ニューサイクリング 1971年3月号(No.77)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1971年月3号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1971年3月号は、通巻77号です。

この号からは表紙の題名が記載されなくなりました。

通巻77号の目次をページ順に追うと、

10   特集 北海道ツーリングの招待 1、北海道に来る人に

17   特集 北海道ツーリングの招待 2、北海道に行く人に

22 コースガイド あんずの里

26 ツーリング カメラ紀行 阿武隈山地

31 読者の集い

40 メカニズム やさしいメンテナンス チェンの手入れ

45 製品メモ

46 ツーリング 十国峠を越える二題 山又山の十石峠

52 ツーリング 十国峠を越える二題 十石峠・栂峠・武道峠

60 エッセイ 道楽エッセイ カメラの話

64 エッセイ サイクリングファッション サイクリングのはきもの

66 エッセイ 盗られた車のいろいろな話

70 パニア・バッグ

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「北海道ツーリングの招待 1、北海道に来る皆さんに」

この記事は今月号の特集で、旭川サイクリングクラブに所属する筆者が道外から訪れるサイクリストに向けた、北海道サイクリングにおける注意事項などについて述べています。その内容は、「言葉のこと」「気候のこと」「食物のこと」「自転車のこと」「寝る所のこと」となっています。そして、最後には「地名のこと」として北海道各地の地名を読み仮名とともに40か所ほど、そして旭川周辺の地名のアイヌ語をその意味とともに紹介しています。


「北海道ツーリングの招待 2 北海道に行く人に」

この記事は今月号の特集で、かつて北海道ツーリングをした三人にその経験からこれから行く人のためのアドバイスを聞いています。そのポイントとなったものは「プランについて」「宿泊について」「走り方について」「自転車について」「すすめたい所」となっています。


「コースガイド あんずの里」

この文はアルプスの萩原慎一氏による、長野県のあんずの里を巡るサイクリングコース案内です。筆者はクイックエースを袋に詰め、夜行に乗って信越線の矢代駅まで行きます。駅からサイクリングをスタートした筆者は薬師山展望台へ上ってあんずの里を眼下に眺めた後、下ってあんずの花の中を走って駅にいったん戻ります。そこからは姨捨山と松代を訪れたのちに松代駅から帰途につきました。


「カメラ紀行 阿武隈山地」

この文は、1年半ほど前に阿武隈山地を訪れた筆者が17日間のツーリングの思い出を撮影した写真によって思い出しながら綴ったサイクリング紀行です。


「春山スキーとサイクリングを楽しむニューサイクリング読者の集い」

これは、サイクル出版社の主催によって5月2日~3日に志賀高原で開催するイベントの案内です。


「スポーツ車の調整と修理と手入れのはなし 7」

この記事は編集部の今井千束氏が、初歩的な段階から一通りいじれるようになるまでのスポーツ車のメンテナンスについて解説しています。今回は「トランスミッション3」と題して、チェーンの種類とその構造、そしてチェーンの切り方と手入れについて解説しています。


「製品メモ」

こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、べロックスのチューブラー用パンク修理セットとバーテープなどを取り上げています。


「十国峠越え二題 "トオイシトウゲ"(?)を越えたのだが・・・」

12月の中頃筆者は、夜8時過ぎの急行列車に弟とともに高崎駅から乗り込みます。九時半頃小諸駅に降りた一行は駅前の旅館に泊まり、翌朝5時半の小海線始発で海瀬駅まで移動します。自転車を組み立てた後は武州街道を走り始めます。登りが始まると筆者は弟を先に行かせて歩いていきます。峠は面白みのないところで、少し下ったところで大休止を取ります。下りは日陰が凍結しており、何度か転倒した後は自転車を降りて進みました。やがて人家がみられるようになり、鬼石まで走ってからバスに乗って家路につきました。


「十国峠越え二題 真冬の峠越え ー十石峠・栂峠・武道峠-」

筆者は12月に群馬と長野の境となっている峠を越えに出かけ、前日に輪行を利用して古谷の旅館に前泊します。翌日は十国を通って十国峠を越え水ノ戸まで下りますが、そこから栂峠に行ける道が無く、いったん十国峠まで登り返します。そこから栂峠に向かい無事越えたあとは三寸木、木原次を通って武道峠に辿り着きます。峠の下りは暗くなったため、遭難寸前の状況にあいながらなんとか中之沢の人家を見つけました。ここで友人に迎えを頼み、途中で落ち合って万場の友人宅に泊まり、翌日は午後から帰途につきました。


「どうらくエッセイ カメラのお話」

ここではキャノンやオリンパスペン、六×六について、製品にまつわるエピソードなどを交えて語っています。


「サイクリング・ファッション」

ここでは、サイクリストもそれなりの服装を楽しむことができるはずという視点でサイクリングファッションを語っています。今回は「サイクリングのはきものについて」と題し、レーサーシューズ、滑る道での靴、スパッツ、靴底のこと、靴下のことについて、筆者の気づきやアイデアを披露しています。


「盗られた車についてのいろいろのおはなし」

この文は、盗難にあった筆者の自転車で日本一周をした時の思い出を綴るエッセイです。5段変速でキャリアの無い自転車にサイドバックをひもで括り付け、旅に出た筆者は箱根、四国、山陰、佐渡島、千葉、京都で経験したアクシデントや思い出について綴っています。


「パニア・バッグ」

このコーナーは、読者に開放されているページです。今月号は旅行車への改造に関する質問や林道サイクリングをした感想等が寄せられています。


1971年3月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「ダイヤモンド」でした。

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