ニューサイクリング 1971年10月号(No.83)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1971年10月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1971年10月号は、通巻83号です。

通巻83号の目次をページ順に追うと、

グラビア 熊のサイクリスト

10   特集 機能とオリジナリティのルネルス

20 特集 オーダーして感じるままに

24 特集 最近のトップクラスのロードレーサー バイシクリング'71年4月号から

39 サイクルラリーへの招き

40 対談 いろいろおしゃべりしよう(3) 第三回クラブラリーをめぐって

44 エッセイ まとまらない話(六)

48 エッセイ あの日あの時 その2 伊那紀行より

51 エッセイ 私自身の清朗さのために 大阪港のタケやん

54 エッセイ コーヒーのお話

58 サイクリングレポート 旧室生街道

60 サイクリングレポート 上日川峠

62 再び山岳サイクリングについて

64 ブックガイド

66 パニアバッグ

70 交換案内

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「機能とオリジナリティーのルネルス」

この記事は今月号の特集の一つで、ルネ・エルスのみを取り上げています。冒頭ではエルスの当時のオリジナルオーダーシート内容、サイズ、アングル、ホイールベース、トップチューブ、リヤー及びフロントセンター、トレイル、使用部品の銘柄指定まで29項目が並んでいることを紹介しています。本文では最初に当時の日本自転車界の流れを、次にルネルスという名と当時把握されていた日本にあるルネルスの所有者と車種を紹介しています。そして、次の記事でも取り上げられている新たに日本へ入ってきたエルス3台を各部の写真も交えてそれぞれの仕様を紹介しています。


「オーダーして感じるままに」

この記事は今月号の特集の一つで、発注したルネルスの3車種を実際に手に入れた千葉洋三氏によるレポートです。入手したエルスはルートコンペティション、ランドヌールタイプ、シクロツーリストタイプの3種で、3台の良いこと悪いこと、各車種をオーダーした意図について述べています。


「最近のトップクラスのロードレーサー」

この記事は今月号の特集の一つで、アメリカの雑誌「バイシクリング'71年4月号」に掲載された「スターが乗っている自転車」という記事を紹介しています。ここではエディ・メルクスの使用車の部分アップ写真を中心に掲載しながら、ファウスト・コッピの言葉の引用や機材に関する進化内容などを紹介しています。


「サイクルラリーへの招き」

ここでは、日本サイクリング協会が主催する「第3回中部日本サイクリングラリー」と、立教大学サイクリスツツーリングクラブが主催する「オープンサイクルラリー」の開催告知を掲載しています。


「いろいろおしゃべりしよう(3) 第3回クラブラリーをめぐって」

この記事は、今井編集長と自転車関係者が対談していくシリーズ企画です。今回は、港サイクリングクラブの植原郭氏との対談です。話題は「港サイクリングクラブが提出した課題」として、クラブラリーの方向性、サイクリング環境の諸問題、理想的な団体を目指すことについてディスカッションしています。


「まとまらない話 (六)」

この文は綿貫益弘氏によるもので、まとまらない話の6回目です。今回は、夜中の急行列車の中での話、雨の九段下駅での話、急行列車に乗り合わせた親父さんから聞いた台湾に置いてきた家族の話、旅行先へ出した礼状の話について書いています。


「あの日あの時 その2 伊那紀行より」

この文はサイクリングエッセイで、杖突街道を走った際に見聞きした風物を綴っています。その内容は伊那谷での石置き屋根のある家の風景のこと、ツーリング中に入る温泉や鉱泉とそこでの宿のこと、分杭峠のことを綴っています。


「私自身の清朗さのために 大阪港のタケやん」

この文は、大阪港を舞台に一人の人物について描いたエッセイです。


「どうらくエッセイ コーヒーのお話」

ここでは、コーヒーに関する筆者の好みのことなどをいくつか綴っています。今回は道志で飲んだインスタントコーヒーの話、コーヒーの起源と世界への広がり、豆の品種や味の特徴に関する話題などを綴っています。


「サイクリングレポート 旧室生街道」

筆者はツアー二日目、雨と濃い霧の中を昨夜泊まった菅野から室生へハイペースで走っていきました。ここで室生寺を見学したあと旧室生街道へ向かいます。急坂を乗ったり押したらしながら登り、腰折れ地蔵を見学してから下りもひどい道を下りて仏隆寺へ。ここで土地の人と話をしてから次の目的地へと自転車を走らせました。


「サイクリングレポート 上日川峠」

筆者は初鹿野駅で自転車を組み立て、サイクリングを開始します。登りは舗装から山道になり、嵯峨塩温泉を過ぎて坂はさらに急になってきたので押していくことになります。残り数百メートルというところまで来ると道の中央に大きな地割れがあり、担いでいくこととなりましたがとうとう峠に立つことができました。峠で1時間ほど楽しんでからは九十九折れのダウンヒルを下りこの日の宿泊地である裂石に到着します。翌日は塩山から勝沼を抜けて初加納に戻るだけなので、宿に着いてすぐ昼寝をして風呂に入ったあとはいつの間にか眠ってしまいました。


「再び山岳サイクリングについて」

これは、以前に筆者がニューサイ誌に寄稿した山岳サイクリングについての文に対する他の読者からの意見文に対する返答としての意見文です。


「ブックガイド」

このコーナーでは、自転車関連の書籍を紹介しています。ひとつはアメリカで発行された年少者向けの「anybody's bike book」、他は和書2冊で三共電器発行の「群馬の峠」と赤間関書房発行の「ペダルをふんでロンドンへ」となっています。


「パニア・バッグ」

このコーナーは、読者に開放されているページです。今月号は読者からの質問の他、自転車ブームと掲載文に対する読者からの意見が掲載されています。


1971年10月号の裏表紙広告は、財団法人 自転車産業振興協会でした。

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