ニューサイクリング 1987年3月号(No.272)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1987年3月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1987年3月号は、通巻272号です。

この号のカラー口絵は「私をとらえる 魔物について」「ニューパスハンティング型録」です。

通巻272号の目次をページ順に追うと、

20 旅とエッセイ 特集 ニューパスハンティング型録 連載28回分タイプ別最総編集('84年10月号~'87年2月号)

42 メカニカル 私をとらえる 魔物について

54 レース 1990年世界選手権のゆくえ FICP副会長・加藤 一氏に聞く

60 旅とエッセイ ニューパスハンティング 殻池峠から犬内峠、尾根上の快走路 鷲峰山スカイライン

70 レース シュナのコリドーレ・ジャッポネーゼ  (7)イタリアアマチュア選手権

85 モノディスプレイ

86 メカニカル 使ってみたら ショルダーホルダー

88 メカニカル シリーズ オールドボーイサイクリング 座談 12月号掲載の編集長の自転車について

96 レース 市川雅敏、日立・ロッシンへ 運命は彼に何を与えたか

98 レース 海邦国体迫る! '86リハーサル大会フォトスケッチ

100 杉野 安の舌万歩計から (6)美人

104 気になる風景 心象風景

106 NCサロン

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「4つのタイプに分けた28コース ニューパスハンティング型録」

この記事は、前月号までに掲載してきた28コースを4つのタイプに分け、コース概要を再度紹介しています。その内訳は「A スポルティーフコース」が「魚沼スカイライン(No.242掲載)」「南伊豆 婆沙羅峠と蛇石峠(No.247掲載)」「小原スカイライン(No.257掲載)」「ホッチ峠と饅頭峠(No.263掲載)」の4コース。「B ツーリングコース」が「二十曲峠(No.245掲載)」「金時山を巡る峠と林道(No.246掲載)」「平松峠と佐賀野林道(No.248掲載)」「甲州 林道蕪入沢上芦川線(No.251掲載)」「明智・岩村(No.254掲載)」「中峠・有賀峠(No.255掲載)」「鳩打峠・飯田峠(No.256掲載)」「八溝山と幻の県道大子那須線(No.258掲載)」「伊豆 達磨山林道(No.259掲載)」「八高山南、黒俣林道・大代林道・暗沢林道(No.260掲載)」「丹沢 菩提峠と表丹沢林道(No.261掲載)」「阿武隈 裏道と無名の7峠(No.262掲載)」「御霊櫃峠から猪苗代湖(No.264掲載)」「水ヶ森林道(No.265掲載)」「天竜川大幹線林道 大津峠(No.268掲載)」「阿武隈 三株林道・四時川林道(No.270掲載)」の計16コース。「C ハードツーリングコース」が「恵那山林道 鯉子峠・墓戸峠(No.243掲載)」「天竜スーパー林道(No.249掲載)」「朝日スーパー林道(No.253掲載)」の計3コース。「D ラフロードコース」が「上州 暮坂峠と暮坂林道(No.244掲載)」「塩嶺王城スカイライン(No.252掲載)」「見晴峠(No.266掲載)」「箱根外輪山 明神ヶ岳(No.269掲載)」「松尾林道・高宕林道・怒田沢林道(No.271掲載)」の計5コースとなっています。

※ツーリングコースの最後「阿武隈」は17番となっていますが、番号振りで12番を抜かすミスがありますので、ツーリングコース紹介数の実際は16コースとなっています。


「私をとらえる 魔物について」

この記事は、「愛好家にとって自転車は魔物のようなものだろう。」の一文で始まる企画で、オーナーにとって、そして読者にとっても魔物といえる自転車を紹介していく連載です。今回は記事の最初に「通り過ぎる風はマッサージオイルの香り」と題した取材者によるオーナーの人物評があります。次にイラストレーターのオーナーが所有するラバネロのクルス・ルートを取り上げています。記事では、アメリカで個展を開いたことやこの号の表紙に写っている木版画のこと、また自転車を始めたきっかけのことや自転車作りにおける部品選択の基準について語っています。あわせて掲載されている、NC誌メカニカルアドバイザー新田眞志氏による解説は「エアロのブレーキレバーとハンドルに関する考察」と題して、エアロブレーキレバーのアウターケーブルの取り回しと内部抵抗について考察しています。


「1990年世界選手権のゆくえ」

この記事は、日本が開催立候補した世界選手権開催国決定の行方について、FICP(世界プロ自転車競技連盟)副会長の加藤一氏にインタビューしたものです。加藤氏の話によると、当初は世界選手権に関するUCI規定を日本人の誰も知らない状況から始まって、現在はスペシャリストが生まれつつあるところまできたこと。他にも開催競合国の様子や国際審判員確保の問題等、最後は世界選手権開催のために28年間活動してきた加藤氏自身の当時の心境について語っています。


「ニューパスハンティング (29)」

この記事は、林道や峠を主体に地図とともに写真を多数掲載して案内するコースガイド企画の連載です。今回は「殻池峠から犬打峠、尾根上の快走路」と題し、鷲峰山スカイラインを紹介しています。今回走っているルートは、宇治駅をスタートして宇治川沿いから国道307号線と進んでから奥山田の分岐で鷲峰山方面へ向かい殻池峠を越えて鷲峰山スカイラインへ向かいます。鷲峰山スカイラインを走って犬打峠を通り、和束から石寺を経由してから国道163号に出て木津駅に至る約48kmとなっています。


「シュナのコリドーレ・ジャッポネーゼ 」

この記事は、大学卒業後にイタリアへ渡り、アマチュアチームに籍を置いていた砂田弓弦氏による連載です。前年に帰国した筆者は、イタリア滞在中の記録を克明にノートへ残しており、その記録を元に筆者のイタリアでの体験を綴っています。今回は「(7)イタリアアマチュア選手権」と題し、チームメイトであるジャンニ・ブーニョ他2人が出場するレースの観戦記です。優勝候補のブーニョは途中逃げを打ったものの、最後はスプリントに敗れて着外となります。しかし、翌日の新聞は見出し付きで報じていたとのことです。レース以外のことでは、ワインやチーズのこと、特にその味と価格について、日本の現状に憤慨しています。


「モノディスプレイ」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今月号は、パナレーサーのチューブラータイヤ「CX-α」、レークのレーシングシューズとツーリングシューズ、アリアケのサドル「ストリーム」、パナソニックのチタンフレームのロードレーサー「PCT3000」やファニーバイク「PF6000」「PF1300」、他を取り上げています。


「使ってみたら ショルダーホルダー」

この記事は新製品情報コーナーで、今回はサンツアーのショルダーホルダーを取り上げています。この製品はトップチューブとシートチューブに固定して担ぎの際の肩当として使うものです。またホルダーはバッグにもなっており、工具や行動食を入れておくのによいとレビューしています。


「シリーズ オールドボーイサイクリング 12月号掲載の編集長の自転車について」

この記事は、高年齢層の自転車スポーツはどうあるべきか、という視点で企画された前年9月号から続く特集です。今回は、1986年12月号で紹介された今井編集長の自転車について、鳥山新一氏と前田安雄氏が乗車ポジションという視点を中心に深堀りしています。


「運命は彼に何を与えたか 市川雅敏、日立・ロッシンへ」

この記事は、市川選手がプロ契約を交わしたエキップ・カスの第1ディレクターが死亡したためにその動向が心配されていたが、最終的に日立と契約したこと。さらにパリーニースに出場することになったニュースを編集部が伝えています。また、市川選手から移籍の経緯を伝える便りと、1987年1月15日のレキップ紙に掲載された市川選手がプロ入りしたことを伝える記事とその邦訳も掲載しています。


「フォトスケッチ '87海邦国体せまる!」

この記事は、1987年国体のリハーサル大会として1986年12月に沖縄で開かれたトラックおよびロードレースのレポートです。


「杉野安の舌万歩計から (6) 美人」

この記事は杉野安氏による連載で、レース以外の物事にまつわることを話題にしています。今回の話題は美人で、大阪の美術館で見た朝鮮高麗時代の貴婦人の像が天平美人の顔立ちと全く同一なのに驚きます。そして、これが千年前の美人の典型なのかと思います。さらに人類誕生まで遡りつつ、日本と中国の時代ごとの美人像に思いを馳せています。


「気になる風景」

この記事は、サイクリングで訪れた場所の地名の由来や、その地域の風習などを綴る随想です。今回は「心の歌」と題して、望郷の歌について語っています。

※目次では今回のテーマが「心象風景」となっていますが、本文タイトルでは「心の歌」となっています。


「NCサロン」

このコーナーでは、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載しています。今回は、「INFORMATION」に奈良県サイクリング協会昭和62年度催しとして「'87わかくさろーど(サイクルマラソン)」「第29回自然公園大会サイクリング部門」「近畿ブロックサイクリングラリー」3つのイベントの開催要項を掲載しています。

「ツーリングレポート」には、川端康成の「伊豆の踊子」を読んで主人公と同じ道を辿ろうと走ったサイクリングと、フレンド商会善福寺店の年越しクラブサイクリングに初めて自転車に乗って参加した女子中学生からのレポートが寄せられています。


1987年3月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「レイダック」でした。

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