ニューサイクリング 1972年1月号(No.86)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1972年1月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1972年1月号は、通巻86号です。
この号のグラビアは「権兵衛峠」です。
通巻86号の目次をページ順に追うと、
10 特集 新春放談会
19 第七回日本自転車デザインコンクール作品募集要項
20 特集 メカニック・クイズ
24 路傍の文化財〈連載第三回〉 不動明王について
28 エッセイ まとまらない話(七)
32 エッセイ 夜汽車の独り言
46 カメラ紀行 佐久から西上州へ
52 スケッチ・メモ 八ヶ岳高原での秋
54 サイクリングレポート 法師温泉から赤沢林道へ
56 サイクリングレポート 五ヶ所街道
58 エッセイ ウエスト東京・ウェーブラン
62 山岳サイクリング論争
64 レース '71ヨーロッパプロルート競技
68 パニア・バッグ
となっています。
主な記事の内容を以下にご紹介します。
※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。
「新春放談」
この記事は今月号の特集で、長いサイクリングの経験を持ち何か一つのものをその中に生み出している人達4名を招き、今井編集長との会談の様子をまとめています。
「第七回日本自転車デザインコンクール作品募集要項」
ここでは、財団法人関西自転車産業協会が主催するコンクールの課題等を案内しています。この年の課題は、輪行用の自転車とその自転車を収める袋または容器、業務や職域で使用される専門機能を持った自転車の二つとなっています。
「メカニック・クイズ」
この記事は今月号の特集の一つで、自転車に関するクイズが出題されています。ひとつは「写真でみるクイズ」としてクローズアップした自転車の部分の写真からどの部位かを当てる問題で、もうひとつは「数字と用語のクイズ」として数値や用語が何を表しているかを解く問題です。解答は72ページに掲載されています。
「路傍の文化財」
この文は、筆者がサイクリングの際に見てきた路傍の文化財を紹介していく企画の連載です。連載第三回は「不動明王について」と題して大聖不動明王について解説しています。
「まとまらない話(七)」
この文は綿貫益弘氏によるもので、まとまらない話の7回目です。今回は、京都・ギオンで輪行用の自転車をばらした話、祇園のお祭りの時の話、銀閣寺の下宿を訪ねた時の話、ギオンのねえさんから聞いた話について書いています。
「夜汽車の独り言」
この文は、筆者が甲府までの切符を買って乗った長野行きの夜汽車の車内で色々と思い巡らしたことを綴ったエッセイです。
「カメラ紀行 佐久から西上州へ」
このコーナーは写真で綴るサイクリング紀行です。今回は「大深山のあたり」「馬越峠付近」「馬越峠にて」「御座山荘にて」「ブドウ峠付近」「ブドウ峠の下り」「中ノ沢部落にて」と題した写真を掲載しています。
「八ヶ岳高原での秋」
ここでは、文とともにスケッチ画を用いて訪れた地の様子を綴っています。今回は「八千穂にて」と「麦草峠にて」の二つが掲載されています。
「サイクリングレポート 法師温泉から赤沢林道へ」
筆者は川原をそのまま囲った風呂に入り、そのあとは皆と杯を傾けまた風呂場へ向かいます。翌日も朝早くに風呂へ入ります。その日のサイクリングはしょっぱなから担ぎ、峠の前で昼食を取りさらに上って峠を越えますが四万への下りも道は険しく歩いて下っていきました。
「サイクリングレポート 五ヶ所街道」
筆者は、筆者の祖父が管理していた径を走って伊勢神宮宮域林を抜け剣峠を目指します。五十鈴川を見ながら走り、高麗広を過ぎて登りにかかり峠を越え途中川のせせらぎの聞こえる土手に寝ころび夢の中へ。冷気を含んだ風に目覚めると、宵の明星が輝き始めていたので帰路につきました。
「ウェスト東京・ウェーブラン」
筆者は小さな峠を次々と登ってはびゅう―っと降りてくるウェーブランと命名した峠越えランに出かけます。11月の初め朝早く出発した筆者は、川越街道を走ってから所沢入りさらに飯能へ向かいます。飯能からは名栗川沿いに走り最初の峠となる畑峠を越えます。その後は東青梅に向かい青梅街道、秋川街道を通って二ツ塚峠を越えて五日市へ向かいます。五日市からは小峰峠を越え、その後は八王子の市街地を避けて帰路に着きました。
「山岳サイクリング論争」
ここでは、一時期NC誌の紙面で議論が交わされていた山岳サイクリングに対する意見が、新たに3件掲載されていています。
「'71ヨーロッパプロルート競技」
この記事は、「ベルギー一周」「バスク一周」「フレッチョワロンヌ」「リエージュ・バストーニュ・リエージュ」「GPフランクフルト」「チューリッヒ」「ダンケルク」のレースレポートと上位入賞者の紹介です。
「パニア・バッグ」
このコーナーは、読者に開放されているページです。今月号はサイクリング紀行文に対する感想と、馬引沢峠の案内が寄せられています。
1972年1月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「BS-27」でした。
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