ニューサイクリング 1972年3月号(No.89)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1972年3月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1972年3月号は、通巻89号です。

この号のグラビアは「伝正寺鉱泉から一本杉峠へ」です。

通巻89号の目次をページ順に追うと、

10   特集 ヨーロッパ一流プロのマシンについて

22 特集 サイクルラリーとサイクルオリエンテーリング

26 エッセイ 素晴らしき哉サイクルツーリング

33 カメラ紀行 海の見える林道

46 エッセイ まとまらない話(九)

50 レース '71ヨーロッパプロルート競技

53 エッセイ サイクリングの古参兵

58 路傍の文化財〈連載第五回〉 如来(その一)

60 サイクリングレポート 一日で越えた六つの峠

63 サイクリングレポート 鶴峠を越える

64 サイクリングレポート 山を越す道があって

66 パニア・バッグ

69 交換案内

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「ヨーロッパ一流プロのマシンについて」

この記事は今月の特集の一つで、沼勉氏による「85号「71ツールのマシン」に対する意見」と副題をつけた、NC誌1971年12月号に掲載された記事に対する意見文です。その内容は掲載記事の中から沼氏が気になった点、フレームチューブ、フレームサイズ、フレームアングル、メルクスの車、ステムのことについてとなっています。


「サイクルラリーとサイクルオリエンテーリング」

この記事は今月号の特集の一つで、サイクリングの新しいゲームとして立教大学サイクリスツ・ツーリングクラブが当時数年に渡って追求していたゲームについて取り上げています。記事では同日開催とした、午前のサイクルラリーと午後のサイクルオリエンテーリングのやり方のあらましを紹介しています。


「素晴らしき哉サイクルツーリング」

この文は、自転車旅行について様々な視点から見た筆者の意見を綴ったエッセイです。最初は自転車のみによる日本一周と汽車とバスによる日本一周を経験した筆者が、どちらが楽しい旅であったかを綴っています。その後には、旅で会ったサイクリストのことと、サイクリストの使命という視点で筆者の意見を述べています。


「海の見える林道 嶺岡林道」

このコーナーは写真で綴るサイクリング紀行です。今回は1月の中旬に房総へ行き、嶺岡林道を走った時の様子を写真と文章で伝えています。


「まとまらない話(九)」

この文は綿貫益弘氏によるもので、まとまらない話の9回目です。今回は、凧をあげている話です。


「'71ヨーロッパプロルート競技」

この記事は、「第58回ツール・ド・フランス」「世界選手権メンドリシオ大会」「パリ―ツール」「ツール・ド・ロンバルディア」「グランプリ・ド・ナシオン」のレースレポートと上位入賞者の紹介です。今回は、あわせて71年シーズンのポイントランキングも紹介しています。


「サイクリングの古参兵」

この文は、「人物エッセイ」と称した高橋長敏氏によるエッセイです。取り上げている人物は今井彬彦氏のことで、その内容は今井氏のサイクリング雑誌制作への取組みのことを中心に綴っています。


「路傍の文化財」

この文は、筆者がサイクリングの際に見てきた路傍の文化財を紹介していく企画の連載です。連載第5回は「如来」と題して如来像の特色と、阿弥陀如来について解説しています。


「サイクリングレポート 一日で越えた六つの峠」

筆者は小田急の一番列車に乗って、鶴巻温泉の駅に降り立ちます。自転車を組み立て走り出し、善波トンネルを抜けてヤビツ峠を越えて菩提峠を登ってから丹沢林道に戻ってダウンヒル。途中から林道を外れて物見峠に向けて自転車を押し上げていきます。峠を越えた後は下ってから腹ごしらえをして厚木方面に向かいます。途中の休憩で地図を広げ、この日はさらに貉坂峠と順礼峠を越えてから厚木駅に向かいました。


「サイクリングレポート 鶴峠を越える」

筆者は友人とともに、輪行で鶴峠越えサイクリングに出ます。このサイクリングではサイクリング写真を撮るために、写真を撮りあったりしながら進みます。峠で昼めしを作り、コーヒーを沸かし、峠越えの醍醐味を味わってからダウンヒルに入り、上野原に向かいました。


「サイクリングレポート 山を越す道があって」

筆者は初冬の頃、普段通いなれた道から外れて五ケ所街道から地図にもまだ名の乗っていない峠を目指します。高麗広から林道を進み、その終点からは押し上げて筆者達が「田代峠」と名付けた峠に辿り着きます。ここでしばらく話をした後、床木に降りて伊勢の自宅を目指すことにしました。


「パニア・バッグ」

このコーナーは、読者に開放されているページです。今月号は、読者からの質問や要望の他、菅沼達太郎氏から「サイクリング文学について」と題する文が寄せられています。


1972年3月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「BS-27」でした。

コメント

このブログの人気の投稿

ニューサイクリング 1989年1月号(No.294)

4/27は京王閣フリマ出品です

ニューサイクリング 1985年3月号(No.247)