ニューサイクリング 1972年11月号(No.96)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1972年11月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1972年11月号は、通巻96号です。

この号のグラビアは「PARTS COLECTION 5.」「峠みち」です。

通巻96号の目次をページ順に追うと、

12 軽量車への追及-チタンのフレーム

16 タンデムは許可されているか

24 津軽から江差へ

36 日韓親善サイクリングの旅

46 六三年前の自転車

47 明治四二年のカタログから

50 悪戦苦闘の宮ケ瀬越え

53 サイクリング歳時記〈落人〉

54 夏の終りの峠越え

56 上日川峠、大菩薩越え

61 サイクリングの歌

62 カメラルポ カナダロッキーを走る

66 カメラルポ オランダサイクリング

  製品ニュース クレメンタイヤ・カニヨンガード、四本組スパナ

70 コレクションメモ ジロのミニカー 動くサイクリング人形

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「超軽量車へのひとつの試み」

この記事は、自転車の軽量化の手段として鉄のパイプを軽いものに変えるという試みを取材したものです。今回取り上げているのは東邦チタニウムが試作した、フレームのみならずエンド、ステム、キャリア等もチタン製とした実用車スタイルの自転車です。


「タンデムは許可されているか」

当時、タンデムサイクリングが流行しそうななか、タンデム乗用の交通法規上の立場は甚だあいまいでした。そこでこの記事では現状の整理と今後の方向を考えるという意図で、前半では各種の交通法規や全国各県の現状を紹介。後半では、タンデムに対する警視庁の意見として指摘されたタンデム車の構造と走行上の問題点を紹介したうえで、それに対する編集部の意見を述べています。


「津軽から江差へ」

この文は、綿貫益弘氏によるサイクリングエッセイです。筆者は東京から特急と汽車を乗り継いで弘前に移動。列車の遅れですでに午をまわっていましたが、飯をゆっくりと食べてから出掛けます。そこからは鯵ヶ沢、十三湖、小泊と進みます。その先は龍飛に向けて磯を担いだり、小舟に助けてもらいながら進んで三厩に泊まってからフェリーで福島へ渡ります。福島からは海沿いを走って松前から江差を目指していきました。


「日韓親善サイクリング旅行から」

この文は、日韓親善サイクリング旅行団の団長として参加した高橋長敏氏による旅のレポートです。レポートでは、下関から韓国へ渡る船上のことや当時の韓国の様子、サイクリングのことと団長として感じた旅の感想を伝えています。


「六三年前の自転車のこと」

ここでは、筆者の祖父がピアスの自転車を購入した時の明治42年発行のカタログを見つけたことと、祖父との自転車に関する思い出を綴っています。


「石川商会発行のカタログ」

この記事は、前ページで筆者が紹介した明治42年発行のカタログについて、編集部がカタログの発行元である石川商会のことと、カタログの内容を詳細に紹介しています。


「悪戦苦闘の宮ヶ瀬越え」

筆者は自宅の川崎を出て道志を通り一山超えて落合の集落に入ります。ここから宮ヶ瀬大橋を渡って宮ヶ瀬越えを目指します。山道に入ってからは担ぎ、更にやぶ漕ぎをしながら進みます。見晴らしのきく場所で弁当を広げ、再び自転車を担ぎ上げようやく宮ヶ瀬越えに到着します。下りも苦労の連続で、自転車を担ぎ下ろしたり、低木が絡んで作り出したトンネルを押したりしながら進んでいきます。やがて広場に出てから林道に向かい山道は終わりとなりました。


「サイクリング歳時記6 落人(おちうど)」

このコーナーは、自然と自転車、生活と自転車のかかわりについて歳時記的な角度から見てみようとの意図で綴られています。今回は「落人」と題して、落人伝説と落人部落の成立に関する話題を紹介しています。


「夏の終りの峠越え」

筆者は大学院の入試に息がつまり、八ヶ岳方面への走りに出ます。小淵沢に降り立った筆者は、清里へ向かいその日は清里のユースホステルに宿泊します。翌日は臼田まで下ってから田口峠を越え、広河原を通って磐戸の宿に入ります。次の日は塩ノ沢峠を越えて白井へ下り、坂下で食料を調達してから武道峠、新三郎峠、栂峠を経由して小海へ向けて下っていきました。


「夏の終りに」

筆者は初鹿野から走って、嵯峨塩鉱泉の宿に泊まります。翌日は弁当をもらって宿を出てから上日川峠を越え、さらに大菩薩峠を目指します。大菩薩峠では二時間ほど過ごし、小菅へ降りていきました。


「サイクリングの歌」

このページには、「風に向かって」と題した歌の楽譜と歌詞を掲載しています。


「カナダ・ロッキーを走る」

この記事は、筆者が参加したカナダをキャンプをしながら走ったサイクリングツアーの様子を伝えるフォトレポートです。


「オランダのんびりサイクリングから」

この記事は、筆者が参加したオランダを巡るサイクリングツアーの様子を伝えるフォトレポートです。


「製品ニュース」

こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、クレメンのタイヤ各種、カニヨンのガード等を取り上げています。


「コレクションメモ」

このコーナーでは、自転車に関する雑貨類を紹介しています。今回は、ジロ・デ・イタリアのチームカーのミニカーと、電池で動くサイクリング人形を紹介しています。


1972年11月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「BS-27」でした。

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