ニューサイクリング 1987年4月号(No.273)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1987年4月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1987年4月号は、通巻273号です。

この号のカラー口絵は「ニューグッズハンティング(その1)」「私をとらえる 魔物について」「ニューパスハンティング」「ニューグッズハンティング(その2)」です。

通巻237号の目次をページ順に追うと、

20 メカニカル カンパニョーロの位置決め機構レポート CYNCRO 6V・7V

26 旅とエッセイ シリーズ オールドボーイサイクリング 40才からのスポーツサイクリング

36 旅とエッセイ 木曽 めぐりあう人と峠と湯

46 メカニカル 私をとらえる 魔物について

58 旅とエッセイ ニューパスハンティング 大井川中流域の激登・激降 智者山周辺 平栗林道・峯山林道

68 旅とエッセイ 大和路新春

76 旅とエッセイ 八倉峠から住居附峠 赤屋根・白屋根

82 レース シュナのコリドーレ・ジャッポネーゼ (8)世界選手権

91 初詣ポタリングスナップ

92 メカニカル ラ・ヴィ・クレール スティーブ・バウアーのマシン

97 モノディスプレイ

102 杉野 安の舌万歩計から (4)ダイヤ

106 気になる風景 大利根暮らし

108 NCサロン

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「カンパニョーロの位置決め機構レポート シンクロ 6V・7V」

この記事は、カンパ初となるインデックス機構を持ったシフトレバー「シンクロ」のテストレポートです。親子レバーが特徴の「シンクロ」は、シフトを親レバーで行い、子レバーはインデックスとフリクションの切り替えのみを行います。テストは、カンパが謳っている、カンパ以外のメーカーでも動作するということを確認するため、カンパのCレコード、ヌーボースーパーレコード、シマノ・105でテストしています。


「シリーズ オールドボーイサイクリング 40歳からのスポーツ・サイクリング」

この記事は、高年齢層の自転車スポーツはどうあるべきか、という視点で企画された前年9月号から続く特集です。今回は、比較的若い頃からのスポーツの必要性を探るべく対象年齢を少し引き下げて、40歳前後からサイクリングを始めた二組の事例を紹介しています。最初は自転車ショップを営む方で、商売柄サイクリングの健康効果を医学的に説明するために独自に考案した方法を紹介しています。二組目はご夫婦でサイクリングを始めた事例です。二人とも3本ローラーを乗り、サイクリングに出かけていくうちに体力の向上を実感するようになったと話しています。ふたつの事例からは、サイクリングを始めた年齢やその後の体力向上の様子からは、サイクリングを始めるのに遅すぎる年齢はないし、長く続けられるということがうかがえるとしています。


「木曽 めぐりあう人と峠と湯」

この記事は、特に決まった計画も無く電車に乗った筆者による木曽サイクリング紀行です。筆者は車内で港サイクリングクラブの原氏と対面し、原氏の参加するクラブラリーへ同行することにします。茅野駅から杖突峠を越えて伊那へ、それから権兵衛峠から姥神峠と越えて木曽福島の宿にたどり着きます。翌日は真弓峠を越えて恵那までの行程です。前日よりはのんびりしていますが、途中で筆者の相棒が峠あたりで合流することとなり、クラブラリー参加の計画が怪しくなります。案の定、原氏とは途中で別れることとなり、相棒とともに渡合温泉へ泊ることとします。最終日は雨の中、白巣峠へ向かう途中で出会った初対面のサイクリストから名前を呼ばれて驚いたことと、それに絡む前後のエピソードを綴って終わっています。


「私をとらえる 魔物について」

この記事は、「愛好家にとって自転車は魔物のようなものだろう。」の一文で始まる企画で、オーナーにとって、そして読者にとっても魔物といえる自転車を紹介していく連載です。今回は記事の最初に「グッドバランスの妙」と題した取材者によるオーナーの人物評があります。次に舞台監督のオーナーが所有するサムソンのクルス・ルートを取り上げています。記事では、スポーツ車に乗り始めることとなったきっかけから取材当時までの自転車遍歴について、また仕事のことについて語っています。あわせて掲載されている、NC誌メカニカルアドバイザー新田眞志氏による解説は「スモールサイズ・マシーンの設計に関する考察」と題して、500ミリ以下のサイズのフレーム設計における要素を荷重配分やホイールサイズ選択といった視点から述べています。


「ニューパスハンティング (30)」

この記事は、林道や峠を主体に地図とともに写真を多数掲載して案内するコースガイド企画の連載です。今回は「大井川中流域の激登・激降」と題し、智者山周辺の平栗林道と峯山林道を紹介しています。今回走っているルートは、千頭駅をスタートし大井川を渡ってから平栗林道に入ります。林道のピークを越えてからは国道362号線に出て下ってから途中の分岐で峰山林道に入ります。峰山林道を走った後は再び国道362号に合流し、藁科川沿いを走って静岡駅に至る約46kmとなっています。


「大和路新春」

この記事は、奈良県内を二人で走った筆者が綴るサイクリング紀行です。榛原駅からスタートした一行は、大宇陀、関戸峠を経由して宮滝へ至ります。宮滝からは吉野川沿いに走り、途中食事をとって談山神社へ向かいます。ここでコーヒー休憩を取った後は桜井の町へ向かって走り、桜井駅で今回のサイクリングを終えています。


「八倉峠から住居附峠 赤屋根・白屋根」

この記事は、冬の上州を走った筆者によるサイクリングエッセイです。平原から乗り出した筆者は、八倉の集落から住居附の集落へ抜ける道中の様子や筆者の心持ちを綴っています。


「シュナのコリドーレ・ジャッポネーゼ 」

この記事は、大学卒業後にイタリアへ渡り、アマチュアチームに籍を置いていた砂田弓弦氏による連載です。前年に帰国した筆者は、イタリア滞在中の記録を克明にノートへ残しており、その記録を元に筆者のイタリアでの体験を綴っています。今回は「(8) 世界選手権」と題し、世界選手権'85年大会の見聞録となっています。筆者はモンツァにあるテレビ局のスタッフとして同行し、試合観戦ができることとなります。今回は、ピストレースに出場する日本や各国の選手の様子を伝えています。


「'87初詣ポタリング・スナップ」

この記事は、ニューサイ新春ラン「谷中七福神巡り」の最中に撮影したスナップ写真でイベントの様子を紹介するフォトレポートです。


「ラ・ヴィ・クレール スティーブ・バウアーのマシン」

この記事は、スティーブ・バウアー選手がヨーロッパ大陸以外で使用する為に製作した3RENSHOのマシンを今野義氏が解説しています。主要パーツはラ・ヴィ・クレールと同様にデュラエースを使用したアッセンブルですが、フレームに関しては3RENSHOのやり方で製作することが了承されています。詳細な仕様は語られていませんが、パイプは石渡019を使用しています。フレームの形はエアロダイナミクスSRAの'87モデルを基本としているそうですが、寸法は競輪レーサーとあまり差のないものとなっており、バウアー選手のスピードに対する要求が驚異的であると述べています。


「モノディスプレイ」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今月号は、井上ゴムのタイヤ「ハンディ―プロ」「ブリザード」「レーサーX-1プロ」「リッチークォード」「リッチーフォース」、日米富士のチタンフレームを使用したロードレーサー「TIRD-L」「TIRR-L」「TIRS-L」、スギノのカーボンシートピラー「SP-K2CF」とクランクのNJSモデル「75トラックNJS」、カンパニョーロのインデックスタイプシフトレバー「シンクロ」にマイナーチェンジしたレコードのセンタープルブレーキとペダル、フジトシのサドル「RX-56M」、他を取り上げています。


「杉野安の舌万歩計から (7) ダイヤ」

この記事は杉野安氏による連載で、レース以外の物事にまつわることを話題にしています。今回の話題はダイヤモンドで、結婚披露宴に呼ばれた時、花嫁のクラウンの宝石が全てクレサンベールであると聞いた話から、人工ダイヤの話になります。そして、ダイヤつながりで吉貝の「ダイヤコンペ」という商標の話題に。その「コンペ」という名は杉野氏が送ったものであり、同時期に吉貝の「ダイヤコンペ」とスギノの「マイティコンペ」と同業種で「コンペ」という名が存在した理由を説明しています。最後はフレームのダイヤモンドタイプの話題に移って終わっています。

※目次では連載回数を4回目としていますが、実際は本文タイトルにあるように7回目です。


「気になる風景」

この記事は、サイクリングで訪れた場所の地名の由来や、その地域の風習などを綴る随想です。今回は「大利根暮らし」と題して、職能としての水運について語っています。


「NCサロン」

このコーナーでは、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載しています。今回は、「INFORMATION」に「'87サイクルショー」「ザ・ビッグラン神奈川 パートII '87」「自転車と健康展」「自転車月間中央大会」の開催案内を掲載しています。他には、静岡県を中心に山岳サイクリング活動をしているMt.Fが発行した「山岳自転車報告書」を紹介しています。


1987年4月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「レイダック1000」でした。

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