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0826Snap-on worldwide

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 本日の1冊 今回は「Snap-on worldwide」を取り上げます。 「Snap-on worldwide」は、スナップオン工具の1991-1992版カタログでアメリカで発行されたものです。 同書はスナップオンの総合カタログで、様々な工具類が掲載されています。一例をあげると、スパナやドライバー、ソケットレンチ等の一般にもなじみのあるハンドツールは単品からセットまで。工具箱は手持ちできるサイズからロールキャビネットまで様々なサイズがラインナップされています。エアツールや電動工具類も揃っていますが、スナップオンブランドの製品は日本ではあまり見かけないと思います。さらに大物になると、ジャッキ類はハンドジャッキから2柱式リフトまで。ダイアグノーシスからホイールバランサー、果てはリフト式のアライメントテスターまで揃っています。変わったところでは、ハンマーや当て金等の板金ツール。 「Anap-on worldwide」は、クルマの整備、修理に関わる工具類は全てラインナップしているのではないかと思わせるほど広範で豊富なツールカタログとなっています。カタログ自体は30年ほど前のものですから、現役の整備士さんがツールを探すには古すぎると思います。いっぽう、スナップオンコレクターにとっては、当時のスナップオンを探すための資料として、アメリカ本国で発行された同書を入手しておきたい1冊となるのではないでしょうか。

月刊競輪2012年7月号

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 本日の1冊 今回は「月刊競輪2012年7月号」を取り上げます。 「月刊競輪2012年7月号」は、JKA発行の競輪情報誌です。現在はWeb版のみで、雑誌としては2012年で終わっているようです。表紙を飾るのは、この年から開催されることとなったガールズ競輪の中村由香里、加瀬加奈子、小林莉子の3選手です。女子競輪は、過去にもありましたが、一時消滅。2012年に復活となりました。ガールズ1期生の選手は、通期でいうと102期。101回生からの競輪学校生は、男子が奇数回で女子が偶数回となっていますね。 この号では「コンピュータルームという全選手の成績データが掲載されているのですが、気になったのは対象人数。以前取り上げた2010年7月号ではS級841名、A級2,659名の計3,500名でした。ところが、2012年7月号では、S級691名、A級2,371名の計3,062名と500名近く減少しています。 「月刊競輪」は数少ない競輪情報誌として、Webとは違う紙ならではの読み物として、また各号の読み比べで選手の成長や競輪の変化等を知ることができる楽しさがあると思います。

月刊競輪2011年5月号

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 本日の1冊 今回は「月刊競輪2011年5月号」を取り上げます。 「月刊競輪2011年5月号」は、Web版になる以前に雑誌としてJKAが発行していた競輪の専門誌です。表紙は特別競輪の優勝者や注目選手が飾っており、この号では当時の日本代表であり、福島所属の渡邉一成選手と新田祐大選手です。 この号は震災後最初の発行ということで、特別競輪や記念競輪のタイトルに「東日本大震災被災地支援」の文字が見られます。また、GIの記事を見て気が付いたのは、当時のS級S班は18名いたということです。現在は9名ですから、そのステイタスはより高いものになっているのでしょう。 もうひとつ興味を引いたのは、武田豊樹選手が勝ったGIIの記事中の写真。武田選手とともに長塚選手が写っているのですが、気を引いたのはその自転車。サムソンのフレームに乗っているのですが、そのフレームカラーが栃木のレジェンド選手と同じ。もしかしたら借り物?、と思わせてしまう1枚でした。 「月刊競輪2011年5月号」は、震災後の発行であることや、気になる1枚を見つけるなど、時間が経ってから見ると新たな発見がありそうな1冊です。

月刊競輪2010年7月号

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 本日の1冊 今回は「月刊競輪2010年7月号」を取り上げます。 月刊競輪は、現在はWeb版のみとなってしまいましたが、以前は雑誌としてJKAが発行していた競輪の専門誌です。表紙は特別競輪の優勝者や注目選手が飾っており、この号では現在もトップで活躍している埼玉の平原康太選手です。 紙面は、カラーページで特別競輪などのビックレースやトピックスが紹介されています。モノクロページでは、特別競輪や記念競輪のレース展望、選手へのインタビュー記事などが掲載されています。この号で興味を引いたのは、福井の脇本雄太選手。今では押しも押されぬスター選手ですが、S級2班時代のインタビュー記事は貴重ですね。 また、この号では「コンピュータルーム」と題して全選手の競争得点や決まり手などの直近の成績が級班・地区別に掲載されています。 「月刊競輪2010年7月号」は、過去号を改めて見ると現在のトップ選手が当時どのようなポジションで活躍していたか知ることができる興味深い1冊だと思います。

サイクル野郎

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 入荷のご案内 サイクリストに人気の漫画、「サイクル野郎」が入荷しました。 1970年代に雑誌掲載された「サイクル野郎」の単行本全37巻です。こちらは2004年に発行された復刻版となります。 中身などを確認したのちに棚へ並べる予定です。なお、こちらは37巻のセット販売となります。

ロータリーエンジン物語

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 本日の1冊 今回は「ロータリーエンジン物語」を取り上げます。 「ロータリーエンジン物語」は1981年11月に東洋工業(現マツダ)が発行した冊子です。 内容は、最初に「ロータリーエンジンのしくみ」として作動原理やメカニズム等が説明されています。説明は、文章とともにイラストや透視図、レシプロエンジンとの比較が用いられています。「ロータリーエンジン物語」では、ロータリーエンジンの誕生からマツダロータリーエンジン開発までの歴史が綴られています。最後は当時の最新であるロータリー6PIの紹介となっています。 現在、ロータリーエンジン搭載車はマツダのラインナップからなくなってしまっています。しかし、復活を望んでいる愛好家は少なくないと思います。また、ロータリーエンジンに乗ったことが無い方でも、興味を抱いている方は多いのではないかと思います。 「ロータリーエンジン物語」はマツダの発行したロータリーエンジンの書ですから、ロータリーファンは手に入れておきたい1冊ではないでしょうか。

サターン

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 本日の1冊 今回は「サターン カタログ」を取り上げます。 サターンはかつてGM系列のブランドとして存在したアメリカ車で、一時日本にも輸入されていました。このカタログは表紙下にロゴマークがあるので、1999年の東京モーターショーで配布されたもののようです。 カタログによると、ラインナップはセダン、ワゴン、クーペの3タイプでいずれも1.9リットルエンジンと4A/Tの組み合わせとなっています。特色としてはクーペに2ドアと3ドアがあることで、3ドアは観音開きになっています。日本車でいうと、マツダのRX-8のようなスタイルです。 現在は、本国アメリカでもブランドとしてはすでに消滅してしまっているようです。日本に進出したものの、撤退してしまったという例は時々あるようですが、ブランド消滅は珍しいのではないかと思います。 「サターン カタログ」は、かつてあったブランドの日本仕様の資料として、将来的に貴重なものになるかもしれませんね。

自転車一辺倒

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 本日の1冊 今回は「自転車一辺倒」を取り上げます。 「自転車一辺倒」は、加藤一氏と永六輔氏による著書で1995年に発行されました。 内容は加藤氏の半生を自らが綴った伝記が主になっています。それに加えて、加藤氏と永氏の対談が載っています。 序章は「小さな女王さま」と題して両氏の自転車に関するよもやま話となっています。第1章から第4章までは、前段で加藤・永両氏の対談があり、後段で加藤氏の自転車に関わる半生が少年時代から国際プロ車連の副会長を務めるあたりまでが、画家としての活動とともに語られています。 加藤一氏は少年時代に自転車にほれ込み、自転車選手としてオリンピックを目指す。事情によりプロ(競輪選手)に転向し、その後には日本人を世界へ送り出すことに尽力。最後にはパリに在住し、自身の画家へのあこがれを実現させていく。 「自転車一辺倒」は、自身がトップ選手でありかつフランスで見聞を広めた、日本にいては分からない感覚で描かれた自転車、そして自転車競技の世界です。また、加藤画伯の絵がカラーで、また挿絵がそれぞれ数点掲載されています。加藤画伯を知る自転車愛好家にとっては、読み応えのある内容になっていると思います。

ヴィンテージパーツ図鑑

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 本日の1冊 今回は「ヴィンテージパーツ図鑑」を取り上げます。 「ヴィンテージパーツ図鑑」は、1970年代から1990年代の自転車パーツから著者がこれはと思ったものを取り上げたもので、2011年に発行されました。ヴィンテージパーツというと、一部の愛好家は1950年代や1960年代をイメージする方も多いかと思いますが、同書はもう少し後の時代のものをヴィンテージと定義しているようです。 同書では第1章で自転車を3台紹介。第2章以降で各パーツを「ホイール&タイヤ」「ドライブトレイン」「ディレイラー&シフター」「ブレーキ」「ペダル」「サスペンション&フォーク」「ハンドル&ステム」「サドル」「その他のパーツ」と分けて取り上げています。各章とも、5点から10点以上のパーツを紹介しています。 「ヴィンテージパーツ図鑑」は著者が独自にセレクトしたパーツとなっているものの、1970年代から1990年代の自転車やパーツに親しんできた方々であれば、懐かしいパーツやよく知っているパーツが出てきているのではないかと思います。懐かしくも楽しめる、そんな1冊になっているのではないでしょうか。

サイクルパーツオールカタログ2002

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 本日の1冊 今回は「サイクルパーツオールカタログ2002」を取り上げます。 「サイクルパーツオールカタログ2002」は、自転車パーツのカタログ誌です。毎年発行されており同書は2002年版になります。掲載品は、ジャンル的にはMTB、ロードが中心になっています。扱っているのはスポーツサイクルといわれる自転車の範囲で、軽快車のようないわゆる一般車とか実用車といわれる車種のパーツ類は取り上げていません。 掲載内容は、自転車の各パーツ単体と工具やケミカル、アクセサリー類となっています。各パーツは、写真が1枚、それに簡単な説明と当時の希望小売価格を載せています。なお、同書にフレーム単体は掲載されていません。 「サイクルパーツオールカタログ2002」に掲載されているパーツを見ると、クランクのデザインが現在と比べると細身だったり、変速機やブレーキにシルバーのパーツが多くあったりしています。この時代の最新パーツは、現代パーツを使用して古風なランドナーを組もうというユーザーに使用されていたものが多くあります。 これらの部品は、一部のランドナー乗りに見た目はクラシカルだけれども使い勝手は最新式のパーツで、特に変速を楽に行えるといったメリットを享受するランドナーに最適なパーツとして好まれていました。 「サイクルパーツオールカタログ2002」は、ロードやMTB乗りが当時モノのレストアをする際の資料として。さらにランドナー乗りにはクラシカルに見えるけれども現代の機能を持ったランドナーを組む際のパーツ候補のリストとして役に立つ1冊になることと思います。

サイクルパーツオールカタログ2003

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 本日の1冊 今回は「サイクルパーツオールカタログ2003」を取り上げます。 「サイクルパーツオールカタログ2003」は、自転車パーツのカタログ誌です。毎年発行されており同書は2003年版になります。掲載品は、ジャンル的にはMTBとロードが中心のようです。また、扱っているのはいわゆるスポーツサイクルといわれる自転車の範囲で、軽快車のようないわゆる一般車とか実用車といわれる車種のパーツ類は取り上げていません。 掲載内容は、自転車の各パーツ単体と工具やケミカル、アクセサリー類となっています。各パーツは、写真が1枚、それに簡単な説明と当時の希望小売価格を載せています。掲載点数は表紙にもある通り、2003年版では3,000点以上となっているようです。なお、同書にフレーム単体は掲載されていません。 「サイクルパーツオールカタログ2003」の中を見ると、現在とトレンドの違いを感じます。クランクは、カンパニョーロからカーボンが出ていますが、クランクはレコードでも金属クランクが主流となっています。また、ダブルとともにトリプルもラインアップされています。現在ではカーボン製でPCD110mmのクランクが主流となっています。さらにロードでもフロントタプルからシングルになる予感さえさせていますので、細かく見ていくと変化は大きいですね。 各年代の「サイクルパーツオールカタログ」を揃えて見比べてみるとMTBやロードパーツの変遷がよくわかることでしょう。

サイクルパーツオールカタログ2004

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 本日の1冊 今回は「サイクルパーツオールカタログ2004」を取り上げます。 「サイクルパーツオールカタログ2004」は、題名の通り自転車パーツのカタログ誌です。毎年発行されており同書は2004年版になります。掲載品は、MTB、BMX、ロードとジャンルにとらわれず当時販売されているパーツ類を幅広く網羅しています。ただし、扱っているのはいわゆるスポーツサイクルといわれる自転車の範囲で、軽快車のようないわゆる一般車とか実用車といわれる車種のパーツ類は取り上げていません。 掲載されているパーツは、「サスペンション」「フロントフォーク」「ステアリング」「ブレーキ」「ホイール」「コントロールパーツ」「ドライブトレイン」「シート」「ツール、ケミカルなど」「アクセサリー」「タイヤ」の項目に区分されています。目次からわかる通り、部品とともに用品も掲載されています。 各章は、パーツ類の写真を掲載するとともに、簡単な説明と当時の希望小売価格を載せて1点ずつ紹介しています。当時の部品を表紙にもある通り、2004年版では4,000点以上の部・用品が掲載されているようです。 「サイクルパーツオールカタログ2004」は、パーツ単品のカタログとなっていますが、フレーム単体は掲載されていません。これは各年の「サイクルパーツオールカタログ」も同様のことと思います。2004年版には、「スポーツサイクルカタログ」という完成車を紹介しているシリーズの広告が掲載されています。詳細は告知されていませんが、フレームは「スポーツサイクルカタログ」で取り上げられているのでしょう。

サイクルパーツオールカタログ2005

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 本日の1冊 今回は「サイクルパーツオールカタログ2005」を取り上げます。 「サイクルパーツオールカタログ2005」は、題名の通り自転車パーツのカタログ誌です。毎年発行されており同書は2005年版になります。掲載品は、ジャンルにとらわれず当時販売されているパーツ類を幅広く網羅しています。 掲載されているパーツは、「サスペンション」「ステアリング」「コンポーネント」「ドライブトレイン」「ホイール」「シート」「ブレーキ」「ツール」「アクセサリー」「タイヤ」の項目に区分されています。目次からわかる通り、部品とともに用品も掲載されています。 各章は、パーツ類の写真を掲載するとともに、簡単な説明と当時の希望小売価格を載せて1点ずつ紹介しています。表紙にもある通り、2005年版では5,000点以上の部・用品が掲載されているようです。 「サイクルパーツオールカタログ2005」は、最新版と違い現在手に入るパーツ類のカタログというわけにはいきません。しかし、自分の興味がある時代にどのような部品が出ていたのかを知るにはとても良い資料です。そして、各年の「サイクルパーツオールカタログ」を揃えると部・用品の変遷を知ることができるアーカイブとしての価値を持ってくることになるでしょう。

旧型自転車主義

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 本日の1冊 今回は「旧型自転車主義」を取り上げます。 「旧型自転車主義」は、旧車について語られている書で、2012年に発行されました。 同書では、「旧型自転車」を年代的には1930年代から1980年代中盤までと定義しているようです。ただし、旧車スタイルの自転車も取り上げているそうなので、あまり厳密には考えず、旧車主義を楽しむためのベースラインという程度に考えているそうです。 本文は、第1章として旧型自転車を紹介、イギリス、フランス、イタリア、日本と国別に分けて分けて、各国スタイルの自転車を取り上げています。第2章と3章は筆者のエッセイとなっいます。第2章は、筆者の所有するアルプスに関すること。第3章はショップオーナーとの対談や同書に登場した自転車のオーナーに対するアンケートの回答、ショップリスト等、付録的な内容となっています。 自転車趣味で旧車に手を出してみたいけれども敷居が高そうと思っている方は、入門書として同書を読み、あまり堅苦しく考えずに気軽に始めてみるきっかけとしてみるのがよいのではないでしょうか。

自転車ビルダー入門

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 本日の1冊 今回は「自転車ビルダー入門」を取り上げます。 「自転車ビルダー入門」は、自転車ビルダーである著者によってスチールフレームの製作方法を記した書籍で、2012年に発行されました。 本文は6つのパートに分かれており、「スポーツ用自転車フレームの用途と役割」「自転車フレームの神秘」「フレームの素材とデザイン」「フレーム製作の道具」「フレーム製作の実例」「フレームオーダーの実例」となっています。前半部はフレームの設計・製作に必要な基礎知識的なことが述べられています。そして、後半部が実際にフレーム製作に関する際の実践的な内容となったています。各パートとも、図版を多く掲載しています。言葉だけでは理解しがたい点も、写真などを使用してより理解しやすくなっていると思います。 「自転車ビルダー入門」は、専門学校でフレーム製作を学んでいる方はもちろん、独学でフレーム製作を学びたい。または、フレーム製作に興味があるといった方にはとっかかりとして、良い参考書になることと思います。

0808私が愛した自転車パーツ

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 本日の1冊 今回は「私が愛した自転車パーツ」を取り上げます。 「私が愛した自転車パーツ」は、自称「マニアのなれの果て」である著者が自分の好きな部品やエピソードの面白い部品をまとめたもので、2011年に発行されています。取り上げられている部品たちはあくまで著者の好みであり、歴史的な流れとか技術的考察があるわけではありません。ただし、好みにはある程度偏りがあるものです。登場する部品の年代はある程度の範囲、1960~70年代を中心に1950年代と1980年代の部品も少し、1990年代以降のものは取り上げられていないといったイメージかと思います。 内容は大きく3つのパート「駆動系と足周り」「インターフェイス」「なくてはならない部品たち」という構成になっています。それぞれのパートで取り上げられているのは、部品の部位であったり、メーカーであったりします。取り上げられる部品は、1点1点写真が掲載されています。さらに部品は各部位ごとに最も好きな1点ではなく、好きなもの数点が取り上げられています。同書は、パーツカタログ的な側面を持っているとも言えるかもしれません。 「私が愛した自転車パーツ」は、著者と同年代でサイクリングをされている方や1960年代・70年代のパーツを愛好されている方には志向の共通性があるのではないかと思います。パーツは写真とともに著者の解説や思い入れなども語られていますので、趣味が合えば楽しく読める1冊ではないかと思います。

スポーツノート バイシクルモトクロス

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 本日の1冊 今回は「スポーツノート バイシクルモトクロス」を取り上げます。 「スポーツノート バイシクルモトクロス」は、1979年に発行されました。 BMXは1970年代に日本でも大流行、内外の多くのメーカーからBMX用の自転車が発売されました。現在でも当時のBMX車は一部の愛好家に人気があるようです。 同書は、巻頭と巻末にカラーページで当時販売されていた完成車や部品・用品を紹介しています。本文では、BMXの登場まで、レースに関するルールや装備、テクニック、メンテナンス等、入門書的に様々なことを網羅しています。特にテクニックについては、レーステクニックとフリースタイルテクニックのそれぞれが載っています。 「スポーツノート バイシクルモトクロス」は、レース、フリースタイルそれぞれのライダーに向けた当時のテクニック集として。コレクターや愛好家にとっては当時の資料として貴重な1冊といえるのではないでしょうか。

旅用自転車ランドナー読本

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 本日の1冊 今回は「旅用自転車ランドナー読本」を取り上げます。 「旅用自転車ランドナー読本」は、ランドナーについて書かれたもので、2010年に発行されました。 旅用自転車というと、最近ではMTBベースのものも多く出てきているようですが、同書では「ランドナー」に的を絞っています。ちなみに「旅用自転車ランドナー読本」では、外見的にホリゾンタルフレーム、ドロップハンドル、マッドガード、メッキのキャリア、太めのタイヤといった特徴を持つものを「ランドナー」と定義しています。 内容ですが、前半部分では旅用自転車の種類やディテール、いわゆるハードウエア的な部分について語られています。特に車種の章では、ルネ・エルスやトーエイ等の実車を7台紹介しています。見た目にも車種のイメージがよくつかめると思います。 後半部ではキャンピング車が主に取り上げられています。日本1周や世界1周といえば、MTB登場前はランドナーの1車種であるキャンピングが定番でした。1980年代あたりまでは、メーカーのキャンピング完成車もありました。クロモリのオーダーであれば、当時から現在でも目的に合わせてフレームの強度や仕様、キャリア等の装備も自由に設計できますので、冒険ツーリングには最適といってよいでしょう。 著者は、キャンプツーリングの実践派であり、冬の北海道ツーリング記も綴られております。また、アルプス好きということもあり、自身のアルプスや富山の自転車店にアルプスに乗って集うベテランサイクリスト達との交流も記されています。中でも、アルプスでも普段お目にかかることが少ないローバーが数台登場していますので、アルプス愛好家にとっては興味惹かれることと思います。 「旅用自転車ランドナー読本」は、ランドナーに興味がある方、アルプスがお好きな方、キャンプツーリングを実践してみたい方それぞれに楽しめる内容になっている1冊だと思います。

イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第4集】

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 本日の1冊 今回は「イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第4集】」を取り上げます。 同書は、ルブール氏が1958年から1962年に描かれたイラストで構成されています。これらのイラストもル・シクル誌に掲載されたものでしょう。各章は年代ごとに分かれており、その年に取材した自転車や部品等が掲載されています。 構成は第3集と同じような形態になっています。第3集との違いとしては、第4集のイラストには部品の分解図がたびたび登場していることです。現在でも整備書やパーツリストで見かけるような、構成パーツの1点1点が細かに描かれています。そして、中には部品番号のような番号が描かれているものもあります。もしかしたら、メーカーがルブール氏に依頼して本物のパーツリストとして使われたものもあるかもしれませんね。 「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」は第1集で広範な年代のルブール氏のイラストを網羅しました。そして、第2集以降で各年代ごとにまとめたイラスト集としています。ルブール氏の自転車に関するイラストは約30年程の期間に描かれていることと思います。そのイラスト点数は膨大なものであり、雑誌掲載や他への掲載という性格上、原画が散逸してしまったり、版権の関係上「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」に掲載できなかったものもあるそうです。 「イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第4集】」までの4冊を揃えたら、ここに掲載されていないルブールイラストを探すというのも自転車趣味の遊びの一つとして楽しいものかもしれませんね。

イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第3集】

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 本日の1冊 今回は「イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第3集】」を取り上げます。 同書は、ルブール氏が1953年から1957年に描かれたイラストで構成されています。これらのイラストもル・シクル誌に掲載されたものでしょう。各章は年代ごとに分かれており、その年に取材した展示会やレース等で見た自転車や部品等が紹介されています。 「イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第3集】」に掲載されているイラストの点数は、言及されていません。自転車が1台のみというページもありますが、部品は各ページ10点前後掲載されていることが多いようです。総ページが160ページほどですので、数百点から千点を超えているかもしれません。 年代は第2集掲載分以降となっていますので、イラストの重複もないと思われます。 新たに自転車を製作する。または手に入れた自転車をレストアする、といった方は目当てとする時代に合わせて各年代の「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」を手に入れれば、参考書として役立つのではないかと思います。また、イラストはフランスで取材されたものが元になっていますので、コレクターの方には日本では入手できなかったような珍しい部品のカタログとしての役割も担ってくれるかもしれません。

ニューサイクリング1976

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 ニューサイクリング誌の1976年と1977年が入荷しております。1977年は茶の背表紙ですが、焼けて色が抜けてしまっています。1976年は色抜けではなく、いわゆる白背表紙です。こちらは1月号から12月号まで揃っております。

イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第2集】

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 本日の1冊 今回は「イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第2集】」を取り上げます。 「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」は、ダニエル・ルブールによるイラストによって各時代のスポーツ車および部品を紹介している書籍です。 「イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第2集】」は、フランスの自転車誌「ル・シクル」に掲載されたルブールのイラストで1946年から1950年までと1952年のもので構成されています。また同書の構成は、ニューサイクリング誌の1997年10月号から1998年11月号まで掲載された「ダニエル・ルブールの世界」と同じになっています。従って、ニューサイ連載中に今井彬彦氏によって書かれた巻頭の言葉も各回分掲載されています。 13回の連載で登場したもの以外は、「1952年のマシン」と題して約40ページに渡って自転車及びパーツ類のイラストが紹介されています。 「イラストによるスポーツ車と部品の変遷【第2集】」に掲載されているイラストの点数は1,500点にも上るそうです。第1集のイラスト掲載点数が約350点ということですから、その多さに驚かされます。第1集には見られなかった工作や部品も多くあることでしょう。ルブールのイラストで各部のディティールを研究されたい方。また、ニューサイをすでにお持ちの方もまとめの1冊として、手元に置いておくとよいでしょう。

イラストによるスポーツ車と部品の変遷

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 本日の1冊 今回は「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」を取り上げます。 「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」は、ダニエル・ルブールによるイラストによって各時代のスポーツ車および部品を紹介している書籍です。 ダニエル・ルブールは、フランスの自転車誌「ル・シクル」で1946年から1973年までイラストレーター・編集者(編集長)を務めていました。同書はその当時に書かれたイラストをまとめたものです。自転車及びパーツが数多く取り上げられています。自転車(完成車)は「ツール・ド・フランスのマシン」として1950年から1976年までのツール出場車を「ポリー・その他のマシン」でポリーや世界戦の出場車等を「ルネルスのマシン」としてルネ・エルスの各車種を紹介しています。 各部のパーツ関係は「フレーム・エンド・ホーククラウン」「ディレイラー」「チェンホイール・クランク・シャフト」「ペダル・トークリップ・ストラップ」「ホイール(タイヤ・リム・ハブ・フリー)」「ハンドルバー・ハンドルステム」「ブレーキ・レバー」「サドル・サドルピラー」「アクセサリー」の章に分けて掲載されています。 パーツ関係は各イラストに年代と名称や簡単な説明が記されています。目に留まった工作や部品がいつ頃のものなのかがわかるので、とてもありがたい作りになっています。 「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」は、最初にも述べた通り全てイラストです。ですが、そのイラストは精緻に描かれており、メッキパーツのような写真では光りすぎていたりして造形や刻印がよくわからないといったものは、かえってイラストのほうが細部をよく知ることができるのではないかと思います。 「イラストによるスポーツ車と部品の変遷」は、雰囲気やパーツアッセンブルで年代を意識したオーダーをしたり、レストアを行う際の時代考証の参考書として、大変役に立つ1冊だと思います。

ロードバイク進化論

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 本日の1冊 今回は「ロードバイク進化論」を取り上げます。 「ロードバイク進化論」は、ロードバイク(ロードレーサー)の進化について書かれた書籍で、2010年に発行されました。 同書では、「フレーム」「コンポーネント」「ドライブトレイン」「パーツ」「ウエア・ギア」の進化論として、近代から現代にかけての進化をたどっています。年代的に言うと、帯には100年の歴史と謳っています。が、各部品の部位によって進化が始まった時期は大きく違います。従って、各章とも100年ほど前の黎明期についての記述はありますが、進化の歴史はまちまち。例えば、ドライブトレインのペダルの項では、ビンディングペダルが登場した1980年代からの話が中心で1970年代に登場したチネリのM-71への言及はあるもののトークリップ・ストラップについては言及していません。 進化論とか歴史というと何か堅苦しい教科書的な内容を想像するかもしれませんが、「ロードバイク進化論」は比較的最近の内容が多くなっていてます。そして、その内容も抽象的だったり、理屈っぽいというものではなく、具体的なメーカー名や製品名で語られています。ベテランだけではなく最近ロードに乗り始めたといった方々でも親しみやすい歴史書といってよいと思います。

Car Ex Vol.9

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 本日の1冊 今回は「Car Ex Vol.9」を取り上げます。 同書は世界文化社(当時)が発行していたBeginの臨時増刊号で、1992年4月号になります。 この号では、ポルシェ911を特集しています。現在、空冷911はトンデモなく高騰しているようですが、90年代は300万円台で極上とはいきませんが、911らしく走らせられる程度のタマが揃っている時代でした。 ポルシェ911といえば漫画「サーキットの狼」で主人公のライバル早瀬左近が乗っているクルマとして子供たちにも知られるようになりました。スーパーカー世代にとってはあこがれの1台、またはほしいクルマに挙げる方も多いのではないでしょうか。 同書に掲載されている内容、特に中古車市場の状況は現在とはかけ離れてしまっています。その反面、現在では高嶺の花となってしまったオールド911が、一般のサラリーマンでも手の届く範囲にあったことをよく知ることができるとも言えます。「Car Ex Vol.9」を読んで、今この価格で911が手に入るのであれば・・・等と思いを巡らせてみるのも楽しいのではないでしょうか。