599にご興味のある方、もしくは、実車を所有しているがカタログは持っていないという方には入手の良い機会だと思います。

フジミエンスージアストモデル

イメージ
本日の商品紹介 今回はキットカーのご紹介。 フジミ模型のエンスージアストシリーズのBMW M635CSiです。 フジミのエンスージアストシリーズは、現在も発売されているようですが、このBMWはシリーズ最初期に発売されたモデルで、現在は廃盤となっているようです。 パッケージのイラストは、クルマのナンバーがはっきりと書かれ、家の前には「SAITO」と書かれた表札が掛かっています。 このシリーズが出たときに裏話として聞いたことがあるのですが、このBMWはエンスージアストシリーズの仕掛人である当時の役員さんのクルマで表札のある門はご自宅だということでした。 エンスージアストシリーズはその名の通り、まさに模型愛好者向けの構成になっています。パーツ数も多く、模型作り上級者向けのモデルといえます。 店主も以前BMWを所有しておりました。1979年式の2002tiiというモデルで、同シリーズでは2002ターボが有名ですが、tiiも当時としては珍しいインジェクション式エンジンを搭載していました。クーゲルフィッシャーというメカニカル(機械式)インジェクションで、購入時、メカニカルポンプは季節毎に調整が必要といわれました。メカポンのまめな調整は必要ですが、年代を考えると、とても素晴らしい乗っていて楽しいクルマでした。 そんな店主が、当時のBMWで憧れていたのはこの635CSiでした。なんといっても、流麗なクーペボディが素晴らしいクルマでした。 現実の世界では、ミニバンやSUVが人気で販売台数の多くを占めています。しかし、過去にはこのBMWのような2ドアクーペが人気、または憧れのクルマという時代もありました。実用性よりも、単純にカッコいいから、というのが人気の理由です。 模型を買うとき、自分が乗っているクルマ、または乗っていたクルマを選ぶのも有りですが、昔憧れたクルマや今見ても純粋にカッコいいなと思うクルマを選んでみるのもいいのではないでしょうか。

ディスカバリング・ペンブルックシャー・バイ・サイクリング

イメージ
  本日の商品紹介 今回は、前回に引き続きサイクリングガイドブックのご紹介です。ただし、今回は海外のコースガイドとなります。 ディスカバリング・ペンブルックシャー・バイ・サイクリングは、イギリスのウェールズ地方にあるペンブルックシャー州のサイクリングガイドです。 ガイドは、ペンブルックシャー州内各地のコースを紹介しています。コースはおおよそ20km~30km程度の設定となっています。 イギリスは、日本と違い険しい山岳地帯がありませんので、コース長からいって、半日程度で回れるコース設定になっていると思います。 ペンブルックシャー州は、地図を見るとロンドンから250マイル(400km)程のところにあるようです。また、ハリーポッターの撮影地にもなったようで、観光するにも良い所のようです。 日本では、サイクリング車というとフランスというイメージですが、イギリス生まれの自転車であるモールトンやブロンプトンも人気があります。 店主は、ブロンプトンを所有しております。飛行機輪行も経験しましたが、ちょっと重いことを除けば、コンパクトに折り畳めるし、車体も丈夫で安心して輪行できました。 ロンドンでは、ブロンプトンの世界選手権(BWC)が開催されているようです。日本からブロンプトンを持って行き、ロンドン観光を兼ねてBWCを観戦する。そこから足を延ばして、ペンブルックシャーへディスカバリング・ペンブルックシャー・バイ・サイクリングを持ってサイクリングへ行くというプランはいかがでしょうか。

JCAモデルサイクリングコース

イメージ
本日の商品紹介 今回は、サイクリングコースガイドのご紹介です。 といっても、最近のものではなく、1960年代に発行されたものです。 発行はサイクリング協会で、題名はモデルサイクリングコースとなっています。 このガイドでは、東京、名古屋、大阪と三つの地区に分けてその周辺のコースを紹介しています。 東京地区周辺コースでは、20のコースが紹介されています。 コースは、東京都内から関東圏、遠くは静岡や長野のコースまでが掲載されています。 名古屋地区周辺コースでは、14のコースが紹介されています。 コースは、愛知県内のコース主体に伊勢志摩コースを加えて紹介されています。 大阪地区周辺コースでは、16のコースが紹介されています。 コースは、大阪、京都を中心に隣県、そして小豆島のコースが紹介されています。 このガイドが発行されたのは50年以上前のことです。ここで紹介されているコースは既に同じルートを辿れなくなっているコースがあるでしょう。また、路面の舗装化も進んでいることでしょう。 最近は、インターネットの情報によって事前にコースの概況がわかっていたり、ナビによってミスコースをすることも少なくなっていることでしょう。 このガイドを手に取ってみたならば、過去のサイクリストに思いを馳せ、たまには事前のネット情報取得をせず、ガイドブックと紙の地図(地形図)のみを頼りに、一人でサイクリングに出てみてはいかがでしょうか。

スーパーカー&クラシックス

イメージ
 本日の商品紹介 昨日はランボルギーニの模型をご紹介しました。 今回は雑誌、スーパーカー&クラシックス 23のご紹介です。 スーパーカー&クラシックス は、カーマガジンの増刊という位置付けになっています。その誌名の通り、現在そして過去のスーパーカーといわれるクルマを取り上げています。 この号では、ランボルギーニ・カウンタックが特集されています。 カウンタックは、店主の最も好きなクルマです。子供の頃、その姿を写真で初めて見た時に衝撃を受け、雑誌やスーパーカーカード等に載っているスペック、特に1,000mmそこそこの低い全高に目がくぎ付けになりました。 モデルは、LP400、500、ウォルターウルフやクワトロバルボーレ等、一般モデル、スペシャルモデルと様々な外観がありますが、個人的には後に追加されていった空力付加物等が無い、LP400がすっきりとしていて好きです。 そして、このカウンタックによって知ったマルチェロ・ガンディーニのデザインも好きになりました。 今見ても、その特異なデザインは見るものにインパクトを与えます。 カウンタックに興味をお持ちになっている方は、この雑誌でよりカウンタックに対する造詣を深めていただきたいです。

ランボルギーニ祭り

イメージ
 本日の商品紹介 今回はランボルギーニの模型の紹介です。 店主は、個人的にランボルギーニ、特にカウンタックが好きです。轍堂のキットモデルも、数は多くないですが、ランボルギーニを色々と取り揃えております。 そこで、店内の棚にランボルギーニコーナーを設けました。 カウンタックはもちろん、ミウラやイオタ、ちょっと珍しいウラッコやシルエット、エスパーダもございます。また、ランボルギーニエンジンを搭載したF1マシンもあります。スケールも色々と揃っています。 緊急事態宣言も明け、季節的にも外で過ごすのによい気候になってきました。外出の機会も多くなると思いますが、秋の夜長、ちょっとした時間をプラモデル作りに充てるのはいかがでしょうか。

ニッサンロードマップ

イメージ
本日の商品紹介 今回の商品は、ロードマップ4冊セットです。 表紙に「ニッサンロードマップ」「顧客と共にあゆむ 日産自動車」とある通り、日産自動車発行のものです。 製作は道路地図などを製作している他社のようですが、本書には目次や奥付等の出版情報掲載ページが無く、発行年やその他の情報が全くの不明です。 これは全て店主の想像ですが、メーカーが作成して販売店経由でオーナーさんに配付または販売していたものではないかと。または、メーカーが直接、特別な顧客のみに配布していた可能性も。年代的には、昭和30年代か40年代当たりではないかと想像しています。 現代でいえば、メーカー純正のナビといったところでしょうか。 地区は、東北、関東、関西、九州ですので、全国が揃っている状態ではありません。 今となっては、道路の情報も古く使える、ロードマップとして使える代物ではないかもしれません。 しかし、非常に珍しい品だと思いますので、日産ファンにとってはコレクションアイテムして興味深いものではないかと思います。

シマノ・サンテFD

イメージ
本日の商品紹介 今回は、変速機のご紹介。シマノ・サンテのフロントディレイラーです。 未使用品で、元箱と説明書もございます。 説明書に記載の品番はFD-5000となっています。 現在は変わってしまっていますが、デュラエースが登場した当初からの品番は7000番台。 それに次ぐ600(アルテグラ)が6000番台でした。 サンテは、5000番台ということですから、当時の位置付けは上から3番目のグレードだったということがうかがえます。 外箱は白を基調にしています。サンテの製品自体もパールホワイト調のカラーです。サンテ自体は1980年代後半に登場したものの、ごく短命に終わったようです。 その為、サンテを知らない方も多いのではないかと思います。そんなサンテですが、2011年にグラフィック社から発刊された東叡社オフィシャル写真集に掲載されたロードレーサーによって大いに注目を集めることとなりました。 発売期間が短かったこともあり、サンテは同時代の製品と比較して入手が難しいシマノ製品のひとつかと思います。 轍堂にも、商品としては、このフロントディレイラーのみとなります。なお、こちらのFDは、バンドタイプでバンド径は28.6mmになります。 シマノ製品としては、知名度が低いこともあり欲しがる方はそう多くありません。しかし、サンテファンはいるようで、探し回っている方もいるのではないでしょうか。 この手の部品は、コンポ全てが一度に手に入れられるということはなかなかないと思います。地道に、各パーツを根気よくひとつづつ集めていくのがコンポコンプリートの一番の近道ではないでしょうか。

ダイアコンペ610

イメージ
 本日の商品紹介 今回は、吉貝のセンタープルブレーキ、ダイアコンペ610です。 こちらは、現在発売されているDC-610Nではなく、1970・80年代に発売されていたものです。 現行品との外観上の主な違いは、キャリパーのシールが赤いことと、キャリパーを止めるボルトがアーレンキー式ではないところです。 こちらの商品は、キャリパー本体のみ前後のセットとなります。ブレーキアームの取付台座(スティラップ)付となっております。サイドプルブレーキの取付穴を使用して取り付けが可能です。ただし、固定ボルトがナット式ですので、取り付けの際には注意が必要です。 商品はオレンジ色の箱に入っております。 箱の横には、610というシールが貼られておりますので、恐らくは元箱と思われますが、当時のオリジナルのままかは定かではありません。 吉貝のブレーキには、高級グレードとしてグランコンペがあります。ダイアコンペはセカンドグレード的な位置づけになりますので、比較的廉価なマスプロ車の補修用に使用する。また、オーダー車や中古フレームを手に入れて組む際は、全体のアッセンブルパーツもあえてセカンドグレードあたりで組むのがバランスが良くなるのではないでしょうか。

春日部とニューサイクリング

イメージ
 少し前ですが、店が休みの平日に用事があって、春日部駅周辺を歩く機会がありました。用事を済ませて店へ戻る途中、小さな公園に自転車を持った人物像の美術作品があるのを見つけました。 作品がある公園は、こじんまりとした感じです。 帽子にコート姿の男性が自転車を片手に佇んでいるといった風情です。 場所は、粕壁東一丁目バス停のすぐそばにあるまちなみ公園というところです。 作品は「旅人・樹陰」という名で、池田宗弘さんという方が1992年に制作されたもののようです。 自転車に関係した美術作品が、店のごく近くにあるのは何か縁があるな、と思いながらふと横を見ると駐輪場がありました。 どうやら、ここは既に閉鎖されてしまっているようでしたが、さらによく見てみると入り口のすぐ横にこんな看板を見つけました。 どうやら、この駐輪場は競輪の補助を受けて作られたようです。それで、隣の公園に自転車の像があったのですね。納得です。 と、ここまではその日の出来事だったのですが、この話には後日談があります。 ここからは、轍堂の商品紹介ともつながるお話です。 先週のことですが、店内で自転車雑誌ニューサイクリングの棚を整理しているとき、ふと、ある号が目に付きました。「あれ、この表紙の写真はどこかで見たことがあるな」と思いながら、目次の表紙写真の項を見ると・・・ なんと、先日見かけた公園の像ではありませんか。ニューサイクリングの1996年4月号(No.382)の表紙写真は、まちなみ公園にある「旅人・樹陰」でした。 轍堂から歩いてほんの数分のところに自転車関係の美術作品があり、しかもその作品が自転車雑誌の表紙を飾っている。さらに、その雑誌が轍堂の商品棚に並んでいるなんて、なんというめぐり合わせでしょうか。 轍堂が春日部に店を構えたのも何かの縁。 この号のニューサイクリングは、自転車愛好家の方のみならず、春日部にお住まいの方にも手に取っていただきたい1冊です。

チネリのカスク

イメージ
本日の商品紹介 今回はカスクのご紹介です。 最近ではヘルメットの着用が当たり前になってきました。しかしそれ以前は、ツールドフランス等のレースではレーシングキャップをかぶる程度、暑いときはそれすら脱いでいることもあったようです。 その当時、カスクはトラック競技で主に使用されていました。今回ご紹介するのは、チネリのカスクです。 頭部は、前後方向に入っているパッドによって保護されます。横方向は、ストラップでつないでいるだけです。現代のヘルメットに比べて、頭部保護の性能が劣るのは否めません。 カスクの横には、チネリのラベルが縫い付けられています。奥には、60のシールが貼られています。サイズを表しているものと思われますが、見た感じでは60cmあるようには見えません。おそらく、イタリアンサイズの表記でしょう。 最近は、クラシックロードによるライドイベントでもヘルメットの着用が義務付けられるようになってきました。 とはいえ、クラシックロードの雰囲気を楽しむうえではこのようなカスクは外せないアイテムだと思います。 未使用のきれいな品ですので、クラシックロードグッズのコレクションにしても良いと思います。

ワンダータイプのバッテリーランプ

イメージ
本日の商品紹介 今週は、自転車部品を中心にご紹介しようと思います。 今回のご紹介は、バッテリーランプ。 こちらの商品、元はチェコスロバキア軍の支給品だったようです。チェコスロバキアが連邦解消となった際に放出されたものと思われます。単一電池3本タイプで、スライドスイッチはオンオフに加えて、スイッチを押すことによっても点灯できます。元が軍用品だけに、合図やモールス信号を発するのに使えるようになっているのでしょう。 レンズはガラス製です。ちょっと重いですが、レトロな雰囲気があります。このレンズ周りは、サイクリストにはおなじみの、ワンダーの初期の頃のバッテリーライトと同じデザインとなってます。 後ろから見ると判りやすいですが、レンズ周りは丸ではなく、多角形のデザインになっています。また、レンズは回転させることによって前後して、照射範囲が調整できるようになっています。 東欧製ということで、決して精度の高いつくりとは言えませんが、オリジナルワンダーのレプリカといっていいようなデザインですので、フレンチテイストあふれるランドナーには似合うと思います。

追加商品色々

イメージ
 週末は来客が多かったのですが、その合間を縫って、商品の追加陳列を行いました。 追加したのは、自転車関連の商品で、ボトルや変速機等です。 個々は、順番にご紹介していきますが、本日はボトルをご紹介します。 新旧様々な物を取り揃えております。ボトルは、見た目に結構目立つ位置にありますので、外観上は意外に重要なパーツになりますよね。クラシックなランドナーに最新デザインのボトルを付けたり、カーボンロードにアルミボトルでは、映えませんよね。 自転車のブランドに合わせたり、フレームカラーに合わせるというのは無難な選択。または、ボトルシェイプは時代性を合わせつつ、あえて色で冒険してみる。本人の主張があったり、分かっていて色のバランスをあえて崩してみるという選択はありだと思います。簡単に取り換えられるボトルならではの遊びに色々と挑戦してみるのも楽しいと思います。

渡辺捷治製作所

イメージ
 埼玉県八潮市にある、渡辺捷治製作所。店主は、工房が千葉県松戸市にあった頃からかれこれ30年以上お付き合いいただいているフレームビルダーさんです。 SW-WATANABEで知られるフレームは、愛好家の中では乗りやすいと評判の高いビルダーさんです。車種もトラックレーサーからランドナーまで、幅広く製作することができます。 かつて、NJS登録していた時代は、多くのトップレーサーが使用しており、千葉55期の鈴木誠選手がSWのフレームで競輪グランプリを優勝したことがあります。 店主は、トラックレーサー、ランドナーのフレームをオーダーした経験があります。いずれも癖のない、踏んだ以上にスーッと進む、乗り手に負担を感じさせない乗り心地が「乗りやすい」とサイクリストが口々に言う秘密ではないでしょうか。 そんな、素晴らしいフレームを生み出す渡辺捷治さんの工房が、今、存続の危機にあると耳にしました。色々とお世話になってきた店主としても、何とかしたいとは思いますが、微力な一個人では如何ともしがたく、もどかしい限りです。 そこで、せめてもと思い、轍堂では渡辺捷治製作所に少しでも興味を持っていただけるよう、この投稿をさせていただきます。 先ずは、渡辺捷治製作所のサイトご紹介です。 https://sw-watanabe.net/ こちらは、渡辺捷治さんの兄上が運営されているサイトです。渡辺捷治製作所の住所、電話番号などの情報はもとより、渡辺捷治製作所の成り立ちなどについても掲載されています。興味を持たれた方は是非一度サイトを訪れてみてください。 次に、轍堂にある渡辺捷治製作所関連の商品ご紹介です。 先ずは雑誌を2冊 2007年に発売された「自転車人」と2011年に発売された「シクロツーリストVol.3」です。これらの本は、全国のフレームオーダーが可能な主な工房を特集しているものです。 どちらにも、SW-WATANABEを生み出す渡辺さんが紹介されています。                     そして、既にお分かりの方もいらっしゃると思いますが、この2冊、いずれも表紙は渡辺捷治さんご本人が表紙を飾っています。このことからも、SWがどのレベルのフレーム工房なのかということを感じていただけるのではないでしょうか。 より、SWフレームのことをお知りになりたい方は、是非この2冊を手に入れてください。

ユニカNo.65チネリマーク入り

イメージ
 本日の商品紹介 今回も自転車サドルの紹介です。 今回のサドルは、ユニカのNo.65でチネリマーク入りです。65番のサドルは、プラベースの革張りサドルですが、パッドは入っていません。 商品は、チネリのロゴマーク入りの袋に入っており、当時のままと思われます。 サドルの裏には、説明書か保証書と思われる紙が入っています。 サドルが入った袋は、ご覧のように口が金具で封をされています。このことから、この商品は出荷当時のままの荷姿と思われます。 サドルの前部には、チネリのマークが入っています。袋の上からですが、シート表皮は表革でシボが入っているように見えます。 サドルには、後部にチネリのロゴが入っています。サドル表皮は黒で、前のマークと後ろのロゴは黄色で入っています。 ユニカNo.65を横から見たところ。No.2,3,4等と比べて、サドル全体が薄い(低い)作りになっています。パッドも入っておりませんので、当時の用途としては、トラックレーサーやロードでも短距離系に使用されていたのではないでしょうか。 このユニカNo.65はチネリマークが入っていますので、チネリの古い、年代的には1970年前後のトラックレーサーが最も合うと思います。 また、日本には競輪がある為、スチールフレームが手に入りやすい状況にあります。日本のビルダーによるフレームでも、スチールでホリゾンタル。パーツは古いカンパニョーロをメインにして、サドル、ハンドル、ステムあたりをチネリで揃えてやれば、いい雰囲気のレーサーが出来上がるのではないでしょうか。

カシマックスとフジタ・シームレス

イメージ
 本日の商品紹介 今回も引き続き、自転車サドルのご紹介です。 ただし、前回までは海外メーカーの自転車サドルをご紹介してきましたので、今回は日本メーカーのサドルをご紹介いたします。 一つ目は、加島サドルのカシマックス・スーパープロです。 こちらの商品は、黒と茶の2種類あります。 サドルはプラベースで、パッド入り。シート表皮はいずれも起毛革となっています。 二つ目は、藤田サドルのフジタ・プロフェッショナル・シームレススーパーソフトです。 こちらのサドルもプラベースのパッド入り、起毛革のシート表皮となっています。色は茶のみとなっています。 今回のサドルは日本製ですので、自転車も日本製パーツをアッセンブルしたランドナー系に合いそうな感じがします。 1980年代頃のマスプロ社のドレスアップにしてもよし。 オーダーなら、トーエイのスタンダードフレームにシマノやサンツアーをメインに。もしくは、一部にスギノや三信あたりも交えて、オール国産で組む。 コテコテのフレンチやイタリアンとちょっと違った、さっぱり系の和食テイストな1台を組むというのもいいと思います。