ニューサイクリング 1972年7月号(No.92)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1972年7月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1972年7月号は、通巻92号です。

この号のグラビアは「旧中仙道を走る」「PARTS COLECTION 1.」です。

通巻92号の目次をページ順に追うと、

特集・夏を楽しむ"峠"コレクション

14 峠越えについて

16 奥武蔵方面

17 奥多摩方面

20 相武国境方面

21 上州方面

25 甲州方面

26 信州方面

30 その他

32 トレッドで書く最新峠情報

34 シャニムニ入山峠をよじ上る

36 どうしても道志へ行ってしまう記

50 金沢奥能登の旅

56 第2回サイクリングフォート展から

56 路傍の文化財

64 女一人ヨーロッパツーリングアルバムから

70 ギヤ比の選定と決定

72 サイキチになれなかった男

74 サイクリング歳時記

76 製品メモ

80 新車拝見

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「夏を楽しむ"峠"コレクション 1〈関東編〉」

この記事は、夏が来ると多くのサイクリストが各地の峠を求めてツーリングに旅立つということで企画された今月号の特集です。冒頭では次に続く峠のコースガイドに先立ち、今井編集長が峠の魅力と峠行の注意点について述べています。


「奥武蔵方面」

この記事は今月号の特集で、国土地理院発行の地勢図の名称とそこに掲載されている峠について案内しています。ここでは「20万図 東京」から、「顔振峠」「高麗峠」「鳥首峠」「権次入峠」の特徴・標高・5万分の1地形図名称・難易度を紹介しています。


「奥多摩方面」

この記事は今月号の特集で、国土地理院発行の地勢図の名称とそこに掲載されている峠について案内しています。ここでは「20万図 東京・甲府」から、「馬引沢峠」「梅ヶ谷峠」「小河内峠」「三国峠」「時坂峠」「大丹波峠」「丸川峠」の特徴・標高・5万分の1地形図名称・難易度を紹介しています。


「相武国境方面」

この記事は今月号の特集で、国土地理院発行の地勢図の名称とそこに掲載されている峠について案内しています。ここでは「20万図 東京」から、「犬目峠」「穴路峠」「牧馬峠」の特徴・標高・5万分の1地形図名称・難易度を紹介しています。


「上州方面」

この記事は今月号の特集で、国土地理院発行の地勢図の名称とそこに掲載されている峠について案内しています。ここでは「20万図 宇都宮・長野」から、「志賀坂峠」「武道峠」「須賀尾峠」「暮坂峠」「車坂峠」「地蔵峠」「塩ノ沢峠」「内山峠」「田口峠」「和美峠」の特徴・標高・5万分の1地形図名称・難易度を紹介しています。


「甲州方面」

この記事は今月号の特集で、国土地理院発行の地勢図の名称とそこに掲載されている峠について案内しています。ここでは「20万図 甲府」から、「太良ヶ峠」「御坂峠」の特徴・標高・5万分の1地形図名称・難易度を紹介しています。また他にも過去に紹介した峠として「鶴峠」「松姫峠」「笹子峠」「夜叉神峠」「丸山林道」「信州峠」「金山峠」「木賊峠」「大弛峠」の名をあげています。


「信州方面」

この記事は今月号の特集で、国土地理院発行の地勢図の名称とそこに掲載されている峠について案内しています。ここでは「20万図 長野・飯田・甲府・高山」から、「扉峠」「室賀峠」「四十八曲峠」「大河原峠」「雨池峠」「杖突峠」「分杭峠」「地蔵峠」「鳥居峠」「清内路峠」「権兵衛峠」の特徴・標高・5万分の1地形図名称・難易度を紹介しています。


「新潟・伊豆」

この記事は今月号の特集で、上記に挙げた地域以外の峠として新潟方面、伊豆方面の峠を紹介しています。取り上げているのは「六十里越」「枝折峠」「国土越え」「仁科峠」の特徴・標高・5万分の1地形図名称・難易度を紹介しています。


「トレッドで書く最新峠ルート情報」

ここでは、地図の不祥さや資料の古さ又は誤りに気づいた点を誌面に発表しあえば次に行くサイクリストの役に立つだろうという観点で情報を寄せています。今回は「厳道峠」「栂峠への道」「明神峠への道」「入山峠」「林道 法輪堂線」「笹尾根縦走のおすすめ」に関する情報です。


「シャニムニ入山峠をよじ上る」

この文は、八王子から五日市に抜ける小津川沿いの道を峠好きの三人のサイクリストがアタックしたモーレツクライミングのサイクリングレポートです。


「どうしても道志へ行ってしまう記」

筆者は一週間前、友人とともに小河内峠行こうと決めて準備を進めます。しかし、当日になってから突然道志に行こうとなり、更にヤビツ峠を越えていこうとなります。二人は小田急線の大秦野駅で降り、自転車を組み立てて出発します。途中で道を間違え、本来のルートである丹沢林道へ戻るまでに数時間を費やしてしまいます。さらに道志街道を目指して飛ばしますが、日が暮れてきたため途中からバス輪行で両国橋まで進みます。ここで都留市からのバスを待ちますが、来ないので自転車で進むこととします。久保まで行くつもりで走っていると途中で人と会います。道を聞くと先には行けないので家に泊まっていけと言われ、泊めてもらうこととします。翌日は朝食をとってから出発し、道が崩れているところも担いで通って久保まで行き、自転車を分解してバスに乗って帰路につきました。

※本文は掲載順が間違っていると思われます。文章の流れから正しくは、36、37、39、38、40ページの順で読むのが正しいと思われます。


目次にはありませんが、42ページには「伊勢・志摩の道」と題した、五ヶ所街道を剣峠を越えて走った時の様子を写真とともに綴るサイクリング紀行が掲載されています。


「金沢・能登の旅(下)」

この文は、能登一周サイクリングに出た筆者によるサイクリング紀行です。前回で輪島に入った筆者は翌朝朝市を見てから出発、道は舗装路が続き快適に進みます。仁江海岸を過ぎ、禄剛崎では灯台を見学し、この日は珠洲市の飯田に宿を取りました。翌日は出発後に見付島を眺めながらしばらく過ごしたあと恋路海岸を過ぎ、遊覧船に乗って九十九湾を一周します。再び走り始めてからは海岸線の国道を走り、鵜川からは明泉寺を見るために古君までを往復、そこからはひた走って能登一周の終点としていた七尾に到着します。翌日は再会を約していた富山の友人宅を訪れます。その翌日は高岡で観光をしてから金沢に移動します。金沢では一計を案じて自転車を自転車屋に預け、筆者はリュックひとつで街中を歩き続け最後は金沢駅の待合室を最後のねぐらとします。翌朝自転車を引き取ってからは金石まで走って観光してから金沢に戻り、コーヒーを飲んでからこの旅を終わりにしようと考えました。


「路傍の文化財」

この文は、筆者がサイクリングの際に見てきた路傍の文化財を紹介していく企画の連載です。連載第7回は「仲介の石標」と題して、江戸時代に広報の手段として使われた仲介の石標について解説しています。


「第2回サイクリング写真展から」

ここでは、写真展に応募された百数十点の作品の中から21点を紹介するとともに、原明吉氏による開催報告と作品の寸評が掲載されています。

※目次では掲載が56ページとなっていますが、本文は58ページから掲載されています。


「女一人旅 ヨーロッパツーリングのアルバムから」

ここでは、約1年間のヨーロッパツーリングに出ていた女性サイクリストが撮影した写真の中から、各国のサイクリストを撮影した写真を中心に紹介しています。


「ギヤ比の組み合わせ」

ここではチェンホイール歯数とスプロケット歯数の選択と決定について、筆者の考え方を述べています。


「サイキチになれなかった男のはなし」

この文は、筆者が友人の影響でサイクリストになったものの、友人のようにのめり込むまでにならなかったことの顛末を綴ったエッセイです。


「サイクリング歳時記2 竜王」

このコーナーでは、当時のその時期ごとに話題になったり注目された言葉について解説をしています。今回は地名でよく見かけるという「竜王」について、その名の由来や信仰等のことを解説しています。


「製品メモ」

こちらは自転車部品や用品などを紹介するコーナーです。今回は、日東ハンドルの「ニューダイナミック」、杉野鉄工所の「マイティツアー」、島野工業「デュラエース」のクランクとセンタープルブレーキ等を取り上げています。


「丸紅山口のべニックスシリーズ 本格的スポーツ車四車種を発表」

ここではべニックスシリーズとネーミングされた「ベニックス101(ツーリズモ)」「ベニックス102(ランドナー)」「ベニックス103(フェデラール)」「ベニックス51(シクロビレ)」を写真入りで紹介しています。


1972年7月号の裏表紙広告は、ブリヂストン自転車「BS-27」でした。

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