ニューサイクリング 1971年9月号(No.82)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1971年9月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1971年9月号は、通巻82号です。

通巻82号の目次をページ順に追うと、

10   特集 機能第一のオーダー

17 対談 いろいろおしゃべりしよう(2) ヨーロッパの自転車あれこれ

22 たった一台の私の自転車

28 エッセイ 冒険とサイクリング

42 エッセイ あの日あの時-その1 霧の峠

44 エッセイ あの日あの時-その1 初めての大垂水峠

46 紀行 カメラ紀行

48 紀行 志賀高原ツアー

54 サイクリングレポート 半原越え

56 サイクリングレポート 霧積温泉郷

58 エッセイ コーヒーの話

62 製品メモ

67 パニア・バッグ

71 交換案内

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「機能第一のオーダー」

この記事は今月の特集で、オーナーのこだわりが強くあらわれたオーダーのキャンピング車を2台取り上げています。1台はフレームチューブにタンデム用を使用した、堅牢さだけを重点に置いたという車。そしてもう1台はチベットに行くことを念頭に置いて製作されたもので、前三角のパイプに3本とも28.6mmのハイテンプレーン管を使用し、大型のポリタンクを左右に装備できるようなリアキャリアを取り付けた車です。


「いろいろおしゃべりしよう(2) ヨーロッパ・自転車あれこれ」

この記事は、今井編集長と自転車関係者が対談していくシリーズ企画です。今回は、ヨーロッパを回ってきたという方に現地の自転車店やサイクリストの様子、その他の旅のエピソードについて聞いています。


「たった一台の私の自転車」

この記事は読者によるもので、筆者のこれまでの自転車遍歴と、現在所有しているランドナーについて、年に1回塗り直していることやアッセンブルについての詳細な説明を綴っています。


「冒険とサイクリング」

この文は、かつてゴムボートによる漂流旅行を行った筆者が綴ったエッセイです。冒険についての話題では、特殊なボートによる太平洋単独横断を計画している青年の話。サイクリングについては、日本一周を終えて現在はヨーロッパへ子供達に紙芝居を見せながらサイクルツーリングを行おうとしている女性の話。そして、最後には筆者が冒険とサイクリングに対する筆者の考えを述べています。


「あの日あの時 その1 霧の峠」

この文は、サイクリングエッセイです。筆者は輪行で訪れた茅野駅から深い霧が立ち込める中を杖突峠に向けて登っていき、見晴し茶屋に着いてから同行者が到着するまでのことを綴っています。


「初めての大垂水峠」

この文は、サイクリングエッセイです。筆者はサイクリングを始めて間もない頃にJCAモデルコースの相模湖、津久井湖コースを走りに行き、生まれて初めて自転車で越えた峠の思い出を綴っています。


「カメラ紀行 四つの峠」

ここでは、五万分の一地図「五日市」で見つけた峠を1日で走って来た「満地峠」「二ツ塚峠」「梅ヶ谷峠」「小野峠」を写真で紹介しています。


「志賀高原ツアー」

この文は、5月の上旬に毛無峠を目的地としたサイクルツーリングの紀行です。筆者達は渋峠に到着しましたが、車と人のラッシュのため早々に立ち去り、山田峠に移動してから一休みとします。休憩後は万座まで下り、昼食をとってから一行の4人は万座峠を目指します。峠では2人がUターンして、筆者ともう一人が先に進みます。万座峠からは老ノ倉峠を経由して毛無峠に辿り着きます。峠では写真を撮ったりして休憩した後もと来た道を引き返して草津に取った宿まで下りていきました。翌日は朝から雪が降っており、さらに雨に変わって出発準備をしているところで同行者のホイールにトラブルが発生したため、予定していた野反湖に行くのは取りやめて自転車をばらし今回のツーリングを終えることにしました。


「サイクリングレポート 霧積温泉郷」

筆者はこれで終わりかと何度も思いながら、山の上り下りを繰り返して走っていきます。途中川に出たところでコーヒーを沸かして食事をとり、さらに進みますがさらに道はひどくなります。それでもやっとのことで難関を乗り切って辿り着いた霧積温泉郷には長い轍に報いるような超俗の感がありました。

※目次では掲載ページが56ページとなっていますが、本文は54ページから掲載されています。


「サイクリングレポート 半原越」

筆者は5月の終わりごろ、東京の自宅からサイクリングに出発します。世田谷通りから多摩水道橋、鶴川、根岸、上溝と進み中津川を渡って峠への登りに入っていきます。登りは始めからかなりの急傾斜で途中からは泥道を押したり、さらに先はやぶの中を担いでいかなければなりませんでした。それでも何とか辿り着いた半原峠からの景色はすばらしく、そこで1時間ほど休憩してからダウンヒル、その後も快適に家路を進みました。

※目次では掲載ページが54ページとなっていますが、本文は56ページから掲載されています。


「どうらくエッセイ コーヒーのお話」

ここでは、コーヒーに関する筆者の好みのことなどをいくつか綴っています。最初は銀座の裏通りにある店で出るコーヒーの話。もうひとつは杉並のとあるガード下にあるコーヒー屋の話と「珈琲」という字の由来について。最後は寒い時期に外でコーヒーを飲むための段取りについてとなっています。


「製品メモ」

こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、レジナのフリー「オロ」とチェーンの「スーパーコルサ」、エクセルトのハブ3種類、TAのタンデムの右側用チェンリング、スーパーチャンピオンのリム、ソービッツのダイナモ、ブロックダイナモ、ヘッドランプ、テールランプ、リフレクターなどを取り上げています。


「パニア・バッグ」

このコーナーは、読者に開放されているページです。今月号は各種質問の他、サイクリングクラブの設立や活動に関するニュース、山岳サイクリングに関する掲載記事に対する意見文などが掲載されています。


1971年9月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「BS-27」でした。

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