ニューサイクリング 1981年11月号(No.206)
本日の1冊
今回は「ニューサイクリング 1981年11月号」を取り上げます。
ニューサイクリングの1981年11月号は、通巻206号です。
カラーの口絵は、「全日本実業団」「シマノVS日大」です。
206号の目次をページ順に追うと、
16 座談会 誰も言わなかった女性サイクリング追求
32 女性用サドルの問題点
34 サドルの解剖学的関連とこのレポートの内容
46 イタリアの少年達の草レース
50 世界選手権ロードテレビ観戦記
54 駆け回った世界の自転車情報
64 ●全日本実業団自転車競技選手権大会
72 アトリエ訪問 ズノウ製作所
78 ▶製品メモ
82 マイコンを組込んだ自転車用メーター
84 私の自転車自分史(3)
88 スポーツ気分でヒルクライム&ダウン
94 ▶実走レポート
98 冬期山岳ツーリング 2000m級の峠越え
106 天草 I天草への道
114 ▶閑談閑話 旅、そしてその有り様
118 ◆LETTER TO EDITOR◆
となっています。
主な記事を以下にご紹介します。
「座談会 誰も言わなかった女性サイクリング追求」は、11月号の特集です。NC誌の今井千尋氏が司会を務め、女性サイクリスト7名が参加した座談会です。座談会では、それぞれの走り方、女性だから困る事、男性との体力差、メカ知識等について議論しています。
「女性用サドルの問題点」は、特集二つ目の記事です。技研の井上重則氏がアメリカの女性研究家のレポートを中心に紹介しています。
「サドルの解剖学的関連とこのレポートの内容」は、特集三つ目の記事です。美術解剖の専門家である筆者が、前出のレポートについて「股関節のしくみとサドル」「サドルによる苦痛」「レポートの研究内容」の各視点から解説しています。
「イタリアの少年達の草レース」は、宮沢清明氏の「イタリア通信 その1」で、イタリアにおける草レースの整った組織と、地元の企業や地域の協力態勢について紹介しています。
「世界選手権ロードテレビ観戦記」は、宮沢清明氏の「イタリア通信 その2」で、この年にチェコスロバキアで開催された世界選手権ロードのテレビ観戦記です。
「駆け回った世界の自転車情報」は、イギリス・フランス・アメリカを回った杉野安氏が、各国の自転車事情についてレポートしています。イギリスは、イギリスの自転車界、眼下に広がるパターソンの世界、サイクルショーについて。フランスは、3大メーカーの訪問、食の話題、パリの自転車屋等について。アメリカは前年からの変わった部分と傾向についてレポートしています。
「全日本実業団自転車競技選手権大会」は、全日本実業団自転車競技選手権大会、ピスト・ロード及びオープン女子ロードレースのフォトレポートです。
「アトリエ訪問」は、オーダーメイドフレームを製作する工房を紹介する4月号から始まった連載です。今回は「一段越えた新機軸めざして」と題して「ズノウ製作所」を訪問しています。
「製品MEMO」は、新製品情報のコーナーです。今月号は、ジョルジュソーレルのエアロシューズ、皮張りサドル、皮製バッグ、トークリップとストラップ等を紹介しています。
「マイコンを組込んだ自転車用メーター」は、当時の最新となるマイコンを組込んだ、津山金属製作所製のサイクルコンピューター「キャットアイ-ベロ CC-1000」を紹介しています。
「私の自転車自分史」は、今井編集長による「自転車に憑かれた男の遍歴」と副題を付けた編集長自身の歴史を語る連載です。今回は、スポーツ車と出会ってからの行動について語っています。
「スポーツ気分でヒルクライム&ダウン」は、1980年12月号から始まった「林道あ・ら・かると」と称するコースガイドの連載です。この企画では、文章と地図の他にも、コマ地図や写真もふんだんに使ってコースを案内しています。今回は「晩い秋を訪ねる」として全舗装のワインディングロードとなっている大笹林道を紹介しています。
「実走レポート」は、奥多摩サイクリングクラブの会誌に掲載された「林道あ・ら・かると」の追跡踏査報告「白銀林道」「愛鷹林道」「伊豆萩ノ入林道」を抜粋して掲載しています。
「冬期山岳ツーリング 2000m級の峠越え」は、筆者が過去に走破した奥秩父・大弛峠(峰越林道)と、南アルプス・北沢峠(南アルプス林道)の走行記録2件を紹介しています。
「天草」は、その風土、その道、その歴史が、筆者をとらえて離さなかった天草への旅のガイド紀行です。今回は「I 天草への道」と題して、フェリーで宮崎の日向に上陸。大隅半島を南下して指宿へ渡り、そこからは薩摩半島を北上して天草へ渡る手前までの様子を綴っています。
「閑談閑話」は9月号から始まった、今井編集長の執筆による連載です。今回は「旅、そしてその有り様」と題して、旅と旅行とはどう違うのかについて、そして旅の本質はということについて綴っています。
「LETTER TO EDITOR」は、編集部に寄せられた読者からの投稿を紹介するコーナーです。今回は「日本でももっと市街地レースを盛んに」「写真にへんなものが・・・」「カンパのFDをロッドにする」「Cxその後」が掲載されています。
目次にはありませんが、121ページには「会報すくらっぷ」が掲載されています。「会報すくらっぷ」は、各クラブの交換の場所としてNC誌が提供しているページです。今月は「北大阪サイクリングクラブ」「高岡サイクリングフレンズ」「サイクリストクラブはづき」「奈良サイクリングクラブ」「安濃津サイクリングクラブ」から情報が寄せられています。
1981年11月号の裏表紙広告は、ブリヂストンサイクル「アトランティス」でした。
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