ニューサイクリング 1971年6月号(No.80)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1971年6月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1971年6月号は、通巻80号です。
通巻80号の目次をページ順に追うと、
10 特集 山岳サイクリング〈二〇の峠〉
28 特集 山岳サイクリングの限界 -「北アルプスに挑む」の問題性-
31 特集 山岳サイクリング雑感
34 特集 私の山岳サイクリング
48 エッセイ まとまらない話(五)
52 対談シリーズ(その一) いろいろおしゃべりしよう サイクル写真あれこれ
56 ツーリング 私の峠越え(その三) 鶴峠
58 ツーリング ツーリングレポート 厳道峠と山伏峠
61 サイクリストコーナー サイクリングファッション
66 パニア・バッグ
70 交換案内
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「山岳サイクリング 20の林道」
この記事は今月号の特集の一つで、ここでは20の林道を地図入りで紹介しています。取り上げている林道は、「林道和田線」「奥多摩観光道路」「鋸山林道」「奥武蔵グリーンライン」「小川谷林道」「林道大月線」「日川林道」「丹沢林道」「犬越路林道」「林道山北・山中線」「斉木林道」「林道観音峠線」「峰越林道」「馬越峠」「野呂川林道」「林道丸山線」「麦草峠」「美ヶ原・駒越林道」「大平街道」「鈴鹿越乗鞍登山道」となっています。
「山岳サイクリングの限界について -「北アルプスに挑む」の問題性-
この記事は今月号の特集の一つで、ここではニューサイ1970年10月号に掲載された紀行文に対する問題提起と、筆者の考える山岳サイクリングについて意見を述べています。
「山岳サイクリング雑感」
この記事は今月号の特集の一つで、ここでは当時ブームとなっていた山岳サイクリングに対する筆者の感想と、自身の経験を踏まえた山岳サイクリングを行う際の心構えなどを綴っています。
「私の山岳サイクリング」
この記事は今月号の特集の一つで、ここでは筆者の考える山岳サイクリングは山岳地帯を走るという意味でのものはなく、山道を押し上げたり担ぎ上げたりするサイクリングにあるとしています。そのうえで山岳サイクリングをすることの重みと、山岳サイクリングにおいては万全の計画を立てることとそれを熟すだけのテクニックと体力が無ければならないと説いています。
「まとまらない話 (五)」
この文は綿貫益弘氏によるもので、まとまらない話の5回目です。今回は、安曇野の美術館を訪れた時の話、小さな地方都市の女の子の話、だらしなく半年近くも堂々めぐりをしていた話、茅場町の印刷屋へ校正に行った時の話について書いています。
「対談シリーズ・その1 いろいろおしゃべりしよう サイクル写真あれこれ」
この記事は、今井編集長と自転車関係者が対談していくシリーズ企画です。今回は、サイクル写真の確立に取り組んでいる原明吉氏との対談です。その内容はサイクル写真とはに始まり、良い写真を撮るにはと発展しています。
「僕の峠越え その三 鶴峠を行く」
筆者は5月のある土曜日、ふと思い立って翌朝からサイクリングに出ます。奥多摩湖畔を快走してからは、小管川沿いのガタガタ道を進みます。九十九折れの地道を走って鶴峠で30分ほど楽しんでからダウンヒルにかかります。西原から上野原、大垂水峠、八王子、日野、立川と走って日が暮れてから無事家に帰りつきました。
「ツーリングレポート 厳道峠と山伏峠」
筆者は高尾の駅前で自転車を組み立て、サイクリングを開始します。ダウンヒルを楽しみながら上野原まで行ってから桂川を渡り、秋山村へと向かいます。峠への道ではゆっくり押し歩きながら進み、明神峠のトンネルを過ぎ田野入、奥牧野、安寺沢といって厳道峠に辿り着きます。峠で昼寝をしてから下りにかかり、大久保に取った宿に入ります。翌日はひどい雨で、小降りになってから出発して山伏峠に向かいます。しかし激しい雨に加えて強い風も吹いてきたので、峠を越えて山中湖まで下りた後は富士吉田まで行って今回のランを終了しました。
「サイクリングファッション」
ここでは、サイクリストもそれなりの服装を楽しむことができるはずという視点でサイクリングファッションを語っています。今回は「服装について」と題し、サイクリングをする場合の機能的な服装、保温や疲労の軽減を考慮した、しかもファッションとして耐えうるものという視点で、筆者のアイデアをイラストとともに披露しています。
「パニア・バッグ」
このコーナーは、読者に開放されているページです。今月号はメカニズムに関する質問や本誌に対する感想の他、詩の投稿が掲載されています。
1971年6月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「BS-27」でした。
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