ニューサイクリング 1988年8月号(No.289)

本日の1冊

今回は「ニューサイクリング 1988年8月号」を取り上げます。

ニューサイクリングの1988年8月号は、通巻289号です。

この号のカラー口絵は「私をとらえる 魔物について」「第57回全日本選手権」「'88タンデムギャザリングat八ヶ岳」です。

通巻289号の目次をページ順に追うと、

18 メカニカル エポック! ツーリング車の新指向 NCヌーベル・トゥーリズム・ジャポン

26 レース 第57回全日本アマチュア 自転車競技選手権大会

38 旅とエッセイ ニューパスハンティング ハードな登りと下り 鳥居峠と御座石林道

48 メカニカル 私をとらえる 魔物について

60 レース コリドーレ・シュナのイタリア再訪記 イターリア、おおイターリア (3)若い選手が今だにコッピの事を熱っぽくしゃべる、青い空の下、イタリアってていいナって思っていた

75 モノディスプレイ

78 杉野 安の舌万歩計から 虹は百色

82 気になる風景 Favourite View

84 NCラリーのお知らせ

88 旅とエッセイ 春うらら霞ヶ浦 ああ親子タンデムで走りたい

94 TANDEM GATHERING IN JAPAN '88

96 旅とエッセイ ニューパスハンティング実走レポート 番外編 近くなった南会津

100 レース オリベッティ・ツール・ド・ジャパンシリーズ'88 第1戦村山ステージ

102 NCサロン

となっています。

主な記事の内容を以下にご紹介します。

※各ページの題名が目次と異なる場合は、本文の題名を表記しています。


「連載●エポック!ツーリング車の新指向 NCヌーベルトゥーリズム ジャポン」

この記事は、8月号から始まった新企画の連載です。前段では、ロードレーサーがすごいブームだったなかで、改めて日本のツーリング車を考えてみようという提起がされています。次の章では日本のスポーツ車の歴史を振り返っています。1940年頃から始まった日本でのスポーツ車の歴史はイギリス車の影響を強く受けており、1950年中頃にはクラブモデルの要素を取り込んだ「ツアー車」と銘打った自転車のブームとなります。その後は「ランドナー」というフランスタイプの自転車が日本にも入り始めます。更にはアメリカン10スピードが日本にも反映されるようになり、この頃からスポーツ車はユーザー主導からメーカー主導へと変わり、自転車が工業製品の範疇に入ってきました。これらの点を考慮し、この企画では日本の風土にマッチしたツーリング車の新しい方向を探ってみたいと今井編集長は締めくくっています。


「第57回全日本アマチュア自転車競技選手権大会」

この記事は、6月に日本サイクルスポーツセンターでオリンピック日本代表選手選考会として行われたロードおよびピストの大会レポートです。ロードレースは男子のレポートで、円谷義広選手が優勝したレース展開を各周のラップタイムとともに詳細に伝えています。ピストは橋本聖子選手と同じスケート出身の関ナツエ選手に注目した記事となっています。レポートは関選手の3000m個人追い抜き予選の走りとゴール後のインタビュー、そして準決勝で当時の日本新記録を出していながら決勝を棄権してロードレースに臨んだことを伝えています。そして関選手はロードレースで優勝し、橋本聖子選手とともに日本初の夏・冬両オリンピックの代表になっています。


「ニューパスハンティング (45)」

この記事は、林道や峠を主体に地図とともに写真を多数掲載して案内するコースガイド企画の連載です。今回は「ハードな登りと下り」と題し、鳥居峠と御座石林道を紹介しています。今回走っているルートは、韮崎駅を出発して鈴嵐林道へ向かいます。鈴嵐林道に入ってからは鳥居峠を越えて御座石林道へ入ります。御座石林道を進んだ後はさらに精進ヶ滝林道を走って見返り峠を越えたあとは下って日野春駅に至る約36kmとなっています。


「私をとらえる 魔物について」

この記事は、「愛好家にとって自転車は魔物のようなものだろう。」の一文で始まる企画で、オーナーにとって、そして読者にとっても魔物といえる自転車を紹介していく連載です。今回は記事の最初に「広い視野のエネルギー」と題した取材者によるオーナーの人物評があります。自転車はオーナーが所有するホルクスのクルスルートを取り上げています。記事では、子供の頃の自転車に乗り始めた時からロードレーサーを乗るようになってレースに出るようになるまでの経緯や、クラブチームのスポーツディレクターとしての仕事などについて語っています。あわせて掲載されている、NC誌メカニカルアドバイザー新田眞志氏による解説は「ボトルに関しての考察」と題して、当時ロードレーサーでは一般に定着してきていたツインボトルとそれぞれの用途や、ツーリングモデルのボトルの取付位置について水を飲む場面を想定した考察をしています。


「コリドーレ・シュナのイタリア再訪記 イターリア、おお!イターリア」

この記事は、当時、イタリアから帰国して宮田に勤務していた砂田弓弦氏が年末から再びイタリアを訪れたことを綴った連載です。今回は「(3) 若い選手が今だにコッピの事を熱っぽくしゃべる、青い空の下、イタリアっていいナって思っていた。」と題し、イタリアではいまだにファウスト・コッピが英雄であり、1960年に亡くなった選手のことを18歳の若者ですら崇拝しているエピソードを語っています。他にもイタリアでのスパゲッティの食事における位置付けやチクリ・カザーティを訪れたこと、雨の中をシクロクロスのレースを見に行ったことを綴っています。


「モノディスプレイ」

このコーナーでは、自転車部品や用品などを紹介しています。今月号は、日東の軽量ハンドル「B65LL(Light&Light)」「MTB850-LT(Light&Tough)」、TAツーリストの補強タイプギヤ「レンフォース」、サンツアーの5ポジションエアロシステムバー、エベレストのチェーン「AETERNA」と「レーシング」、サンヨーの「ダイナパワー2B」、下森製作所のアルミフレーム「TD797」、他を取り上げています。


「杉野安の舌万歩計から (21) 虹は百色」

この記事は杉野安氏による連載で、レース以外の物事にまつわることを話題にしています。今回の話題は虹の色で、日本人の常識としては虹の色は七色と言われているが、古くは五色と言われていた時代があるし、レオナルド・ダビンチは24色だと言っていたらしいと語っています。ここで筆者は色と色の間には中間の色があるのだから、虹の色は百色(ももいろ)だと言っています。自転車の世界でも、52色から選べるナショナルのPOSの登場によってオーダー車の歴史が変わるだろうと予測しています。

※本文タイトルでは連載回数を21回目としていますが、今回は連載22回目となります。


「気になる風景」

この記事は、サイクリングで訪れた場所の地名の由来やその地域の風習、また筆者の気になるコトやモノについて思ったことを綴る随想の連載です。今回は「Favourite View」と題して、心象風景について語っています。


「NCラリーのお知らせ」

このページは、この年の9月に軽井沢で開催予定の「ニューサイクリング読者会」の開催告知です。


目次にはありませんが、86ページには「7-イレブン(ハンプステン)、ジロを初制覇!」と題した記事が掲載されています。


「春うらら霞ヶ浦 ああ親子タンデムで走りたい」

この記事は、霞ケ浦を一人で走りに行った筆者によるサイクリング紀行です。3月に1回目の霞ケ浦を訪れた際は、一気に1周しようと意気込んで高浜駅から走り始めましたが、結局何分の1かを走っただけで帰ってきてしまいます。4月に訪れた2回目は前回の続きを荒川沖駅から始めます。そして、のどかな風景の中を走るうちに親子でタンデムに乗って走りたいと思うようになります。また、ここはタンデム乗りに是非お勧めしたいコースだと言っています。今回は順調に走り続け、前回走り始めた高浜駅までは駅前の店でゆっくりできる余裕をもって走り切りました。


「TANDEM GATHERING IN JAPAN 1988」

この記事は、6月に八ヶ岳のホテルで開催されたイベントの取材記事です。当日は38台のタンデムと100人近くの参加者が集まり、賑やかな会となりました。イベント自体は盛り上がったが、一方の問題点として、当時タンデムで走れるのはまだ長野県のみで、タンデムの市民権をどのように得ていくかが課題であるとしています。


「実走レポート ニューパスハンティング 番外編 近くなった南会津」

この記事は、過去のNC誌「ニューパスハンティング」で紹介されたコースの、読者による実走レポートです。今回は1986年10・11月号で紹介された「番外編 近くなった南会津」のコースを走ったレポートが3件寄せられています。


「日刊スポーツ主催 オリベッティツール・ド・ジャパンシリーズ'88」

この記事は、5年目を迎えたシーズンの初戦となる、武蔵村山市の日産自動車工場内で開催された「第1戦村山ステージ」のフォトレポートです。


「NCサロン」

このコーナーでは、自転車に関する各種の情報や読者投稿などを掲載しています。今回は「峠情報」として、上信国境にある清水峠越えの白樺小屋から越の沢旧国道と峠越えの情報と、細尾峠・栗平峠越えのコース状況が寄せられています。その他には、サイクル情報センターの冊子「スポーツとしての自転車の本」と「TRY-C-CUP IN木頭村」のオプションツアーを紹介しています。また「クラシック自転車ラリー」が中止になった顛末と、次回の予定案内が実行委員会事務局より届いています。


1988年8月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「レイダック」でした。

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